一刀斎夢録
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浅田次郎氏が、壬生義士伝からの三部作の締めとして描かれたお話。まるで史実のように思われますが、これはファンタジー。過去二部作で、吉村も近藤も土方もみんな斎藤先生を置いて勝手に死んじゃいましたが、どうして先生はちょっとやそっとじゃ死ねません。先生は現代に生きる梶原青年に新選組から西南戦争までを、時に勇ましく時にユーモラスに語ります。しかしこの語り口ははったりです。このジイさんかっこつけてます。さんざ偉そうなことを抜かしながら、本当は人一倍情に厚くて繊細なくせに、器用に立ち回ることができず、友が皆死んでいく中、己では死ぬことも叶わず鬼に成り果てずっと慟哭しています。そんな彼が、自分の命を捨てて人を生かそうとしたとき何が起こったのか。ラストは凄まじくも、優しくて救われた物語でした。こんなの映像なんて無理でしょう。まさに本の醍醐味ですね。 | ||||
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事実はわからないよ。でもうまく物語を紡ぎ、聴かせる手練に唸るほかない。あの時代がなにがなんだかわからない混沌とした世界だから、斉藤のニヒリズムが正当性を帯びてくる。斉藤の積極的ニヒリズムこそが、たぶん時代の消極的ニヒリズムを透徹していたのだろうね。かれが長寿で生き残った理由はそこなのかもね。ただ皆殺しすればいいというテロリズムだけではない、独自の捻じれたヒューマニズムの思想があるんだわ。 | ||||
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文章に外連味がありすぎて、ちょっと辟易する。また主人公・斉藤一というキャラクターにも共感することができなかった。現実的に「それってありうる?」というくらいのご都合主義的書き方も散見された。 作者はいったいこの小説で何が言いたいのか? 終盤にむかって、どんどん息切れしていく。新選組3部作のなかでは、もっともレベルが低い。期待していただけに残念。 | ||||
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「壬生義士伝」も「輪違屋糸里」もそれなりに面白かったが、これは後味の悪いものになった。 主人公である斎藤一に魅力がないからだろう。この本を読んで、なんだかんだいって、やはり斎藤一は単なる殺し屋だったじゃないかと思った。性格が暗い。悪すぎる。悪くてもいいが、悪漢にさえなっていない。まったく爽やかでない。(司馬遼太郎を見ならうべき) また無口だといわれる斎藤一が、この本の中で、あまりにしゃべりすぎる。また、作者がその語り口に自ら酔っているのが最所から鼻についていたが、物語が終盤に近づくにつれて、どんどんそれが顕著になる。エンディングも結着がつかず、首を傾げる。週刊誌連載のために、余計なことを書きすぎて、それをそのまま書籍化したことに問題があるのではないか。あまりに冗長。上巻から下巻になって、どんどんその問題があらわになっている。また、斎藤一の剣の奥義も、わかったようなわからないような内容で、まったく腑に落ちなかった。酒のシーンも描写がひどい。七日間飲みつづけ、しかも、ひどい二日酔いで、大事な剣の試合にはたしてのぞめるのだろうか。疑問だ。 | ||||
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鬼神のごとく100では足りない人斬りをした斎藤一。幕末、明治、大正と三の時代を生き抜いた彼が、御家人として駆け抜けた時代の肯定を見つつ、子弟たる大正の申し子を葬る切なさが遣り切れない作品。 | ||||
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