一刀斎夢録

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一刀斎夢録の評価:

4.29/5点 レビュー 121件。 A ランク

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平均点4.29pt

Amazonレビュー一覧

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※以下のAmazon書評・レビューにはネタバレが含まれる場合があります。
未読の方はご注意ください

全121件 1〜20 1/7ページ
No.121
(5pt)

これは死と再生の話

浅田次郎氏が、壬生義士伝からの三部作の締めとして描かれたお話。まるで史実のように思われますが、これはファンタジー。過去二部作で、吉村も近藤も土方もみんな斎藤先生を置いて勝手に死んじゃいましたが、どうして先生はちょっとやそっとじゃ死ねません。先生は現代に生きる梶原青年に新選組から西南戦争までを、時に勇ましく時にユーモラスに語ります。しかしこの語り口ははったりです。このジイさんかっこつけてます。さんざ偉そうなことを抜かしながら、本当は人一倍情に厚くて繊細なくせに、器用に立ち回ることができず、友が皆死んでいく中、己では死ぬことも叶わず鬼に成り果てずっと慟哭しています。そんな彼が、自分の命を捨てて人を生かそうとしたとき何が起こったのか。ラストは凄まじくも、優しくて救われた物語でした。こんなの映像なんて無理でしょう。まさに本の醍醐味ですね。
一刀斎夢録 上 Amazon書評・レビュー: 一刀斎夢録 上より
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No.120
(5pt)

畏るべし、斎藤一。畏るべし、浅田次郎。

今まで読んだ浅田さんの長篇歴史小説の中で、最高傑作か。

まず、反省から。
自分にとって、『壬生義士伝』は良作だが、続く『輪違屋糸里』は筆が達者すぎて
むしろ佳作以上ではなかった。その結果、やはり、この作家はもっと大きな舞台
(中国大陸とか、国境とか、海の上とか……)で、虚実をもっと超えて描いた方が、
その骨太のエンターテイナーとしての魅力が充分に発揮されると、漠然と思っていた。
だから、新選組に取材した第3作目、つまり本作に、あまり期待していなかった。

それでも本作を開いてしまったのは、今回も、新選組幹部でただ一人、近代日本の
転生に身を置いた実在の剣士・斎藤一が登場、という設定に惹かれてしまったから。
しかも、今回は『壬生義士伝』以上に、斎藤の境遇と、聞き手である陸軍士官との
対比など、残余の陰と、新興の光のコントラストが惹きつけた。

では、結果は?……ただただ、ひれ伏すのみ。
何に?……もちろん、「士道」の本質、「帯剣」の本質に。

そして、それらを見据えた上で、幕末維新と明治草創の逸話を見事に
とり込み、新選組隊士としての「行蔵」と、先輩後輩、同士同輩の意味を、
かくも凄絶に問いかけた浅田文学の風姿に、深くこうべを垂れざるを得ない。
『壬生義士伝』ほど肉親の情愛描写で涙腺を攻撃しない分、いっそう敬服。

『壬生義士伝』のときも、語り口のあまりの巧みさにはまって、読後は、
史上の有名人物をみな、浅田さんの造型に沿って見てしまいがちだった。
本作では、いっそう斎藤一がつぶさに対した(…ように浅田さんが描いた)
彼らの容姿・声音が圧倒的。したがって、今後しばらくは、本作における
(斎藤自身をはじめとする)人物のイメージを思い浮かべずに彼らを
読み解くのは、かなりむずかしくなってしまうかも知れない。

さらに本作では、過去の人物たちの迫力だけではなく、下巻でさらに深まる
(読者もそこに対峙させられる)近代国家の軋みに、畏怖させられる。
作品の背後からまぎれもなく聞こえてくる、軍靴の響きの現実感。

そして読了後も、あたかも無人の一室に無造作に置かれた「抜き身」に
相対するような緊張感が、しばらくたっても、消えない。
この読後感は、浅田さんの筆致にひたすら浸り、「とことん泣きたい」
という方にとってはどうか分かりませんが、自分は、充分満足。
一刀斎夢録 下 (文春文庫 あ 39-13) Amazon書評・レビュー: 一刀斎夢録 下 (文春文庫 あ 39-13)より
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No.119
(5pt)

初めて知った幕末動乱期

上下2巻とも一気に読みました。
幕末動乱期には幾多の心に響く歴史が書かれていますが作家浅田次郎氏の筆誦にはただただ驚くばかりです。
学校の教材で教えない人間模様が切実に書かれており、今の世の中にも反映されるほどの貴重なアドバイスが
たくさん出ていることに今の政治家にも是非読んでもらいたい歴史物語です。
一刀斎夢録 下 (文春文庫 あ 39-13) Amazon書評・レビュー: 一刀斎夢録 下 (文春文庫 あ 39-13)より
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No.118
(2pt)

人斬りが人の命と命の絆の尊厳を

既に「上巻」のレビューとして書いてしまったが、浅田 次郎が、大衆小説作家であることは充分理解しているものヽ、この程度の死生観で、世のinnocent な読者を煙にまくのは、ここまでにして欲しい。左利きを生かして「竜馬」までも殺しながら(竜馬斬りと西郷決起の筋書読みが今回の売りか)生き残り、逃げ残った人斬り哲学をこうまでグダグダ喋られるのを読むにはかなりの辛抱が要った。書く必然性がある作品はもっと良い意味の緊迫感がある。代わりに、黒鉄 ヒロシの「新撰組」(PHP版)396頁を是非一見されることをお勧めする。たった文庫本の1頁で斉藤 一のご面相から、裏表のある不気味なキャラまで書き込まれている。本来、無思想集団の一員に筋の通った史観を語らせようとすると、何と持って回った切れの悪い語り口になるものか(語り手の視点という利刃を与えても)、改めて痛感せざるを得ない。もっとも、浅田ファンは宝塚ファンと一緒で、男役のダンディズムに白目を剥いて興奮する傾向があるが、それも又結構なことではあろう。
一刀斎夢録 下 (文春文庫 あ 39-13) Amazon書評・レビュー: 一刀斎夢録 下 (文春文庫 あ 39-13)より
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No.117
(5pt)

構想力に脱帽

思えば、ここで語られた死生観は一連の浅田新撰組に共通するものだと思いました。
「殺すは易く、生かすは難い」
数々の登場人物はこの観念に従い行動し、散っていくからこそ多くの人の感動を誘ったのかもしれません。
そして、この観念は次代を担う者に受け継がれてゆく。

読み終わって、どこかすがすがしい気持ちになりました。

壬生義士伝から親しんだ浅田新撰組ですが、もう一度読み返してみようと思いました。
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No.116
(4pt)

西南の役

ノッポさん似の写真でしか見たことのない斉藤一が語る新撰組。
最後の最後まで作りモノ(嘘)っぽさは否定できない。
どれだけ史実に正確な描写があるだろう。
ただし、西南の役を描いた小説を読むのは初めてだったので、興味深かった。
あの大傑作『壬生義士伝』同様、子供を最後に持ってきてお涙ちょうだい、は浅田次郎の悪いクセだ。
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No.115
(2pt)

残念な内容

これまで、浅田次郎は好きな作家の一人だった。勿論、「壬生義士伝」も「輪違屋糸里」も楽しく拝読したし、その筋書きにワクワクしたものである。
振り返って本書である。
斎藤一というテロリスト(異論はあるにしても)を語り手に、新選組、戊辰戦争、文明開化、西南戦争を筋立てしていくのだが、そこに武士としての矜持や死生観を盛り込んでいる。プロットとしては歴史小説が大好きな自分には魅力的ではある。
しかし、書かれている内容は首を捻らざるをえない。
だらだらと続く語りは纏まりがなく、モノローグの限界を感じざるを得ない。本来は幕末3部作の掉尾を飾るはずが、どうにも消化不良を感じる内容になってしまっている。
本当に残念な作品だ。
一刀斎夢録 下 (文春文庫 あ 39-13) Amazon書評・レビュー: 一刀斎夢録 下 (文春文庫 あ 39-13)より
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No.114
(5pt)

大好きな作者!

大好きな作者の本で状態が綺麗で早い配送で手元に届くのでうれしいです!
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No.113
(5pt)

最高

浅田次郎、新撰組を欠かせたら最高です。

ところで、何故西郷さんは官軍に弓を引いた人間として賊軍扱いにならないのでしょうか?
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No.112
(4pt)

剣しかない男の凄絶ともいえる人生

あまりにも違いすぎる。斎藤一に対する感想はこれに尽きます。
剣=斎藤みたいな所でしょうか……理解し難い理不尽なとこだらけの主人公です。唯一の弟子となる市村少年とのやり取り、そして会津が敗れ新撰組がバラバラになった後、そしてその後の結末……どうも納得いかないのは私が現代人だからなのか……けれど、これは読むべき作品です!この難しい男・斎藤一に多くの人が畏怖し嫌悪し魅入られた記録を是非、読んで欲しいです。星1つ減らしてしまったのは単なる我が儘です。聞き手の彼のその後をもっと書いて欲しかっただけという…(笑)
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No.111
(4pt)

凄惨 それでも読後感には救いが

新撰組三番隊長斎藤一の問わず語り。
下巻は、甲府戦から西南戦争に至るまで。

それこそ皆死んでいきます。
近藤、土方、沖田、原田...。

上巻でかかわりが深くなった斎藤一と市村鉄之助の因縁は?

本当に凄惨な人殺しの物語なのですが、剣の道に純であることと、その剣の道を継ぐ者がいるということが若干の救いになっています。

練られた作品だと思いますし、ぜひ映像にしていただきたいと思います。
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No.110
(4pt)

一刀斉という名前の意味が分かる歴史小説

新撰組のメンバーが維新後どうなっていったか全く知らなかったのですが、明治維新前から後にかけての史実を教えてもらい、そしていわゆる剣の達人たちがどのような考えで生きていたのかも知ることができ、現在では通用しない考えとは思いますが、興味深く拝読しました。
浅田次郎の小説は、いつも大変面白く読ませてくれるなと思いました
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No.109
(4pt)

壬生義士伝の斎藤一

新選組小説です。
創作を受け入れて読めばとても面白いと思います。

斎藤一は好きで、様々な小説によりキャラは違いますが、この浅田新選組三部作の斎藤一、好きではありませんが、こういうふうに維新以後、生きてきたのかなぁと想像すると感慨深いです。

市村鉄之助は、何を思い、西南戦争に出兵していたのか。

この小説での捉え方もなかなか興味深いです。

ただ、もう少し斎藤一を人間臭くしてほしかったなと思います。
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4167646129
No.108
(5pt)

斉藤 一は居合いの達人

坂本竜馬暗殺の場面がリアルでやはり斉藤一が切り捨てたのか。と思ってしまうほど
浅田次郎の小説の中ではハードボイルドしかし、浅田流に心の琴線に触れる小説
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No.107
(5pt)

幕末の志士

人斬りと言われる人のその後、文体も平易で、読みやすく
面白さはさすがに、浅田次郎です。
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4167646129
No.106
(4pt)

なるほどと思いました

浅田次郎の本は苦手な方でした。
この本もどっちかというと苦手です。
が、やはり面白く書かれています。
引き込まれます。
内容がとにかく面白く書き上げられているのです。

が、斉藤一のイメージがわきにくいというか、違和感があるのです。
斉藤一についてもそうですが、作者によって風貌も性格も違うのは当たり前なのですが、浅田の描く斉藤は強く難しい人です。
でも、浅田次郎の書き方が上手いなーって思えるアンチ浅田でも感心してしまいます。

それと歴史の解釈や考察、幕末の生々しい戦いの様子や、武士の生活や心得、明治になってからの戦争のことなど、何気に生活が書かれていてそれがとても興味深かったです。
上手くチョコチョコと書かれてあり、それが本当に面白かったです。
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4167646129
No.105
(5pt)

一刀斎夢録下

大変良かったです、上下巻共2回も読破し特に、死後は感無量でした。
一刀斎夢録 下 (文春文庫 あ 39-13) Amazon書評・レビュー: 一刀斎夢録 下 (文春文庫 あ 39-13)より
4167646129
No.104
(4pt)

剣の道は・・・?

作者のファンです。やっぱり期待を裏切らないですね。
情報量が違う!!
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4167646129
No.103
(3pt)

新撰組3部作

「壬生義士伝」、「輪違屋糸里」とこの「一刀斎夢録」が新撰組を
題材として書かれた作品であるが、他の2作品とは趣を異にしている。

他の2作品は心のやりとりが中心で涙を禁じえない感動を覚える素晴
らしい作品であるのに比べ、この作品はどちらかと言うと離れた立場
から客観的な事実を描き、凄惨で凄味のあるものになっている。
しかし心を揺さぶられるところは少なく、読み物としての面白さは前
2作にはかなわないと感じる。

また作者の新撰組に対する思い入れは深く、徹底的に調べ上げている
精緻さには驚かされるが、この作品では説明に徹したような文章が多
く、ちょっとしつこく読み飽きるところも残念だった。
一刀斎夢録 下 (文春文庫 あ 39-13) Amazon書評・レビュー: 一刀斎夢録 下 (文春文庫 あ 39-13)より
4167646129
No.102
(4pt)

名作。

名作。

鬼。技。命。武士。

こんな時代は二度と来て欲しくはないが、心に心棒は必要。

中世から現代への、極めて重要な精神世界の変容。

作者の構成力、筆致に脱帽。

上巻は只の人斬りで嫌になる。

辛抱心棒。
一刀斎夢録 下 (文春文庫 あ 39-13) Amazon書評・レビュー: 一刀斎夢録 下 (文春文庫 あ 39-13)より
4167646129