(やまいだれ)の歌
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「根が眠れるジゴロ」とか読者サービスが盛りだくさんなのもさることながら、終盤の宴会の描き方がさすが芥川賞作家といった塩梅である。心地よい落語を聴いているかのような、読書体験だった。それにしても、惜しい人を亡くしてしまった。合掌。。。 | ||||
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前向きに共感できた。びっくりするくらい。つらい話であるが、つらいのは主人公の胸中を思ってのことである。その主人公の救いになったのが小説だった。19歳。作家の原点となる話。心情の細かな揺れ動きの描写は相変わらず、唸るほどうまい。 酒席で失敗し、職場でハブられていたことを偶然知る。「あ、そういうことだったのか」という悔しさ。西村作品で初めて、負けるな、と強く思った。クソ野郎ども、という、口を極めたいつもの罵倒にも「もっと言ってやれ」と思った。 私だって、頭の中では何回も何回もぶん殴ってる奴は何人もいる。もちろん、それを実行に移すかどうかは圧倒的に大きな違いがあって、多くの人はいろんな何かで心のガスを抜く。著者は私小説を見つけたのだ。 古書店で偶然見つけた、田中英光を初めて読んだときの、いても立ってもいられなくなって思わず部屋から飛び出すシーン。茫然自失になるほどの作品に出会った瞬間!興奮して意味もなく叫びたくなりますよね。 あとがきは、「苦役列車」の映画を監督した山下敦弘。「西村さんの残して作品には1ミリもメッセージ性がない」という部分だけは納得できない。メッセージ性は、読み取る側の判断である。作り手が意図してなくとも読み取ることはある。少なくとも私はこの作品から感じた。 | ||||
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少々マンネリ感はあるものの、デビューよりリスペクトする作家であり、50代前半での急逝は只々残念で悲しい。 | ||||
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全てが実話かどうかわかりませんが、傍からみれば『もっと器用に生きればいいのに…』と思います。調子にのりすぎて失敗するあたりが、(大人になった)磯野カツオとかさくらまる子みたいです。でも、不器用なところに共感できる部分もあり面白いです。 | ||||
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簡単に言えば、引っ越しをしてバイト先を見つけたものの、酒と女で人間関係をこじらせるお話。期間的には約3ヶ月。とにかく貫多の心理描写をねちこく続けることで「うわあ、これは絶対本当にあったことだ」と思わせ、このどうしようもない主人公がどうしようもない結末に向かうのがわかりながら、最後まで読ませてしまう情念の濃さといったらない。 田中英光・藤沢清三を知った経緯が描かれ、他の作品との縦糸がまた一つつながったところで訃報となった。 解説は著者逝去後に「苦役列車」の映画監督が記したもので、世辞がないぶん切なくて面白かった。実際に接したら、たまらない人物であったことがよくわかった。「あとがき」対「解説」では「解説」の勝ちか。 | ||||
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