どうで死ぬ身の一踊り
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この版を探していました。 一度は手元にあったのに、、、の本が再度戻ってきたような気分です。 稲垣潤一さんの解説が再度読みたくて本に出会えて良かったです。 これを機に15歳から聴いていた稲垣潤一さんファンとしても復活です。 西村賢太さんのご冥福をお祈り申し上げて度々読ませていただきます。 | ||||
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レビューが遅くなりましたが迅速に到着しました。 | ||||
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ネタバレを含みます。 逝去した作家、藤澤淸造を祀ることに熱心な主人公。 おそらく、ライフワークのように、その行為が重要なのでしょう。唯のファンの域を超 えています。でも、こういう殊勝な人が居るから、芸術が後世に伝わっていくのです。こ れだけ男が男に惚れるという気心は、そういう対象がいらっしゃるというのは凄く羨まし いことです。 その主人公(男性)が、或る女と同棲する。 それまで十年くらい女性とのつき合いがなかった主人公に訪れた僥倖。 しかし、その生活のなかで、些細なことで女と諍いになる。 この気持ちは、私にも分かります。 一緒に住んでいると、お互いにフランクになって、それが、軽い気持ちで言った一言が、 相手には非常に腹が立ったりすることもあります。そういう意味で、夫婦も他人なのです から。 主人公は女に手を挙げたりもしてしまう。 女を追いだした主人公だったが、やっぱり、独り身に戻って永くなってくると、どうも こうも不便なのと淋しいのと、心細いのと女に対する恋心も再燃して、藤澤淸造展の記念 講演のスピーチ原稿も書けない。 不本意ながら、女に何度も謝り、縒りを戻す。 あー、何とも、人間というものは、スムーズにいかない。そう思わされました。 DVと言って世の中で騒がれていますが、当人たちの間では、手を挙げさせる相手にも 問題があったりします。それが、こうだから、こっちが悪い等と決められる問題ではあり ませんが…。 人間、殆どの場合で相性が合うけど、深い話しをすると、お互いが相手の懐に踏み込ん だ迂闊な一言を言ってしまったり、で。 本文中の心理描写は切々と、生活そのものを浮き出しています。 | ||||
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私小説というのは、全てをさらけ出すことで成立するのでしょうけど、それにしても業が深すぎる。ああ、最低、とか思いながら、流れるような文体のせいもあって、最後まで一気に読まされてしまいます。作者の私小説は、いつもこんな感じで、「読まされてしまう」のです。とんでもない人物だからこそ作品として成り立ってしまうのでしょうか。でも、やっぱり女性に暴力をふるう男は人間のクズだと思うんですよね。もう新作が読めないのは残念ですが、それはそれで良かったような気もするわけです。 | ||||
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デビュー作ですけど、すでに完成された北町貫多の世界です。絶筆「雨滴はつづく」と合わせて読むと、このデビュー作に懸けた熱情が分かって胸が熱くなります。 「どうで死ぬ身のひと踊り」と威勢のいいこと言って、一面では確かに捨て身のやけ鉢なんだけど、もう一面では煩悩の塊で、卑屈で、俗世間に未練タラタラなんですね。なんでこんなに惹かれるのか自分でもわからないんですけどそんな西村さんの作品が好きです。 一方で、恋人(に限らず全方位の他者に向けた)暴力(含言葉)の凄まじさから「これを面白いと言っていいんだろうか?」と逡巡してしまうんです。いや、それでも面白いんだと説明したいんですけど、うまく言語化できない。東大の阿部公彦さんが「みんな西村ファンを公言しにくい」という趣旨のことを言っていて、「やっぱりそうなんだ」と首肯しました(隠れキリシタンかよ!)。みなさんは暴力表現をどう見ていますか。ファンの方(特に女性)に聞いてみたい。 アマゾンレビューはファンの方がいっぱいいるので、他の方のレビューを楽しく拝見しています。 | ||||
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