狙われた女
- スプラッター (10)
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『シープメドウ・ストーリー』ジャック・ケッチャム ぐだぐだした内容だと思いながら読んでいたが、ラストは「さすがケッチャム」と思わせるものがあった。自身の若い頃の不遇時代(怒りか?)を描いたと思うと納得。 …ただ、金子浩氏の翻訳がひどい。「~だった」「~した」など、過去形「た」の連なり。時制の一致なのだろうが、日本語文章においては不適切だ。これが気になって内容を頭に入れるのに苦労した。 『狙われた女』リチャード・レイモン 緊迫感とスピード感があったが、内容は極めておぞましい。よく主人公の気がふれなかったなと思うほど。 『われらが神の年2202年』エドワード・リー SFは元々性に合わないのだが、やはりそう感じた。まともに読めなかった。合う人にはおもしろいのかもしれない。 | ||||
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ケッチャムの凡作と、どうでもいい二人のアンソロジー。 もう新作鬼畜小説は書かないのでしょうか? | ||||
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職場の女性を銃を手にした暴漢が襲う…という冒頭の設定を踏襲した三つの短編をジャック・ケッチャム、リチャード・レイモン、エドワード・リーの三人のホラー作家が競作。 ジャック・ケッチャムの『シープメドウ・ストーリー』は、自身の若い頃の不遇の経験を下地にした作品。ケッチャムというと『オフシーズン』『隣の家の少女』などに代表される真っ黒な作品が多いが、この作品は異色の作品だろう。 リチャード・レイモンの『狙われた女』は、スプラッター・バイオレンスとアクション満載の作品であり、三作の中では一番面白かった。謎の男に追い掛けられる恐怖…リチャード・レイモンは『殺戮の「野獣館」』に代表される殺戮シリーズしか読んでいないが、この作品も同じ系統の作品。 エドワード・リーの『われらが神の年2202年』は、面白いことにレイモンの『狙われた女』をパロディである。『狙われた女』の主人公シャロンが宇宙船の中で再び主人公を演じるSF仕立ての作品になっている。エドワード・リーは初読みの作家だが、ケッチャム、レイモンの大物と並ぶと引けを取る。しかし、実力はありそうな作家だ。 | ||||
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見ず知らずの男から電話を受けるOL。その直後、職場に現れた暴漢が銃で殺戮を始める……という冒頭部だけを縛りにしたアンソロジー。 ジャック・ケッチャム、リチャード・レイモン、エドワード・リーって、完全にお子様ランチじゃん! <strong>・「シープメドウ・ストーリー」……ジャック・ケッチャム</strong> 別れた妻が営むバーに乗り込み、ショットガンで殺戮を繰り広げる……夢を見る、応募作品の下読みをするうだつのあがらない男。 何をやっても上手く行かず、ついに本当に銃を持って、妻がいる公園に向かう…… ケッチャムの作品は定点カメラのようで、無感情に陰惨な様子が映し出されるものが多い。 しかし、この短編は珍しく感情が表されている。それも、ドロドロとかなり強いルサンチマンがw ケッチャム版『猫背を伸ばして』って感じ。 <strong>・「狙われた女」……リチャード・レイモン</strong> 見知らぬ男から電話を受けたシャロン。その直後、職場に現れた男がショットガンを乱射。 辛くも逃げ延びた彼女だが、ビルの他のフロアには人がいない。 唯一出会ったのは探偵で、彼が何とかしようと言ってくれるが…… エログロ『ダイ・ハード』なんだけど、本書の中では一番普通にストーカーものなので、ちょっと印象が薄い。というか他二作が変化球すぎw わからなかったのが、上司が生きてる? っていうのは何だったの? レイモンの最期はどうしても「浴槽」と被っちゃうなぁ。 <strong>・「われらが神の年2202年」……エドワード・リー</strong> 見知らぬ男から通信を受けたシャロン。その直後、職場に現れた男が高周波銃を乱射。 しかし、冷凍液で反撃し男は死亡。 キリスト教連邦となった欧米が建造したエデッサ号は物資補給が任務だが、なにか極秘任務があるらしい。 さらに殺人者の正体にも…… ケッチャム目当ての人がほとんどだろうけど、本書の目玉はこれ。 このお約束で、まさかの宇宙船SF! 『エイリアン3』風エンタープライズかと思いきや、物理的に神を見つける話かと思いきや、実は○○○○○もの、というアクロバット。 ラストの一行は思わず笑っちゃった。 エドワード・リーは日本では短篇が一本訳されてるだけなんで、もっと紹介が進むといいなぁ。 つくづく、〈HOT BLOOD〉シリーズの続刊望む!! | ||||
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ジャック・ケッチャムの最近作が割と地味になってきているので、そろそろリチャード・レイモンの続刊をお願いしたいと思っていたところにこの中編集だ。すでに日本でも(色んな意味で)よく知られている鬼畜作家ジャック・ケッチャム(隣の家の少女)、リチャード・レイモン(殺戮の<野獣館>)に、本邦では短編が一本だけ翻訳されている謎の作家エドワード・リーの3人が、OLを狙って暴漢が襲ってくるという共通設定で書いた作品を集めている。 「シープメドウ・ストーリー」ジャック・ケッチャム 男が女にいきなり携帯をかけてから、武器をかまえた。ちょうど食事に出ていたOLが狙いだ。狙っている理由は…… 3本とも設定を説明するだけでネタバレになるきわどい内容だけれど、まあ、いきなり共通設定をひっくり返してみせるあたりがケッチャムらしいパフォーマンスである。物語性★★★ エログロ★★★ 「狙われた女」リチャード・レイモン 『殺戮の<野獣館>』は物語の暴走するドライヴ感が楽しい一冊だったが、無駄というかだれるところもあった。しかし、この中編は本筋がしっかりしているうえに脇の遊びや捻りもうまく、一気に読み進められた。ショットガンを持った変態に、ほぼ無人の雑居ビルのなかで追いまわされる展開は、なるほど映画の『ダイ・ハード1』を連想させるところもあるが、あれよりもさらにバイオレンスに走っていて、情け容赦ない。物語性★★★★★ エログロ★★★★★ 「われらが神の年2202年」エドワード・リー 知らない作家だったので期待していなかったのだが、これが大当たり。題名でもわかるように未来が舞台で、やはりある種のOLが男に襲われる。それをきっかけにして宇宙規模の大謀略がエログロたっぷりに語られていくわけだ。さらに暗号解読や二転三転する謀略など、読みごたえも十分。細工が幾重にも凝らされているので、これ以上の説明はオフ。 物語性★★★★★+ エログロ★★★★★+ ケッチャムの定期的な紹介は続けてほしいが、レイモンの翻訳の再開を願いつつ、リーの長編が読みたいと思わざるをえない。出してくれ。 | ||||
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