(短編集)
竜が最後に帰る場所
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「ここではないどこかに連れて行ってくれる作家」という呼び声高い恒川先生らしく、何とも言えない気持ちになった。満足なんだけど淋しいような感じ。もう会えないんだなーと見送っていくような、喪失感みたいな気持ちになった。 | ||||
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ゴロンド<鸚鵡幻想曲<<迷走のオルネラ<風を放つ<夜行の冬 | ||||
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どの話もユニークで面白かったです。特に、夜行の冬のゾワゾワ感、鸚鵡幻想曲の主人公のめげない感じが好きでした。 語りすぎずに、テンポがいいので、ついつい読んでいってしまいます。オチや内容も好みなので、おすすめします。 | ||||
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珍しく現実世界のお話も混じっているけど、真骨頂はやはり幻想小説系。私は表題作より鸚鵡の話がよかったかなあ。よくあんな着想が浮かぶものだ。 | ||||
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文字表現の〈読みやすさ〉とは、 漢字がひらかれているとか、 難しい言葉をつかわないとか、 時系列を複雑にしないとか、 そんな大雑把なことではなく、 もっと、ほんとにさりげない、 センスと言いかえてもいい、 細かい工夫の積み重ねだと、 読書をするたびに感じます。 恒川光太郎さんは、 そこをすごく気にされていて、 読者が気づかないような、 細かい細かい工夫を、 作品の隅々までされています。 ジャンルがファンタジーで、 ここまで読みやすい文体だと、 マンガみたいな小説だと、 軽く見られることも、 もしかしたらあるかもですが、 (漫画が小説より劣るとは、 ぼくは全く思いません) 読みやすさの本質とは、 リズム感や丁寧な言葉の並べ方など、 気配りが徹底され、客観されている。 プロ意識がなにより重要ですし、 ぼくはプロのそこを、 すごいなといつも尊敬します。 ファンタジーというと、 どうしても、 決まった表現をなぞる、 ゲームや童話世界のようなものを、 想像してしまいそうになります。 が、恒川光太郎さんは、 すぐに理解できるシンプルさに、 見たこともない個性を混ぜ込み、 いつも驚かせてくれます。 面白い本、優れた作家は、 1ページも読めばわかります。 1ページでパッと虜にされるからです。 恒川光太郎さんは、 そういう作家さんだと思います。 この短編集は、どれも好きでしたが、 一番気に入ったのは、 オウムの話でした。 御本人が「いきあたりばったり」 と語られているとおり、 え、ここから先、つづくの!? と驚かされ、なにこれ、 どーなるの? と心配になるような、 わけのわからない展開になり、 おいおい、狂ってるのか? という着地をします。 ちゃんと纏まっているのですが、 自分の筆力を信じているからこそ、 そんな、迷宮を掘り進めるような、 失敗しかねない恐ろしいことに、 挑戦したのだろうなと思います。 いきあたりばったりと聞くと、 そんなの読む価値あるの? なんて心配になりますよね。 でも、たぶんそれは下書きの話で、 仕上げはキチンとされているので、 退屈なところはないです。 迷子になったような不安感を、 いい意味で味わえました。 プロットが優れていようと、 いきあたりばったりだろうと、 キチンと細かいところまで、 丁寧に仕上げてあれば、 物語の生み出し方なんて、 どーでもいいと思います。 逆に言えば、仕上げが雑なら、 どんなに発想がよくても、 プロットがたくみでも、 プロ意識は感じないと思います。 最近、他の作家さんの本を読み、 何冊か、あまりの雑さに呆れて、 途中で読むのをやめてしまい、 それがとても悲しかったので、 これこれ、これがプロだと、 すごく安心させてもらえて、 嬉しくなりました。 竜の生態を描いた表題作 (タイトルは違いますが) すごくよかったです。 あと、クズどもの残酷さを描いた、 『迷走のオルネラ』も、 好みで言えば一番でした。 他にもまだまだあります。 盛り沢山な短編集です。 | ||||
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