雨滴は続く
※タグの編集はログイン後行えます
【この小説が収録されている参考書籍】 |
■報告関係 ※気になる点がありましたらお知らせください。 |
書評・レビュー点数毎のグラフです | 平均点0.00pt |
雨滴は続くの総合評価:
■スポンサードリンク
サイトに投稿されている書評・レビュー一覧です
新規レビューを書く⇒みなさんの感想をお待ちしております!!
現在レビューがありません
※以下のAmazon書評・レビューにはネタバレが含まれる場合があります。
未読の方はご注意ください
| ||||
| ||||
---|---|---|---|---|
冗長?確かに堂々巡りの内面の葛藤が続くが、実はその印象は作者の仕掛けた罠であろうと思う。未完なのでどこに着地し得たのかは今となっては不明だが、後半、魂を燃やし尽くしたかのような怒涛の展開には圧倒された。 | ||||
| ||||
|
| ||||
| ||||
---|---|---|---|---|
藤澤清造の“歿後弟子”たる資格を得るためには、 担当者に悔しい思いをさせられても(毒づきながらも)耐えられる。 このくだりにしびれまくりました。 でかい夢、大切な夢の前では社会のストレスも些細なこと。 Audibleで聴いていますが、ナレーションが爽やかすぎて大丈夫かな?もっとこう、六角精児さん的な方がいいのでは?と思っていたら、台詞では六角精児さんをもっと汚くドスのきいた感じに変わることに驚き、感動しました。すごいです。 | ||||
| ||||
|
| ||||
| ||||
---|---|---|---|---|
間違いなく西村氏の最高傑作の中の一つでしょう。 新刊発売時に購入、復読に継ぐ復読を繰り返しましたが、文庫本発刊に際し改めて購入し再読いたしました。 既に多くのレビュアー方が的確なレビューをされていますが、改めてレビューをしてみます。 氏の作品では、氏の女性に対する暴言ばかりがクローズアップされしまいますが、この作品でも氏の私小説への考え方や氏と編集者、落日堂の新川さんとのやり取りなどが複合的に織りなし、物語に重層的な効果をもたらします。 なので何回読んでも飽きないのです。もっといろいろな人に偏見を捨てて読んでいただきたいお薦めの作品です。 藤澤淸造譲りの繰り返しのねっちっこい表現や難解な漢字とカタカナ文字のちゃんぽん(ショートカンバセイション)など、氏独特の表現が遺憾なく発揮されていて爽快です。 今回の文庫本化にあたり、既に2022年 7月号「文学界」に掲載されていた「葛山久子」名義の特別原稿が巻末に加えられたことでこの作品および氏に対する印象が大きく変わります。 知的で聡明な印象のこの女性に対して(本人不在時ではありますが)「口臭女が」と罵声を上げてしまいますが、、実はその女性との交流は後年まで続いていたことが分かります。 「日乗」を読んでいるとどことなく女性の影は感じましたが、そのひとりが「葛山久子」さんだったんですね。 氏がこの後もご存命で作品を書き続けていたら、貫多も「ま、僕の人生もそんなに悪くなかったってことだわな…」と呟く作品が出来たのかもしれません。 私小説が必ずしもアンハッピーエンドである必要はないので。 氏の作品には七尾の人たちがたくさん出てきますが、先日の令和6年能登半島地震でご無事でいらっしゃるかとても心配です。 先日のニュースでは、西光寺の地蔵堂がが倒壊し、氏と藤澤淸造の墓石に覆いかぶさったと報道がありましたが… まだ、氏の作品で単行本化されていない作品もあるようですし、未発刊の「日乗」もぜひ発刊していただきたいので、発行元の出版社の方はよろしくお願いします。 また、氏が蒐集した資料類も全国巡業展はおそらく集客面から無理でしょうから写真付きの書籍として刊行してもらいたいものです。 そんな氏の作品は、もっと多くの方に知ってもらいたい素晴らしい作品です。 | ||||
| ||||
|
| ||||
| ||||
---|---|---|---|---|
ふと思ったのは、この面白さは椎名誠の「哀愁の街に霧が降るのだ」みたいだなということ。タイトルもちょっぴり繋がってる。笑 | ||||
| ||||
|
| ||||
| ||||
---|---|---|---|---|
敬愛する作家西村賢太の未完の遺作とあっては、どうしても読まねばならぬ・・と新刊で求めて読み始めてから早1年近くが経ってしまっていた・・・ 彼の作品はデビュー作から読んでいたのではあるが、今回の作品は正直やや冗長退屈だった・・・ 著者の自伝的要素が強い作風は良しとして、出だしから主人公のモノローグが長く永延と続くのがやや精彩を欠き単調なので、読みすすめるには根気を必要とされたのである。 例えば、文中に主人公の好きな私小説作家として出没していた、川崎長太郎の長編小説「地下水」を思わせる作品だとは思うが、今回の作品を読みすすめるには予想に反して甚だ手こずってしまった・・・ しかし結論から言えば、やっぱり読んで良かったと思った。 西村賢太の面白さは、主人公の毒舌キャラと登場人物たちとの掛け合いだと思うが、終盤の新川(古書店主)との場面ではそれが存分に発揮されていたように感じたーー。 さようなら~西村賢太、天国で天女達に囲まれていることを心より願っている。 | ||||
| ||||
|
その他、Amazon書評・レビューが 21件あります。
Amazon書評・レビューを見る
■スポンサードリンク
|
|