百年文通



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初公開日(参考)2025年09月
分類

長編小説

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百年文通

2025年09月18日 百年文通

女子中学生の小櫛一琉は、引き出しに入れたものが100年前に送られる不思議な机を発見する。机を通して手紙を送ってきた大正時代の少女・日向静と文通をすることになるが、仲を深める二人の間に時代の荒波が立ちはだかるーーふたつの時を越えて描かれる感動作(「BOOK」データベースより)




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No.1:
(5pt)

時間SFファンにとっては、実に魅力的な一冊や思います。

以前、『ベストSF 2022』(竹書房文庫)で読んで魅了された「百年文通」。できればあと一、二作、著者の作品を付けてほしかったところだけど、まあ、しゃあない。
大正時代と令和時代の少女の、時を超えた文通を描いたこの短篇は、やはり、とても素敵な逸品やと思いました。
今回再読してみて、とりわけ、大正時代の少女・日向静(ひなた しず)が激怒して、笑顔のまま罵倒の文句を連ねるところが、非常に印象に残りました。

そして、本書を買って良かったなあ思ったのは、巻末の「あとがき」に記された【時間SFに関する覚え書】並びに、巻末付録の「時間SFガイド20 (2010~2025)」での、著者による時間SFガイドが読めたことです。
この手の時間SF、時間ミステリーは昔から好きなジャンルで、私も結構色々と読んできたつもりなんですが、伴名練(はんな れん)さんの読書量と、それを的確なコメントで紹介する水先案内文は本当に凄くて、圧倒されましたわ。この紹介文からまた、何冊も読んでみたい〝時間SF〟本が出てまいりまして、嬉しい悲鳴?をあげた次第であります。
百年文通Amazon書評・レビュー:百年文通より
4152104570



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