チベットの少年僧ミグマは、くりかえし不思議な夢を見た。雪山の頂で死を待つ夢だ。

この現実は、すべて虚構だ。価値観を揺るがす連作奇譚集! 元デザイナーで小説家の「僕」は、知人友人からよく相談を受ける。

自殺、他殺、事故死など、寿命以外の“死”が見える志緒。彼女が悲しまぬよう、そんな死を回避させるのが僕の役目だった。

かつて子どもだった すべての大人たちへ。郵便配達人・時任は、階段島での生活を気に入っていた。

終戦間もない日本。戦災孤児の草野瑞樹は、ひょんなことから、探偵・九条響太郎の助手を務めることになる。

誘拐された人質を発見するにはカラスの後を追え? バラバラ殺人事件を解く鍵はリスの生態? 密室殺人犯を教えてくれるのは馬? 警察犬ハンドラー原友美が頼りにするのは、大学の先輩である白井旗男。

兵庫県芦屋市。

疲れた心が元気になる、夜だけ営業の定食屋「ばんめし屋」。

兵庫県芦屋市。雨の夜、定食屋「ばんめし屋」を訪れた珍客は、青年の幽霊・塚本だった。

兵庫県芦屋市。元俳優の海里の職場は、夜だけ営業の定食屋「ばんめし屋」。

2003年、ソ連崩壊後のかつてない経済成長に沸くロシア。

累計1000万部突破『チーム・バチスタの栄光』シリーズに登場する“加納&玉村"コンビが、お遍路道中で難事件を解決! 休暇を利用して八十八ヵ所を巡拝する四国遍路に出た玉村警部補。

似非健康商品を売りつける「ご長寿研究所」の店長が殺された。

14年前、わたしは親友と歌を失った 名古屋での結婚生活に終止符を打ち、東京・谷中に戻ってきた沢口遥は、【ルーカス・ギタークラフト】という店に興味を持つ。

雪洞でビバークしていたら、天井にアイゼンが見えた。

幼馴染の史郎を一方的に恋慕い、結婚を夢見る咲希は、ひょんなことから結婚式の代理出席者である「サクラ」のバイトをすることに。

13歳の少女がレイプされ首を絞められたが、一命を取り留める。

嗄井戸の部屋からスナッフフィルムを見つけた奈緒崎は過去の事件を解決するべく、フィルムアーキビスト菱崖小鳩に協力を依頼する。

『人は水の中でも、空の向こうでも息苦しくて生きられない。大地を愛せ』それが現在に至るまで受け継がれた部族の教え。

『―私は、夢に届かない』トラウマにより歌声を失い、プロのソリストの道から脱落した19歳の椿。

22世紀。無国籍都市・大阪。

考えよう。考えればきっとわかることだ。

「事件を解決するのは警察だ。ぼくは話をつくるだけ」そう宣言しているミステリ作家のシャンクス。

会社が倒産したため、着の身着のまま、東京の片隅にある神社に管理人として身を寄せることになった青年。

紛争下の北アイルランドを舞台にした警察小説登場 刑事〈ショーン・ダフィ〉シリーズ第一弾! 暴動に揺れる街で起きた奇怪な事件。

第12回『このミステリーがすごい! 』大賞受賞作、『警視庁捜査二課・郷間彩香 特命指揮官』の「郷間」シリーズ最新作が、文庫書き下ろしで登場! 警察庁監察部から特命を受けた捜査二課の郷間班は、暴力団員から金を受け取っているとされる利根警部の内偵をすることにな

僕は、名探偵になる。

双貌塔イゼルマに住む究極の美を持つとされる黄金姫・白銀姫。

ホラー&ミステリ界アンダーグラウンドの帝王が、6年ぶりに復活! 戦時下の帝都。

ゴッホもこんなふうにパンをかじりながら、サン=レミからパリへと戻ったのかもしれない。

三十二歳独身、声優になる夢に破れた未來は、入院した祖母を元気づけるため祖母の故郷、台湾・台南市を訪れる。

同僚にプロポーズされたのを機に、不倫中の上司と別れる決意をした朋絵だったが、最後のデートを後輩に目撃され…。

等身大の女性を描く、第126回直木賞受賞作。

僕は死んだ。何もいいことがない、17年の人生だった。

江戸末期の文政年間、小笠原の父島に漂着した娘とアメリカ人の元捕鯨船乗りの間に生まれた兄弟、丈二と子音。

元警察官にして探偵・梓凪子に舞い込んだ依頼は最悪のものだった。 理由はふたつ。

「こんにちは、章子。私は20年後のあなた、30歳の章子です。

浅草にある老舗おもちゃ会社で働く富田宝子は、ガーリーなものが大好きで楚々として控えめな外見とは裏腹に、好きなものに対するパワーと想像力の豊かさを持ってして、敏腕プランナーとして活躍している。

捜査一課の一ノ瀬拓真は、異動してきたばかりの係長・大城に苦手意識を抱いている。

作家の本谷は、亡くなった父親の遺品を整理中に意外なものを発見する。

東海道の要所、箱根山。

わしと共に、京の者たちを呪い殺そうとは思わぬか――。

ワイン、マティーニ、泡盛…… 酒の数だけ事件がある 恋人と婚約したばかりの女性が自殺未遂をした。

ついに、物語は『彼女』の故郷に至る。

気づいたら病院のベッドに横たわっていたわたし・三笠南。目は覚めたけれど、自分の名前も年齢も、家族のこともわからない。

『己の身が清廉潔白である事を証明しようかと思います』。出所したばかりの容疑者の部屋で発見された声明文。

世界が変わるほどの恋。すべてが反転する秘密。

追掛日菜子は舞台俳優・力士・総理大臣などを好きになっては、相手の情報を調べ上げ追っかけるストーキング体質。

どうして私を誘拐したんですか――? 色鮮やかな青春ミステリ。

舞台は西暦二〇〇〇年の沖縄。米軍から返還された天久開放地の荒野に巨大な魔法陣が出現する。

琉球王国の商都である那覇の街は、眩しい陽光と活気に満ち溢れている。

凄惨な通り魔殺傷事件が起こった。青年が次々と人を襲い、男女二名を殺害し、ほか二名を傷つけた。

あなたの「過去」は、大丈夫? 美しい「思い出」として記憶された日々――。

大人気マンガ「金田一少年の事件簿」のオリジナルストーリー、第2弾! ある日、はじめたちが登校すると、6年生の各クラスの黒板に謎の文字が記されていた。

トミーは、幼いころに家族に連れられて命がけで故国を脱出、アメリカに亡命を果たして以来、成功をもとめて奮闘してきた。

暗号法に取り組んでいた伯父の死をきっかけに、ヒロインの周囲で不可解な出来事が次々と起こる。マクロイ円熟期の暗号ミステリ。

その部屋には、何かがいた…。強盗事件のトラウマに苦しむ夫婦は、気分転換にパリ旅行を計画する。

第二次大戦末期、敗色濃厚のナチス親衛隊は全力を結集して、ある作戦を実行に移すべく実験を繰り返していた。

父親から引き継いだ会社を守るため、沢渡留理は兄とその愛人を、痴情のもつれを装って殺した。

「恋をしました、キミに―」平凡男子高校生の雨ケ崎誠也に突如訪れた非日常。それは、クラスの美少女からの、愛の告白だった。

日枝山王大学の民俗学研究室に所属する橘樹雅は、研究テーマ「出雲」についての見識のなさを担当教官・御子神伶二に指摘され、現地に旅立つ。

二年前にアフリカの砂漠で行方不明になったハロルド・マッケイブ教授が半ばミイラ化した状態で発見され、その死体から謎の病気が広がる。

絶対に〈しんかい6500〉に乗ってやる。

会社が倒産し、やさぐれていた美咲が転がり込んだのは「あかつき球団事務所」。

すべてのものには終わりがくる。生命が終わり、死を迎えること―終焉。

刑務所で病に伏せる罪人に高額な医療費を送りつける逆・死神。古書店で入手した一般人の日記帳に綴られた壮絶な書き込み。

ダイヤが原因で滅びてしまった一家。夫が妻に語ったある夏の出来事。

過去と未来の、どちらにお泊まりですか? 北日本のとある都市でひっそりと営業する『はなぞのホテル』。

取り壊しが決まった団地に暮らす祖父を訪ねた六年生の杏奈。そこはかつてドラマ『たんぽぽ団地のひみつ』のロケ地だった。

安永四年、京都。当代一の絵師を目指す豊蔵と彦太郎は、ひょんなことで奇跡の出会いを果たす。

『国史』が成らねば水戸藩は天下の笑いもの。

警視庁犯罪被害者支援課――犯罪被害者の家族などの心の支援を行うセクション。 北多摩で起きた交番襲撃事件。

「マイナスイオンドライヤーなどの美容家電製品は廃止すべきです」。

ある日、大学生の真壁りんは、祖父の死を知らされた。

躊躇なく被疑者を殴り、同僚にカネを低利で貸し付けて飼いならし、暴力団や中国マフィアと手を結ぶ――。

指輪学園の退廃を企む組織、胎教委員会。美少年探偵団は謎の多い彼らに近づくため、胎教委員会主催の映画祭参加を決める。

北関東の資産家である西尾木家の急逝した長男・雄一に隠し子がいた。

大阪地検一級検事の不破俊太郎はどんな圧力にも屈せず、微塵も表情を変えないことから、陰で<能面>と呼ばれている。

夫を事故で喪ったアリスは、亡夫の書斎でミス・ラッシュという知らない女性の名が書かれた封筒を見つける。

時は明治。銀座は南紺屋町に「静修館」という古いけれど居心地の良い下宿屋がある。

帝都に集結する名探偵50人! 江戸・戦前・戦後。

若い夫婦と五歳の一人息子が、地震と洪水が重なった大災害に襲われる。

骨髄移植の取材で山梨を訪れた浅見光彦は、ドナーの誘拐事件に巻き込まれた。

大手総合商社テイゲンに、同社と旧ソ連の不適切な関係を指摘する文書が届いた。

夫婦になること。夫婦であること。

極北の警官「アリ=ソウル」シリーズ第2弾 アイスランド最北の小さな町・シグルフィヨルズル。

ＣＩＡ分析官ヴィヴは、アメリカに潜むロシア工作員の調査に心血を注いでいた。

雑誌連載が10本に減り大いに危機感を抱き、プロットが浮かばずブランデーをがぶ飲み。

完全に施錠された家に現れたサンタ、殺されていた母親。鳥居の亡霊、猿時計の怪。

群馬県死ノ字村。通称「方程式を使うことを禁じられた村」で、気味の悪い数え歌をなぞるように連続怪死事件が起きた。

謎の骨格標本が発掘されたことを報じる地元紙の小さな記事を見つけた家具職人・豊は、数十年前の小学生時代、仲間数人で山中に骨格標本を埋めたことを思い出す。

銭湯の湯舟でくつろいでいた青年は、ふと我に返って驚愕する。いつの間にか、そこは「女湯」に変わっていたのだ。

とある企業の新社屋完成披露パーティーに招かれた吸血鬼クロロックと娘のエリカ。

正統な吸血鬼であるフォン・クロロックとその娘のエリカは、ある日、住宅街で少年に助けを求められる。

グレイマンのもとに、パリにあるシリア抵抗組織からオファーが入る。

北陸地方の海沿いにある小さな駐在所で警官が失踪。県警本部は個人的な都合で失踪したと処理する。

誘拐犯の要求は警察に電話をしろ!? 奇妙な要求に従ったミスター刑事・浜中康平とクールな相棒・夏木大介は誘拐された女の子を救うべく捜査を開始する。

「隠れ場所にはうってつけだろう」――大金と銃を持ったその男がやってきたのは、少数民族サーミ人が住まうノルウェーの北部。

「憎きあいつを殺したのは……私!?」二十年前に起きた通り魔事件の犯人が刺殺された。