陰翳礼讃
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日本人の昔からの生活を、西洋生活として比較している 生活習慣、歴史の違いが面白いです | ||||
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『源氏物語』訳で、角田光代先生のものは、谷崎のものと違い主語が明瞭で分かりやすい、故に良いという投稿を拝見し、苦笑したものでした。良いか悪いかそれは好みにすぎず、主語を省くというのは谷崎が意識して作り上げた文体の特徴、方法です。元となる彼の文章は非常に読みやすく、味気ないくらいです。翻訳調です。初期の『痴人の愛』などびっくりするくらい読みやすい、素朴な文章です。内容はともかくとして。ためにコンプレックスを持ってらしたらしく、いろいろ工夫して、作り上げてゆくわけです。陰翳礼讃し愛しながら、陰翳に乏しい文体であったわけですから。そして、陰翳礼讃と堂々と謳えるまでになるわけですね。虚仮威しに見えなくもありませんが、本著に仕組まれたレトリックの効果は抜群です。努力家ですし、読書家な方です。そうはいっても、著者のものを、私はそう好みはしませんが。 | ||||
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中古品とは思えないくらい綺麗でした。 | ||||
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谷崎潤一郎が日本文化を形作る基本的な要素の一つとして陰翳(陰影)があることを、衣食住を中心にして美しい文章で綴った本、「陰翳礼讃」に、写真家の大川裕弘さんが谷崎潤一郎の文章を目で見えるような写真にして数多く掲載しています。 光と陰、いやむしろ陰が主役の写真は、ため息が出るような美しいロケーションや櫛や和菓子、家具など完成された純日本の品々は見つけるだけでも大変だったのだろうと思います。巻末の写真の説明を見ると中には超高級旅館もあって、非常に美しいけれど値段を見るとまぁいいや、と思ってしまいました。 谷崎潤一郎さんは本書のなかで陰翳の美しさを知っている日本人に対して、何でもツルツルピカピカにしないと気が済まない西洋人を対比していますが、何かの本で、パリにガス燈が大規模に設置されたときは「我々の夜を返せ!」と抗議デモがおきたくらいなので、陰翳の美しさもヨーロッパ人はちゃんと分かっています。教会やカテドラルの闇に差し込む光や荘厳なステンドグラスも陰翳があってのものです。 なので、ツルツルピカピカは西洋文化ではなくて、日本も西洋も同じ現代文化と置き換えれば良いかと思います。 私が最近感じたのは、満月の夜で満月は半月の20倍も明るいと言われていて、昔は満月の夜は月に照らされた夜を皆が楽しんだわけですが、今では街灯だけでなく飲食店などの電燈のおかげで満月でも新月でも誰も気にしないし、おまけに全員スマホしか見ていないので何だか貧しさを感じます。 本書にあるように、まぁ、こういうことを言っているのは老人だけで(とは言うものの谷崎潤一郎は当時まだ50歳前ですが…)、若者は拡声器(スピーカー)から音楽が流れて様々に照らされた空間を「オシャレー」と言ってわいがいがやがやと騒がないと子孫繁栄につながらないわけで、仕方がないといえばそうなのでしょうね。 | ||||
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センスの良い友人にプレゼントするものがなく、、、この本を差し上げたら、とっても喜んでもらえました。 日本の美学再発見! | ||||
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