隣の家の少女
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書評・レビュー点数毎のグラフです | 平均点5.33pt |
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サイトに投稿されている書評・レビュー一覧です
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*最悪の読後感* というランキングをもつ某サイトで、いつも上位にいる作品です。(最上位でも不思議はありません。) | ||||
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「ミステリ」でも「ミステリー」でもない。 | ||||
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※以下のAmazon書評・レビューにはネタバレが含まれる場合があります。
未読の方はご注意ください
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流れる川に隣接する田舎の景色は美しく、そこで語られる少年たちの青春劇は、映画「スタンド・バイ・ミー」を匂わせる叙情豊かな文章で語られていきますが、希望があるのは「表のスタンド・バイ・ミー」のみ。 本著を絶賛しているスティーブン・キングもあとがきで語っているように、今作は、絶望の未来が約束された「闇のスタンド・バイ・ミー」です。 大人になった主人公デイヴィッドが回想する、12歳の頃にあった、2歳年上の少女メグとの出逢い……それは、甘くほろ苦くも切ないひとときでしたが、青春の輝きは、メグ姉妹を引き取った継母によって無惨に引き裂かれていきます。 継母のルースも最初は、女手ひとつで三人の男子を育て、隣家の少年たちをこころよく迎えていた、よきシングルマザーとして描かれていました。 しかし、事態は新たな家族の登場。 メグと妹のスーザン姉妹を引き取ったことで、彼女の人格にどんな化学反応が起きたのか? もとより善良な姿として映っていた、シングルマザーは、初めから狂人だったのか? 「虚な目」をはじめ、ところどころ描写される、精神病の症状のような継母のふさぎこむ姿は、まるで彼女がやっている悪行の報いのようでもあります。 ルースの子供達の顛末を読むと、「血の呪縛」のような、精神病やら犯罪やらを起こす要因が、血によって起きる遺伝病のようにも見え、さらにそこに「強烈な体験」というトラウマが加わって、元からあった病気的な因子が表に出てしまう……そして猟奇的な犯罪を生む……ところまで考えさせられるラストでした(似たようなお話は、映画の「ザ・セル」にも出てきます)。 被害者であるメグも、悪に立ち向かうヒロインとして、美しく描かれているのですが……かえって、その善性がルースの邪悪さに火をつけてしまったのではないか……これは善と悪の戦いなのか?……なにか、彼女がこの事態から逃れるすべはなかったのか、と考えてしまいます。 作者のジャック・ケッチャムというペンネームは、処刑人から取られた造語ですが、その名に偽らざる情け容赦のなさで、少年と少女の間に芽生えた愛情らしきものをことごとく粉砕していきます(すべてはミスリードによって起こされる、最悪の結末ともいえます)。 本著を通じて、ケッチャムが最も描きたかったのは、「普通の人間にひそむ邪悪さ」であり、それは事件の中心的人物であったシングルマザーのルースが抱える暗闇だけでなく、ごく善良なデイヴィッド少年を通じて、我々読者は、他者への無関心と無力さ、自己保身によって最悪の事態をまねく、ガン細胞のようなわたしたち自身の暗闇を見せつけられます。 最後に、「読了後の虚脱感がハンパなかった」と書きましたが、どんな感じかというと、「第一次世界大戦で、日本兵が中国の民間人を虐殺して、その首を並べたまえで笑顔で撮影している」写真をみたときと似たような虚脱感でした(笑顔の奥底にひそむ底抜けの闇です)。 彼岸を超えた彼らにとっては、人の姿をしても、敵は人ではなく、それゆえにどんな残酷な行いでも容認できる、サイコパスな意思決定が行われているのでしょう。 願わくば、人間の善性を信じて、本著をただ「気持ちの悪い、胸糞がするスリラー」以上の教訓として心に留めておきたいと感じました。 | ||||
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読まなければよかったかもしれない。 おそらく一生脳に刻みつけられるトラウマ。 ここに描かれている心理描写と残虐性こそが、 大陸の先住民を大虐殺して、それを開拓 などと掲げて、領地を侵略、強奪したり、 大東亜戦争時の大空襲、広島長崎に原爆を 投下して、民間人を大虐殺していまだに 悪びれない、アングロサクソン人 の精神性の根幹だと想像する。 日本の事件でも、昭和後期あたりから、同じ 匂いのする残虐性と破壊衝動を感じ取るのは、 国民丸ごとが、異文化に毒されてしまっている からだろう。排他的で個人主義的でそこから 落ちていく退廃的な精神性が社会を蝕む。 本書は実話をもとにして、エンターテイメント として書かれたものだろうが、読後感から 成功しているとは言い難い。 | ||||
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刺激を期待するなら 導入までが長すぎる 100ページ近く無駄な内容を読まないと始まらない 登場人物無駄に多い 覚えるのめんどくさい そして、見所であるはずの部分もただただ虐待するだけの変わり映えがない お金の無駄 読む価値なし。 惰性で読んだが後悔している。もっと狂うならとことん狂ってないと読めない。 おかしいやつらが虐待するだけそれだけ とあるユーチューバーの紹介で読んだがこの本が面白いとかどうかしている。 ということで星すらあげたくないが、これ以上被害増えないようにレビューしておきます | ||||
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カエルを熱湯に入れると逃げ出すが、水から徐々に温度を上げていくと逃げずに茹で上がってしまう。窯の中で空気を主人公と一緒に茹でられるような体験でした。最初は「折檻」の範疇なのですが、次第にエスカレートしていくが、何もできない主人公。読者目線で見ると腹立たしい感じですが、等身大の子供なんてこんなものだとも思いました。文章力が高く、光景を鮮明に想像できてしまいます。凶悪な犯罪が世界各地で起こっているので、このような事態は決してフィクションなどではないのです。 | ||||
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後味の悪い小説、と検索すればほぼ上位にランクインする小説だったので、意を決して読んでみた。 第一印象は読みやすい、だった。 スタンドバイミーのようなアメリカの悪ガキどもが活躍する、毒がありながらもカラッとした明るさがある感じ。 半分の200ページくらいまではそれの延長で、あれまだ来ないのか? ってなった、けど そこから胸くそ悪い描写が来ました。 ただ思った程ではないな‥ そんな気持ちのまま、まぁ文章は読める読めるであっという間に完読。 単純に持ち上げられ過ぎだな。 たぶんなんの事前情報もなければびっくりしたんだろうけど、精神に異常をきたすだとか、それはないと思う。 とは言ってもエログロ描写はしっかりあるので、苦手な方にはオススメしない。 興味がある方には普通の恐い小説としてオススメします。 にしても最後まだもっとヤバい描写があるのかと思って一気に読んだから、読み終わってあれ終わりかよって思った瞬間、一気読みした疲れがどっと出て、ある意味そっちの方でげんなりした。 | ||||
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