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なれのはて



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なれのはて

なれのはての評価: 5.00/10点 レビュー 1件。 Cランク
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No.1:
(5pt)

なれのはての感想

一枚の絵に魅せられ、その出所を調査していく中で当時の物語に触れていくという美術ミステリ×社会派小説。
あらすじにある通り一枚の絵から始まり、仕事について、家族について、当時の戦争や空襲について描かれていく物語。かなりの骨太の力作であり、どういう取材をしたらこういう物語を生み出せるのかと驚かされた作品でした。

序盤は報道局から左遷されてイベント部に異動する事になった主人公の仕事に関する物語。仕事に対する考えや仲間たちとの付き合いは面白く読めました。本作の中では現代編という感覚。一枚の絵をきっかけに物語が動きだす所はワクワクの読書でした。
一方、一枚の絵から調査を進め、その当時の物語となる過去の物語については戦争や空襲など重苦しい読書でした。登場人物たちも増えていき、その人物達は親戚達なので特徴的な切り分けができず、人物や状況が分からなくなる読書でした。

本書の雰囲気は美術ミステリやエンタメではなく、社会派小説&人物の伝記小説に近しいです。その為、重厚な作品ではありますが個人的には楽しむよりも社会科を勉強しているような苦手な読書でした。
ただ読み終えてみれば色々とスッキリする読後感であり、美術を用いた物語の繋げ方は見事。爽やかなエンディングが良かったです。

egut
T4OQ1KM0

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