金色機械



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初公開日(参考)2013年10月
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長編小説

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金色機械 (文春文庫)

2016年05月10日 金色機械 (文春文庫)

江戸時代のこと――。 とある川沿いの一大遊郭地帯の創業者の熊悟朗は、人が自分に対して殺意があるかどうかを見分ける能力を持っていた。ある日、熊悟朗の元に遙香という若い女性が訪れる。 遙香は手で触れるだけで生物を殺められる能力を持ち、医師である父親とともに死を願う老人を安楽死させていた。遙香はある日自分が「カワタロウ」と呼ばれ蔑まれた小豆島の流民であり、両親が無残に殺されてしまったために拾われたことを知らされる。遙香はそのことを教えてきた男を殺し故郷を出奔、その後「金色様」と呼ばれる存在に出会った。遙香は「金色様」の導きで捕縛柔術に優れた同心・柴本厳信と出会い、両親を殺した人間の探索を乞う。厳信と遙香は結婚する。その後遙香は夫の厳信が「鬼御殿」の探索に出たまま戻らないので、熊悟朗の伝手で自分を「鬼御殿」に送り込んでほしいと頼み込んだ――。 次第次第に明らかになる因縁の繋がり。そして人々から崇められてきた絶対的な存在の「金色様」とは……? 著者独自の世界観と描写で人間の善と悪に迫る渾身の力作。第67回日本推理作家協会賞(長編賞)受賞作。(「BOOK」データベースより)




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金色機械の総合評価:8.27/10点レビュー 48件。Aランク


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サイトに投稿されている書評・レビュー一覧です

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全1件 1~1 1/1ページ
No.1:
(7pt)

金色機械の感想

2014年度の日本推理作家協会賞受賞作品ということで手に取りました。読んでみた所、"推理作家協会賞"の推理ものとしてではなく"エンターテイメント"としての面白い物語としての受賞を感じました。
時代は江戸。金色様という謎の存在(ロボット)。相手の殺意が読める男。手で触るだけで殺せる女。不思議な設定が織りなす壮大な物語。

普段なじみがない小説でして、面白く読めたのですが何がどう面白いかが伝えづらく、異世界の物語に呑み込まれたという感覚でした。知らない世界を体験したような読書。
江戸時代にいるロボット、不思議な能力者達、そこに生きる者それぞれの物語が交差して繋がる様。派手さはなくて、なんとなく表紙の雰囲気にあるどんよりと灰色の物語。"金色機械"という文字も金にせず白文字なのが良い。物語中も金色様だけが何故か色を持ったような存在を感じました。

日本推理作家協会賞ということで、ミステリを期待すると違う作品。物語としては不思議な体験で面白かったです。

egut
T4OQ1KM0
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※以下のAmazon書評・レビューにはネタバレが含まれる場合があります。
未読の方はご注意ください

No.47:
(5pt)

人間の心を持った金色機械

以前、著者の出世作「夜市」を読んだことがあった。当時、その世界観に深く魅了されたことを今だに覚えている。不思議なタイトルとあの恒川光太郎という作家名に惹かれて何十年ぶりに読んでみた。さすが恒川光太郎、圧巻のひと言。言葉で綴られた物語であるのに、音楽の幻想曲を聴いているような不思議な感覚を味わわせてくれる金色機械。こんな小説を読んだのは初めてだ。私が審査員であったら、私の大好きな作家である山本周五郎賞をこの金色機械に捧げること、間違いないだろう。段落をほぼ一つの文でまとめながら読者を飽きさせない手法はとても心地よかった。恒川光太郎、最高です!
金色機械Amazon書評・レビュー:金色機械より
4163825606
No.46:
(5pt)

敵も見方もいずれは混じり合い、その子らは睦み合い、新たな世を作るでしょう

1747年江戸時代の大遊廓創業者である熊悟朗のもとに、一人の女遥香が現れる場面から始まる本作。
 章を重ねるごとに、熊悟朗が今に至るまでの物語が語られ、遥香が熊悟朗のもとに現れるに至るまでの物語が語られていく、というミステリー的な構成であり、かつそれぞれの成長物語としても読めます。
 そんな二人のいずれにも関わることになる謎の存在「金色様」。
 金色様の過去物語は更に200年の年月を遡る戦国時代が舞台。
 この金色様の発想、本書全体の構成、遥香の特殊能力の設定、捕縛の名人厳信や熊悟朗といった登場人物らの人間的魅力などなど、とてもユニークで、恒川光太郎という作家は、唯一無二の世界観をもつ力ある作家さんだなと、改めて思いました。
 「滅びの園」も面白い設定でしたが、次はどんな世界を見せてくれるのだろうかと、次回作が楽しみになる、間違いなく生き残っていく作家さんだと思います。
金色機械Amazon書評・レビュー:金色機械より
4163825606
No.45:
(5pt)

徹夜で読了

久しぶりに「伝奇小説」を読んだ。昔は半村良が代表的だったけど、いつの間にやら廃れてしまった分野だ。
時間を遡り、場所も視点も変わるのに、著者の力量で非常に読みやすい。感動作ではないが感心作で、エンタメとして一級品だ。「こんじきさま」ではなく「きんいろさま」というのが、とぼけていてよい。殺戮シーンも多いのに、全体的にノホホンとした空気感もある。とても分厚い本だが、読み始めるとやめられなくなるので、休日前夜が読み頃でしょう。
金色機械Amazon書評・レビュー:金色機械より
4163825606
No.44:
(3pt)

すんません

恒川ワールドワールドうざかったらすみません。過去作たちとは明らかに違う方向に行ってますね。やっぱりあの仄暗く、現実に近いようで遠いあの世界に行きたいんですよ。

普通に面白いんですけどね‥。時代物なので、そういうのがお好きな方には良いんじゃないでしょうか。
金色機械Amazon書評・レビュー:金色機械より
4163825606
No.43:
(3pt)

後半が眠い。

このタイトルで時代劇という発想。
天才か!? と驚き、
登場人物たちのそれぞれが、
誰がどうなっていくのかと、
わくわくしながら章を読み進め、
〈金色様〉とはなんだろうと、
最大にして物語の中核となる謎が、
どのような驚きで明かされるのか、
期待して期待して期待して、
待って待って待って、
とくに謎なんかないと知り、
は? と気絶しかけていると、
なんか急に最後のほうで、
八つ当たりみたいので無双しだし、
そいつが主役だったの?
という展開になり、
謎とかじゃなく、
金色様をキャラとして扱うのなら、
弱点とかないと成立しないだろと、
呆れながら、
全くハラハラしない、
クライマックスでもなんでもない、
へんなラストバトルに、
嘆息が長く長くもれました。

前半はすごく面白かったです。

後半は、本当に同じ人? と、
著者名を何度も確認したほどに、
退屈で眠くて呆れてしまいました。

恒川光太郎さんは、読みやすい。

だから、最後まで読めました。

なにかが破綻するわけでもなく、
文章にも不満はない。
読んで損をするわけでもない。
だから我慢して読めました。

〈時間の経過を神の視点で描いた〉
のなら、最後の急なチートぶりは、
なんなんだあれは。

悪のヒーローとして読むべきなのか。

にしては、
なんか正論っぽいことで、
怒りを表して悪を斃している。

んんんー。

評価は高いようですし、
恒川光太郎さんは大好きで、
今後も読み続けたいと思ってますが、
正直ぼくはこれ、
失敗作だと思います。

読めなくもない。

普通に読める。

読み終えられる本。

これくらいが、
最大の褒め言葉ですかね。
金色機械Amazon書評・レビュー:金色機械より
4163825606



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