(短編集)
金色の死
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時代背景もあり、古き良き日本の郷愁を 感じさせる作品群です。 | ||||
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「燦爛」とした文壇登場時、「文豪谷崎」をゆるぎないものとした昭和時代、いずれの時期にも非の打ち所のない名作を生んだ氏であるが、あまり知られていない大正期にも興味深い作品が多かった事を端的に示す作品集だ。むしろ芥川龍之介との論争で有名な「筋が面白いのが小説」とする持論がフルに発揮されている時期とも言えるのではないだろうか。怪奇というより「映画を観る」行為が生み出す異次元感覚と恐怖を小説で表現して見せた「人面疽」、よく言われる社会主義云々より追い詰められた主人公の理念と理性の崩壊と落ちていく様のシニカルな描写が痛烈な「小さな王国」など読者を引きずり込む威力は相当なもの。「富美子の足」での足への執着に対する冷静な解析と執拗な筆致による「足への恋文」の間で文字が行きつ戻りつする様も滑稽なほど面白い。 題名となった「金色の死」は作者がその存在を後に隠そうとした作品として有名。物語の後半、絢爛たる四文字熟語と美文の放列に頭が麻痺すること必至。そこへやがて訪れる美学に食い殺された男の「金色に塗られた肉体の死」に対する賛美とも冷笑ともつかぬ散乱したエンディング、その何とも言い様ない居心地の悪さは特筆ものだ。三島由紀夫との関連を指摘するあとがきも必読。ただ、題名に因んでか、装丁に定着し難く高価な金色を使うのはいいとしても、文庫本にしては高すぎる価格設定は何とかして欲しいものだ。 | ||||
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