ナイフ



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初公開日(参考)1997年10月
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長編小説

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ナイフ (新潮文庫)

2000年05月31日 ナイフ (新潮文庫)

「悪いんだけど、死んでくれない?」ある日突然、クラスメイト全員が敵になる。僕たちの世界は、かくも脆いものなのか!ミキはワニがいるはずの池を、ぼんやりと眺めた。ダイスケは辛さのあまり、教室で吐いた。子供を守れない不甲斐なさに、父はナイフをぎゅっと握りしめた。失われた小さな幸福はきっと取り戻せる。その闘いは、決して甘くはないけれど。坪田譲治文学賞受賞作。 (「BOOK」データベースより)




書評・レビュー点数毎のグラフです平均点6.00pt

ナイフの総合評価:8.00/10点レビュー 91件。Cランク


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No.1:
(6pt)

ナイフの感想


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chess
I0EWM141
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No.90:
(3pt)

語り手が苛つく

心に残る短編集です。重松さんの小説はいじめをテーマにしてる物も多いですが、内容の胸糞悪さではこれが1番キツイ。
 キャッチボール日和の語り手のよしみが最高にイライラします。いじめっ子特有の無関心さ、幼馴染に対する思いやりのなさ、反省のなさ、語り口調も古い作品なんで当たり前ですが90年代臭過ぎてキモイです。
ナイフ (新潮文庫)Amazon書評・レビュー:ナイフ (新潮文庫)より
4101349134
No.89:
(5pt)

「エビスくん」に主人公の男の子のおしっこちびりシーンがあります

感想を纏めてみて思ったのですが、下記にて取り上げる各短編はそれぞれ異なった視点から見ているのが面白いですね。

●「ナイフ」についての感想
中学2年生のいじめられっ子の男の子、真司くんについて、父親の視点から書いた話です。いじめでありがちな「成績が落ちる」、「性格が荒む」などから始まり母親と父親が「息子はいじめられているのではないか?」と疑問に思うシーンから始まります。

その中で、「真司は1週間 ずっと下痢をしている」と書かれているシーンがありましたが、後述するように真司くん、中学2年生にもなって未だに白ブリーフを穿いているような男の子なので、そこは「中学1年生になって治って以来のほぼ1年ぶりのおねしょの再発」辺りにしてほしかったなぁ~と個人的には思いますね。おしっこを漏らしてしまった場合の対策も出来ますし、真司くん家ではおむつを穿いてもいいんじゃないかと思いました。学年こそ中学2年生ですが、身長153cmほどのちびっ子なので「ムーニーマン ビッグより大きいサイズ」の男の子用がとても似合うと思います。(表紙の男の子が真司くんだとした場合)

そもそも親が息子(真司くん)の異変に気付いたのが「〇ね」とか「〇すぞ」と言ったような言葉遣いをするようになったからなのですが、白ブリーフを穿いているお子ちゃまのくせにイキっているのが可愛いですね。是非白ブリーフ一丁になって同じ言葉を言ってもらいたいです。何故かって?それは勿論、おしっこをちびった黄色いシミが付いたブリーフ1枚でそんなこと言っても全くカッコつかないからですよ。

そして真司君が荷物を川に落とされ、自転車もボコボコにされて泣きながら拾うシーンで以下のような描写が・・・
「真司は向こう岸のコンクリートの斜面を這い上がっているところだった。紺色のブレザーの上着は夜の闇に溶けていたが、同じ色のズボンを穿いているはずの下半身は白いパンツしか着けていなかった」

「パンツから伸びる両脚は、葉を落とした木の枝のように細く頼りなげだった」

真司君はサッカー部で副キャプテンを務めているようですが、そんな子でもフィジカルは全然な感じで可愛いですね。筋力は全然無いけどすばしっこいタイプだったのでしょうかね?
それにしても、夜の闇の中で白ブリーフはよく映えそうです。父親は「怪我はないか。濡れたのか。鞄はどうなった。自転車はどこにある。」等心配していますが、「おしっこは漏らしたのか?」、「白ブリーフの前の部分がまっ黄色になっていじめっ子達に笑われたのか?」をまず気にするべきですね。

「真司は自転車に乗って、土手沿いの道を遠ざかっていく。下半身はパンツのまま」とありますが、いくら中学2年生のちっちゃい男の子でも流石に職質されるんじゃ…、だって、川の水で濡れたなんて第三者には絶対に分からないので、おしっこ漏らしてぐしょ濡れになった白ブリーフ一丁で自転車漕ぐ中学2年生の男の子とか…、あ、おしっこ漏らしちゃった小学生だと勘違いされて大丈夫ですかね?

あとはそもそも本当にそれはパンツだったのかというところからまずは気にした方が良いと思います。もしかしたらいじめっ子達によって、真司くんが元々穿いていた白ブリーフはお漏らしで汚されていて、代わりにムーニーマンみたいなおむつを穿かされていた可能性も否定は出来ないと思いました。

ラストはほのぼので終わります。

●「キャッチボール日和」についての感想
気が弱くて身体も弱くて運動も出来ないいじめられっ子の男の子、中学3年生の大輔くんを、同級生の女の子の視点から書いた物語です。いじめにおいて典型的な「気が弱くて情けない子供のことを理解しない体育会系の親父」が出てくるのもとてもいじめに関するリアリティがあって良いですね。主人公の女の子の方がよっぽど大輔くんの性格を理解しているのは笑えました。いや、笑っちゃいけないんですが…。

いじめの内容は典型的なもので、
・パンツを脱がせる
・性器を落書きする
・的代わりにして煙草ダーツ

などなどですが、一点気になったいじめがあります。「手首と机の脚を手錠で繋いだまま午前中の授業を受けさせる」コレ、もしかしておしっこのお漏らしを狙ったいじめなのではないでしょうか?
授業中に前に出てくるよう指名されてしまうとか、あるいは大輔くんが我慢出来なくなっておしっこを漏らしてしまえば、それでも身動きが取れないわけですから先生にも一発でいじめのことがバレそうなんですが、よくこんなリスキーないじめをやるなぁと思いました。子供って本当に教師のことをよく見ているので、おそらく1時間目から4時間目まで、「指名して黒板に何かを書かせる」ことが無いタイプの先生の時を狙ったのでしょうね…。

この大輔くんが登校拒否になる前の最後のいじめが、これもまぁ頭にドがつくほど典型的な「公開オ〇ニー」でした。
僕はつくづく疑問に思うんですが、いじめを見ているクラスメートの認知がおかしいとしか思えないんですよね…。いや、だって、「パンツを脱がされたなら男の子であればオ〇ン〇ンが出てくるのは当たり前」ですし、中学生ともなれば下の毛が生えているのも当たり前じゃないですか?無理矢理脱がされるのだからそういうものが露出するのは当たり前である筈なのに、何故かギャラリーって「無理矢理脱がされているいじめられっ子」の方を、まるで露出狂の変態みたいにキャーキャー騒ぐんですよね。ハッキリ言って、このテのいじめが成立するのって、いじめを傍観しているクラスメートがキャーキャー騒ぐからこそ成立すると思うのですが…。

あと、中学生なら精通しているのは普通なので、そこは「公開おもらし」にしてほしかったですね。これであれば、最後に我慢出来なくなっておしっこを漏らした大輔くんが悪いってことにも出来ますし、「中学3年生にもなっておもらし」という汚名も着せられますし、何より大輔くんのおもらしパンツを見て笑うことも出来るので…。更に辱めたいのであれば、一旦大輔くんにパンツを穿かせた状態のままおもらしをさせてパンツを穿けない状態にしてからおむつに穿き替えさせて、その状態でおもらしさせるとかの方がよっぽど辱められると思うのですが…。

兎に角、「公開オ〇ニー」はあまりにも芸が無さすぎる…。おもらしという「子供の失敗」をさせる方が屈辱感を与えられることをいじめっ子達は知るべきだと思いました。

欲を言うなら、脳筋オヤジが大輔くんを連れて乗り込んで来た時に、大輔くんはプレッシャーで吐いてしまうのですが、そこは嘔吐じゃなくてお漏らしが良かったなぁ…。

●「エビスくん」についての感想
いよいよメイン、「エビスくん」についての感想です。
小学6年生のいじめられっ子、ひろしくんについて、ひろしくん本人の視点から書いた話です。
この年代って男の子の「男の子としてのプライド」がすごく高まる時期でもあって、それにも関わらず成長期がまだで女の子よりも身長が低いというとても可愛らしい時期なのですが、例によって「正義感が強く、ひろしくんがいじめられるのを可哀想だと思う女の子」も登場します。

ひろしくんは転校生のエビスくんにいじめられるのですが、流石小学生ということもあって、おしっこ関連やパンツ関連のいじめネタが豊富で素晴らしいです。

・体育の時間の前に服を着替えていたら、「パンツ脱がせてやろうか」と背中に回られる。
・エビスくんはぼくがトイレに行くときにも付いてきて、用足しの真っ最中にズボンを不意に持ち上げてパンツにおしっこがかかると、隣の女子トイレにまで聞こえるような大声で「きったねぇ、ひろし、しょんべん漏らしてやんの」と言う。
(女子からすれば、「ひろしくん、あのズボンの中におしっこちびったブリーフ穿いてるんだ・・・」ってなるでしょうね。)

例によって「胃が痛む」、「夜中に何度もおしっこに起きるようになった」とあるのですが、なんでここを「〇年ぶりにおねしょするようになった」にしてくれないんですかねぇ~。〇の中は1~2辺りで

究極のいじめがおしっこ関連のネタなのも最高でした。
ひろしくんがおしっこをしに行こうとすると、エビスくんに捕まります。最初は「ウ〇コをしに行きたいって言え」と強要するのですが、ひろしくんがしたいのがウンチではなくおしっこの方だと分かると、「しょんべん漏れそうなんだろ?だったらち〇ぽ出してここからトイレまで歩け」と更に強要します。その後蹴りを入れられたりするのですが、ひろしくんは「下腹から力を抜くとおしっこが漏れてしまいそうだった」とかなり切羽詰まった様子。限界を迎えそうなひろしくんは「自分が出したら次はエビスくんも出して」という条件を付けることでなんとか対等の立場に立とうとします。そして実際におちんちんを出してしまうのですが、出した瞬間にエビスくんは「もういいよ。やめた。お〇ん〇んを早くパンツの中にしまえ」と言って椅子にどっかりと座ってしまいます。

このままひろしくんはおしっこを漏らしてしまうのでしょうか?ひろしくんが約束のことを確認しようとした時に、エビスくんは無慈悲にも言い放ちます。

「言っとくけど、お前まだ歩いてないからな、約束なんて関係ないぞ」

そうなのです。エビスくんの要求は「お〇ん〇んを出してトイレまで歩いて行け」というものでした。それに対してひろしくんは「ぼくがお〇ん〇んを出したら次はエビス君の番やで」と言います。この時点でお互いの認識が食い違っていることが分かりますかね?纏めるとこうなります。

【エビスくんの要求】
ひろしがお〇ん〇んを出してトイレまで歩いて行くこと

【ひろしくんの要求】
ぼくがお〇ん〇んを出したら、エビスくんもお〇ん〇んを出すこと

【エビスくんの理解】
ひろしがお〇ん〇んを出して「歩いたら」、自分もお〇ん〇んを出して歩く

あまりのショックにひろしくんはとうとう

全身からいっぺんに力が抜けてしまい、下腹をあわてて引き締めたが遅かった。じゅっ、という音とも熱さとも感触ともつかないものがおちんちんの先に広がり、パンツの前の方が急に重くなった。ほんの少しだけ、幼稚園の年少組の時以来だった。

いや漏らさんのか~い。そこは全部おもらしでしょ…。あれだけおもらし寸前までおしっこ我慢しててパンツへのおしっこちびりで止められるなんてことあるか?しかも「幼稚園の年少組の時以来」って…。おねしょとか実はおもらししてたとかをカウントから除外してないですか?どう考えてもひろしくんが今までの小学校生活でおしっこを漏らさずに乗り切れたとはとても思えないのですが…。

それにしても、このおしっこちびり描写の緻密さといい、作者の重松清さんは小学生時代に何度かおもらしを経験したのではないかと思わせるリアリティーがありますね。

個人的には、エビスくんの「しょんべんか?クソか?」と聞いたシーンは「(ひろしが穿いてるのは)パンツ(あるいはブリーフ)か?、おむつか?」って聞いてほしかったですし、「おちんちんを早くパンツの中にしまえ」と言うシーンも、たとえひろしくんが穿いてるのがパンツであっても「おちんちんを早くおむつの中にしまえ」と言ってほしかったです。そこからひろしくんはおむつを穿いてると決めつけて、「ならズボン穿いたまましょんべんでいいよな?」って流れにもっていければ最高だったのに…。

長くなりましたが、他の2編とは異なりまだ救いがあるのが、クラスメートの友達は普通にひろしくんと仲が良くて、エビスくんの方がむしろ孤立している感じなことですね。ここら辺、クラスメートがいじめっ子あるいは傍観者だった「キャッチボール日和」よりはまだ救いがあります。

長くなりましたが、完全なおもらしこそないものの、おしっこちびりのシーンはありますし、「ナイフ」では中学2年生の男の子の白ブリーフ一丁姿のシーンもあるので、興味を持った方は是非読んでみてくださいね。このように興奮出来るポイントがとても多く、文句ナシの☆5です。この本で何回お世話になったか分かりません。
ナイフ (新潮文庫)Amazon書評・レビュー:ナイフ (新潮文庫)より
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No.88:
(3pt)

ツライ

読んでてツラくて嫌になったが、
現実でもそんな事件や話しはあるので、
自分は対処できるか考えさせられる

親が読んでも、子供が読んでもツライ本
ナイフ (新潮文庫)Amazon書評・レビュー:ナイフ (新潮文庫)より
4101349134
No.87:
(1pt)

たまたまかと思うんですけど、新品で頼んだつもりなのに傷がついておりました。中古品ならわかりますが、新品でこれはひどいです。

ナイフ (新潮文庫)Amazon書評・レビュー:ナイフ (新潮文庫)より
4101349134
No.86:
(5pt)

いじめられっ子にはお勧めはできないかも

いじめを当事者でない視点でみれれば本のストーリーとして看過できるのですが、実際いじめの受けていた方とかこれからの子供にはあまりこの内容をみてどう思うかという点ではぎもんは残ります。
ナイフ (新潮文庫)Amazon書評・レビュー:ナイフ (新潮文庫)より
4101349134



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