金色機械
- 復讐 (158)
- 日本推理作家協会賞受賞 (110)
- 江戸時代 (2)
- 超能力 (64)
- 金色様 (1)
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書評・レビュー点数毎のグラフです | 平均点7.00pt |
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サイトに投稿されている書評・レビュー一覧です
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2014年度の日本推理作家協会賞受賞作品ということで手に取りました。読んでみた所、"推理作家協会賞"の推理ものとしてではなく"エンターテイメント"としての面白い物語としての受賞を感じました。 | ||||
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※以下のAmazon書評・レビューにはネタバレが含まれる場合があります。
未読の方はご注意ください
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以前、著者の出世作「夜市」を読んだことがあった。当時、その世界観に深く魅了されたことを今だに覚えている。不思議なタイトルとあの恒川光太郎という作家名に惹かれて何十年ぶりに読んでみた。さすが恒川光太郎、圧巻のひと言。言葉で綴られた物語であるのに、音楽の幻想曲を聴いているような不思議な感覚を味わわせてくれる金色機械。こんな小説を読んだのは初めてだ。私が審査員であったら、私の大好きな作家である山本周五郎賞をこの金色機械に捧げること、間違いないだろう。段落をほぼ一つの文でまとめながら読者を飽きさせない手法はとても心地よかった。恒川光太郎、最高です! | ||||
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1747年江戸時代の大遊廓創業者である熊悟朗のもとに、一人の女遥香が現れる場面から始まる本作。 章を重ねるごとに、熊悟朗が今に至るまでの物語が語られ、遥香が熊悟朗のもとに現れるに至るまでの物語が語られていく、というミステリー的な構成であり、かつそれぞれの成長物語としても読めます。 そんな二人のいずれにも関わることになる謎の存在「金色様」。 金色様の過去物語は更に200年の年月を遡る戦国時代が舞台。 この金色様の発想、本書全体の構成、遥香の特殊能力の設定、捕縛の名人厳信や熊悟朗といった登場人物らの人間的魅力などなど、とてもユニークで、恒川光太郎という作家は、唯一無二の世界観をもつ力ある作家さんだなと、改めて思いました。 「滅びの園」も面白い設定でしたが、次はどんな世界を見せてくれるのだろうかと、次回作が楽しみになる、間違いなく生き残っていく作家さんだと思います。 | ||||
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久しぶりに「伝奇小説」を読んだ。昔は半村良が代表的だったけど、いつの間にやら廃れてしまった分野だ。 時間を遡り、場所も視点も変わるのに、著者の力量で非常に読みやすい。感動作ではないが感心作で、エンタメとして一級品だ。「こんじきさま」ではなく「きんいろさま」というのが、とぼけていてよい。殺戮シーンも多いのに、全体的にノホホンとした空気感もある。とても分厚い本だが、読み始めるとやめられなくなるので、休日前夜が読み頃でしょう。 | ||||
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恒川ワールドワールドうざかったらすみません。過去作たちとは明らかに違う方向に行ってますね。やっぱりあの仄暗く、現実に近いようで遠いあの世界に行きたいんですよ。 普通に面白いんですけどね‥。時代物なので、そういうのがお好きな方には良いんじゃないでしょうか。 | ||||
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このタイトルで時代劇という発想。 天才か!? と驚き、 登場人物たちのそれぞれが、 誰がどうなっていくのかと、 わくわくしながら章を読み進め、 〈金色様〉とはなんだろうと、 最大にして物語の中核となる謎が、 どのような驚きで明かされるのか、 期待して期待して期待して、 待って待って待って、 とくに謎なんかないと知り、 は? と気絶しかけていると、 なんか急に最後のほうで、 八つ当たりみたいので無双しだし、 そいつが主役だったの? という展開になり、 謎とかじゃなく、 金色様をキャラとして扱うのなら、 弱点とかないと成立しないだろと、 呆れながら、 全くハラハラしない、 クライマックスでもなんでもない、 へんなラストバトルに、 嘆息が長く長くもれました。 前半はすごく面白かったです。 後半は、本当に同じ人? と、 著者名を何度も確認したほどに、 退屈で眠くて呆れてしまいました。 恒川光太郎さんは、読みやすい。 だから、最後まで読めました。 なにかが破綻するわけでもなく、 文章にも不満はない。 読んで損をするわけでもない。 だから我慢して読めました。 〈時間の経過を神の視点で描いた〉 のなら、最後の急なチートぶりは、 なんなんだあれは。 悪のヒーローとして読むべきなのか。 にしては、 なんか正論っぽいことで、 怒りを表して悪を斃している。 んんんー。 評価は高いようですし、 恒川光太郎さんは大好きで、 今後も読み続けたいと思ってますが、 正直ぼくはこれ、 失敗作だと思います。 読めなくもない。 普通に読める。 読み終えられる本。 これくらいが、 最大の褒め言葉ですかね。 | ||||
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