奇譚蒐集録 北の大地のイコンヌㇷ゚
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奇譚蒐集録 北の大地のイコンヌㇷ゚の総合評価:
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訳も分からず突然、嵐の中に放り込まれるような冒頭から序盤にかけては、ぶっちゃけ、頁をめくる手がなかなか進みませんでした。 でも、話の道筋が見えてきた中盤以降は、作品世界の渦潮に引っ張り込まれるような感じで、ぐいぐい読んでいくことができました。 ぞくぞくするくらい、物語に翻弄され、読み終えてもしばらくは、心臓がどきどきしてましたわ。はあ、面白かったわあ。 話の構成として大きく、【 チ シ 】のパートと【 真汐(ましお)】のパートの二つに分かれています。この二つのパートが、地の底からわき上がる詠唱みたいに溶け合い、渦巻きながら、物語が進んでいく。それ、あたかも、二頭の龍が螺旋(らせん)を描きながら天に昇っていく趣(おもむき)があって、先へ先へと読んでいきながら、実にわくわくしましたねぇ。堪能(たんのう)させられました。 | ||||
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犯人を追い詰めるミステリというよりは、なぜ起こったかと出来事を紐解いていくストーリと感じた。ちょっとしたしぐさや言葉に登場人物の心が見えてどの行も読み飛ばしたくなかった。どうなるのか先を読みたいととても楽しく読めた。 アマゾンさんのおすすめで読むことになった本だったがとてもよかった。自分じゃ見つけられなかった。アマゾンさん感謝。これからはおすすめもクリックしますね。 | ||||
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前作『弔い少女の鎮魂歌』を「とんでもない物語」と表現したが、その続編である本書もまた前作と甲乙付けがたい物語となっている。『弔い少女』が南西諸島を舞台としていたのに対して、本作の舞台は北海道、アイヌをモデルとした一族である。今回は話の中心が二つあり、一方は南辺田一行に焦点を当て、他方はアイヌの流浪の民が焦点となる。当初はお互いに関連を見出せない二つのストーリーは必然的に一点へと収斂していくのだが、その収斂のさせ方をもったいぶらないのが潔い。そして収斂後に明らかになる過去の悲劇、また収斂後に生じる現在の悲劇が実に痛ましく迫ってくるのだ。それだけではない。村が熊に襲われるエピソードの描写には、一般に「三毛別羆事件」と通称される現実の出来事にも匹敵するような生々しさがあり、思わずも背筋が凍る。その上その事件の様相が二転三転してゆくのだ。最後の最後まで息継ぎを忘れるような展開が待っている傑作。 | ||||
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鬼にまつわるミステリーをレトロな世界の中で満喫しました。 | ||||
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大正初期を舞台に、「人鬼」と呼ばれる存在の伝承の蒐集がライフワークの青年学者と、その書生である美少年剣士を主人公とする、ファンタジック・ホラー・民俗学ミステリ小説のシリーズ第二弾。 北海道でアイヌに擬態して人目を避けて暮らす村人の運命と伝承が、時を経て子孫に及ぼす哀しい運命。 そこに「人鬼」との関わり、心に鬼を棲まわす人間との対峙、村消滅の謎、宿命に弄ばれる愛情などが絡み、掌の汗と胸を打つ涙に事欠かない一流エンタテイメントです。 異なる時間軸で主人公らと村人達の物語を平行に語りながら、それを物語のクライマックスと共に集束させるという離れ業をやってのけた作者は、読み手のカタルシスに多大な貢献をしてくれました。 物語の1/3を過ぎる辺りからの怒涛の展開は、ページをめくる手を止める事を頑なに拒否します。読み始める時間を間違えると、夜更かし必至です。 人の心の根底にある情愛に涙する、稀有なファンタジックホラー。掛け値なしのお勧めです。 | ||||
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