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一刀斎夢録
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一刀斎夢録の評価:
書評・レビュー点数毎のグラフです | 平均点4.29pt |
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Amazonサイトに投稿されている書評・レビュー一覧です
※以下のAmazon書評・レビューにはネタバレが含まれる場合があります。
未読の方はご注意ください
全121件 1~20 1/7ページ
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浅田次郎氏が、壬生義士伝からの三部作の締めとして描かれたお話。まるで史実のように思われますが、これはファンタジー。過去二部作で、吉村も近藤も土方もみんな斎藤先生を置いて勝手に死んじゃいましたが、どうして先生はちょっとやそっとじゃ死ねません。先生は現代に生きる梶原青年に新選組から西南戦争までを、時に勇ましく時にユーモラスに語ります。しかしこの語り口ははったりです。このジイさんかっこつけてます。さんざ偉そうなことを抜かしながら、本当は人一倍情に厚くて繊細なくせに、器用に立ち回ることができず、友が皆死んでいく中、己では死ぬことも叶わず鬼に成り果てずっと慟哭しています。そんな彼が、自分の命を捨てて人を生かそうとしたとき何が起こったのか。ラストは凄まじくも、優しくて救われた物語でした。こんなの映像なんて無理でしょう。まさに本の醍醐味ですね。 | ||||
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事実はわからないよ。でもうまく物語を紡ぎ、聴かせる手練に唸るほかない。あの時代がなにがなんだかわからない混沌とした世界だから、斉藤のニヒリズムが正当性を帯びてくる。斉藤の積極的ニヒリズムこそが、たぶん時代の消極的ニヒリズムを透徹していたのだろうね。かれが長寿で生き残った理由はそこなのかもね。ただ皆殺しすればいいというテロリズムだけではない、独自の捻じれたヒューマニズムの思想があるんだわ。 | ||||
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文章に外連味がありすぎて、ちょっと辟易する。また主人公・斉藤一というキャラクターにも共感することができなかった。現実的に「それってありうる?」というくらいのご都合主義的書き方も散見された。 作者はいったいこの小説で何が言いたいのか? 終盤にむかって、どんどん息切れしていく。新選組3部作のなかでは、もっともレベルが低い。期待していただけに残念。 | ||||
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「壬生義士伝」も「輪違屋糸里」もそれなりに面白かったが、これは後味の悪いものになった。 主人公である斎藤一に魅力がないからだろう。この本を読んで、なんだかんだいって、やはり斎藤一は単なる殺し屋だったじゃないかと思った。性格が暗い。悪すぎる。悪くてもいいが、悪漢にさえなっていない。まったく爽やかでない。(司馬遼太郎を見ならうべき) また無口だといわれる斎藤一が、この本の中で、あまりにしゃべりすぎる。また、作者がその語り口に自ら酔っているのが最所から鼻についていたが、物語が終盤に近づくにつれて、どんどんそれが顕著になる。エンディングも結着がつかず、首を傾げる。週刊誌連載のために、余計なことを書きすぎて、それをそのまま書籍化したことに問題があるのではないか。あまりに冗長。上巻から下巻になって、どんどんその問題があらわになっている。また、斎藤一の剣の奥義も、わかったようなわからないような内容で、まったく腑に落ちなかった。酒のシーンも描写がひどい。七日間飲みつづけ、しかも、ひどい二日酔いで、大事な剣の試合にはたしてのぞめるのだろうか。疑問だ。 | ||||
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鬼神のごとく100では足りない人斬りをした斎藤一。幕末、明治、大正と三の時代を生き抜いた彼が、御家人として駆け抜けた時代の肯定を見つつ、子弟たる大正の申し子を葬る切なさが遣り切れない作品。 | ||||
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結局、鉄之助をやっちまったのはよう、おめぇさんの本能じゃねぇのかよ、斉藤さんよう... 斉藤が鉄之介の不利な位置に腰を下ろした時点で、鉄之介は死を覚悟したのではないか。斉藤も切られたいとはいうくせに、無意識に有利な位置に腰を下ろした時点で、真の斉藤自身を達観したのではないのか。 読解力がなく、斉藤がなぜあそこで奥義を極め、それが梶原に伝播したのか、読み解くことができませんでした。無想転生の境地がそこにあったのでしょうか。 史実では、鉄之介は明治10年に死んでるみたいだし、斉藤も西南戦争に参加したし、燃えよ剣では斉藤が鉄之介役で土方の伝令を務めてるしで、そんなとこから作者の妄想が膨らんだような気はします。 | ||||
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内容が解りやすくとても面白い。 | ||||
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最近時代劇や時代小説にはまってます。 浅田次郎、いいです。 | ||||
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最高傑作です 今まで読んだ幕末、新選組の物語が全て色褪せた 理由は単純、それらは予めひな型があり作品により多少の変化球があるだけで この小説だけは人間の眼を通して語られてるからだ 小説に何が書かれているか正確に受け止めるには 読み手にも相当の力量が必要で意味が分からなければ 宝石もただの石塊ですね。 | ||||
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この作品の本編は某山口翁の回顧録の形式なのですが、翁の若い頃の述懐がサイコパスを通り越してシリアルキラーなのがまず凄まじい。動乱の半生に対する屈託なんてまるでない。懺悔でもなく自慢ですらない。基本的に若い頃の翁は全方向に対して鬼畜であり、その理屈もサイコパスそのものです。 それだけならただのシリアルキラーの回顧録で終わりなのですが、やれ女学生の尻を眺めてとか、副長助勤といえば将校も同然なのに儂には10人しか部下が居なかったとか、妙なところで妙な俗性が垣間見えるのが逆に凄まじい迫力と笑いをもたらします。そこまで人ぶった斬ってよくそんな普通にしてられるな爺さん。 私は浅田次郎の新選組三部作を全て読みましたが、三部作に共通する「新選組は決して英雄でもなければ高邁な集団でもなかった」という着目点に非常に強い印象をもちました。すなわち守銭奴・女衒・殺人鬼という許されざる悪徳が、しかしかの動乱の時代の真実ではなかったのか。その正視し難い本性を捉えしかも笑いのエッセンスで仕上げた本作はぜひ読むべき一作であると思います。 | ||||
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人の心理や背景の情景やら丁寧に書き込んであり、なかなかの作と思う。しかし終盤に至り、市村鉄之助が、それまでまったく小柄な人物として描かれていたのに、急に大柄な丈夫となって登場するのはガッカリである。リアリティーを欠き作品の魅力が失せてしまった。残念である。作者はやる気なくしたのかな? | ||||
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浅田次郎の作品で、興味がある斉藤一が主人公のため、購入した。 無口そうな印象のある斉藤一が、過去の出来事を延々と語る構成です。 司馬遼太郎作品にある映像的な臨場感がなく、物語に入り込めなかった。 半分で、読むのをやめた。 | ||||
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なかなか知ることのできない斎藤一の人物イメージを大きく表現してくれた作品で一気に上・下と読んでしまいました。新選組隊士と言うよりも斎藤個人の殺し屋的感覚が恐ろしくもあり、人間を殺してしまえば皆同じみたいな感覚が独特のキャラクターですね。ただどこまでが実話でフィクションがどれだけあるのかの判断が難しくあくまでも斎藤一伝記の小説として理解しました。 | ||||
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綺麗だった。 梱包も丁寧。 | ||||
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どんな美人であれ、人が糞袋であることが、お釈迦様か言っている。朝た作品は、神仏を信じないと書きつつ、神仏の説く真理に従っている。だからといって説得力がある。 本書を読んで、確認したことは明治10年の西南戦争は、西郷と大久保の謀りごとである、と言うことだ。この説で全体の説明がつく。 | ||||
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斎藤一の教える剣の奥義は剣の奥義は①先手②手数③逃げ足の早さ(21頁)だという。斎藤が勝負に勝ち続けて来られた(死なずに済んだ)のは、左効きで相手を油断させておいて、一瞬の抜きがけで人を斬るというやり方である。卑怯と言えば卑怯だか、真剣勝負と言うものはそうしたものかもしれない。明治維新前後の天下取りはそうしたものだったことを知る。 | ||||
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壬生義士伝、輪違屋糸里に続く浅田次郎さんの新選組もの。堪能しました。歴史的にも興味のある作品でした。 | ||||
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壬生義士伝、輪違屋糸里に続く新選組三部作の完結編。良かったです。斎藤一を逆に読んでの一刀斎。なかなか読み応えのある作品でした。しばらくは新選組関係に浸りそうです。 | ||||
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左利きの居合切りのすごさ。意外性あり。 夫人のことも書いていただき買った。 | ||||
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①新選組の3番隊長の斎藤一が、警視庁の警部をやっていたのが、まず第一の驚き。②左利きで、刃渡り2尺3寸の軽めで、短い刀を使用していた居合の達人だったのも驚き。③ただ最終場面は物語全体からみて、いま一つに感じた。 | ||||
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