少女禁区
- 処女作 (383)
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本作は短編二編で構成されています。 一作目「chocolate blood, biscuit hearts」 特に物語に起伏がなく、最後まで平坦な印象を持ちました。作中で主人公の姉弟が資金稼ぎのために行う「サイネージ」というライブ配信は、現代でいうYouTubeやその他配信アプリのグレーな部分を捉えていると感じました。読み終えてもそこまで印象に残るお話ではなかったです。 二作目「少女禁区」 表題作です。読み始めてから美しく切ない世界観に引き込まれました。周囲から恐れられ厄介者扱いされる少女と主人公である「わたし」のお話です。 最初は少女のことを恐れていた「わたし」が少女に対して痛めつけられながらも、少しづつ好意を寄せていきます。そんな少女も「わたし」に対し心を開いたかと思いきや裏切り。裏切ったかと思いきや実はそうではなくて。二転三転し、ラストの方では少女に対する印象が変わります。 少女と「わたし」の儚く切ない作品です。 短編小説なのにずっと心に残る作品です。 読んでいて作品の情景が浮かんできましたし、ラスト一行の文章も素敵です。 どうやら絶版本になっているらしく、プレミア価格となっていますが、それでも読む価値はあると思います。 最後に、タイトルは当初の「遠呪」の方がしっくりきてると思いました。 ラストまで読むと、この意味が分かります。 | ||||
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少女禁区はタイトルはどうかと思うが(原題は「遠呪」)、好きな作品だった。 今ではこんなツンデレ魔法少女の話はありふれているかもしれないが、読んだときは文章の上手さもあって引き込まれた。 次回作を楽しみにしています。 | ||||
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表紙のイラストに惹かれて購入 ちょっとSFっぽくもあり、耽美あり危険な官能美があり 大好きなタイプの作品です。 著者のことを調べたんですが、まだこの一冊だけなんですね。 | ||||
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タイトルは内容的に元の「遠呪」の方がしっくりくる(インパクトは無いが)。失敗を覚悟して買ったが、二編とも発想も筆力も大したもの。怖さは無いが、充分楽しめた。 ・「chocolate blood,biscuit heart」 エンターテイメント性の高い作品。 資産家の父に監禁されるように暮らしていた姉弟の逃避行の物語。二人は、自分の刺激的な過去の体験をサイネット(他人が疑似体験できるネットワーク)に放送し復讐の為の金を稼ぎ始めるが、やがてエスカレートし禁断の行為に……。 卑猥な視線を感じるようになるところには恐怖があるし、クライマックスのシーンはなかなか衝撃的でわくわくした。 ・「少女禁区」 天才的呪術の使い手である少女とその奴隷である少年「わたし」の物語。少女は少年を呪術で嘲笑うように振り回し痛めつける。少女のキャラクターの立ち方が見事で引き込まれる。少女は三年前実の父親と継母を殺したとして皆に恐れられていたが……。 最後は、異界との愛のコミュニケーション。その方法が独創的で幻想的。なかなか出会えないこの名シーンだ。是非読んで、出会って下さい。 著者の今後の作品が楽しみ。次の作品が出たら買いたい。 | ||||
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chocolate blood, biscuit hearts. こちらは大した面白みも無い作品。 まず色々と詰め込み過ぎて作品のテーマがぼやけてしまってる。 近未来が舞台となり、自分の体験を五感を通じて他者に配信するサイネットと呼ばれるシステムが構築され人々の娯楽として定着している設定があり物語の骨子を形作るものではあるのだが、あまり効果的に活かされてはいない。 この設定だけで短編一つを恐怖と狂気に満ち満ちた作品に仕上げることもできるだろう。 しかし、世界を牛耳る大財閥の跡継ぎとして不自由な生活を強いられるだの、父親との確執がどうだの、姉弟の愛情がどうだの、陳腐な設定を散りばめ描くべき恐怖や狂気が御座なりになって残念な有様。 さらに言えば世界観や背景説明が薄いのか下手なのか、あらゆる物事が唐突過ぎて飲み込むのに苦労する。ある程度は伏線を張って物語りに自然と読者が入り込めるようにすべきだろう。 つまるところ、話の運び方が悪い。文章も前後の繋がりが怪しかったり文意が汲めなかったりと往々にして酷い。 少女禁区 表題作で日本ホラー小説大賞短編賞受賞作。 こちらも背景説明すっ飛ばして何が何やら分からないままに話は進み、事前に概要説明も手がかりも無いままに長々と物体描写され、後にそれが何で在るのかを説明さたりと余りに作者勝手な描き方をされて若干苦痛と不満を感じたものの、 後半は中々に読み応え在るラブロマンスだった。発想も面白い。 しかし、ホラーではない。 ラストは選考委員の書評にもあった通り、ちょっと甘すぎる。 嫌いでは無いけど、少女チックで幸せ肥りしそうな甘さだ。 短編よりも緻密な世界観の上で展開する中・長編にしたら感動も倍増したものと思うだけに惜しい。 結論としては、どちらも恐怖を得るに及ばないホラーもどきな作品。 恐怖を求める方にはお勧めできませんが表題作はそこそこに面白い。 | ||||
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