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一刀斎夢録



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【この小説が収録されている参考書籍】
一刀斎夢録 上
一刀斎夢録 下 (文春文庫 あ 39-13)

一刀斎夢録の評価: 4.29/5点 レビュー 121件。 Aランク
書評・レビュー点数毎のグラフです平均点4.29pt


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Amazonサイトに投稿されている書評・レビュー一覧です

※以下のAmazon書評・レビューにはネタバレが含まれる場合があります。
未読の方はご注意ください

全121件 121~121 7/7ページ
No.1:
(5pt)

歴史小説の醍醐味

新選組三部作の第一作「壬生義士伝」を妻子を養う父親の物語とすると、「一刀斎夢録」は親と子の物語。
ただし、親といっても、血縁の親と、親のように慕われる他人、の両方が描かれています。
「鉄道員」、「壬生義士伝」と、読者の感動と涙を湧き起こす浅田次郎の本領発揮といえましょう。

司馬遼太郎、浅田次郎のように資料を徹底的に読み込んだ上でフィクションを構成してこそ歴史小説だと思います。その点、大河テレビでは歴史的事実とは異なると思われるようなシーンが見られるのには困ったもので、最近では、「龍馬伝」での岩崎弥太郎の描き方など。

龍馬暗殺について、「壬生義士伝」「一刀斎夢録」ともに通説と異なります。龍馬とともに遭難し、事件について語った後に亡くなった中岡慎太郎の証言との整合性も、中岡が犯人の顔を知らず、事件時の記憶が混乱していた、と考えれば、「なるほど」と思わせる説得力があります。

新選組三部作の次に、「一刀斎夢録」にも登場する西郷隆盛をめぐって、人斬り半次郎こと中村半次郎(桐野利秋)を主人公とする作品も読みたくなりました。明治維新後、桐野少将が住んだ屋敷が後に岩崎家の湯島本邸(現旧岩崎家邸庭園)となっています。本郷台地の西、富坂に住まう一刀斎と、東の湯島の半次郎で本郷台シリーズというのも一興かもしれません。
一刀斎夢録 上Amazon書評・レビュー:一刀斎夢録 上より
4163298401

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