たんぽぽ団地のひみつ
- 奇跡 (159)
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重松清氏の作品を読むのはこれが初めてです。どういう作風の方かも知らず、”団地””ひみつ”などのキーワードから、なんとなく昭和のNHK少年ドラマみたいな話かなと期待して読みました。 読後あとがきを読んだら、実際、作者が小学校の同級生からもらった当時のガリ版印刷の作文集を見てアイデアを思いつき、それにNHK少年ドラマのテイストを加えたということです。 小学6年の杏奈は、お父さんと一緒におじいちゃんが住んでいる団地を訪れます。そこは老朽化して年内いっぱいで取り壊しが決まっています。引越し先を探すでもなく、これからどうするつもりなのか何も言わないおじいちゃんの本心を確かめるための訪問でした。 退去が進んでだんだんとからっぽになってゆく古い団地。そこはかつて多くの家族がまるで親戚のように助け合って暮らしていた活気ある場所でした。 1973年には少年SFドラマ「たんぽぽ団地の秘密」のロケ地になり、住民たちもエキストラ出演して、楽しかった当時の思い出を今も大切にしている人たちもいます。 結局ドラマはあまり視聴率を取れず、主役だった少年小松ワタルは、その後芸能界から姿を消してしまい、今はスランプ中の売れない映画監督になっていました。団地が取り壊されることを知った監督は、不本意に終わった40年前のドラマの続編を作ろうと奮い立つのですが・・というお話です。 ストーリーは、杏奈とその家族が生きている現代と、ワタル君がドラマ撮影中だった73年が交互に語られます。なのでいじめや受験といった現代の事情と、なつかしい昭和の両方が描かれています。 作者さんが1963年生まれということですから、その前後数年に生まれた方にはとてもなつかしい雰囲気でしょう。映画「三丁目の夕日」にSF風味を加えた感じでしょうか。エピソードも小物もノスタルジー感満載の、正直言ってベタベタな感動作品ですが、後味もいいのでほのぼのと楽しめると思います。表紙になっている団地のY字型スターハウス棟と給水塔のジオラマがとてもいい感じです。 | ||||
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帯に「シゲマツ作品史上、もっとも幸福なエンディング!」と、あるように、ご都合主義だろうがSF設定が矛盾してようが、強引に幸せなエンディングに突き進んでいく物語。 だってお話なんだもの。絵空事なんだもの。 この強引さに馴染めない人もいるだろうけど、私はすっかり重松清の罠に誘い込まれ、おデブでダメダメな純平とプライドの高いカノンの頑張りに泣かされました。 重松清の作品には欠点があるけど愛おしい人間がたくさん登場しますが、登場の瞬間に涙ぐんでしまいます。それで活躍の場面では落涙。 この涙はとても清々しい。(清だけに) | ||||
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今、50代以上の人が読むと懐かしい感じ。団地に住んでたことある!・・・みたいな人ならもっと懐かしいかも。 タイムスリップものを重松清が書くとこういう感じになるんですね。でも、ちょっと下手かも。余り論理的じゃない。 最後の場面は盛り上がるところなのに、ただグダグダしてるだけみたいな。でもこの場面、映像にすると映えるかも。映画化希望! | ||||
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1973年、つぐみ台三丁目団地のスターハウス棟を舞台としたSF少年ドラマ『たんぽぽ団地の秘密』がTV放送された。 その時に主役を演じていた小松ワタルは現在は俳優を引退し、売れない映画監督となっていた。 監督は思い出の団地が取り壊し間近なのを知り、視聴率低迷のために不本意に終わらされたドラマの41年後を描く続編の制作を企画する……! 重松清さんって、こんな筒井康隆のような作風の作家だったのでしょうか。 ……と思ってもう一度プロローグを読むと、本作の構造が何となく分かったような気がします。 いやカントク、素晴らしい続編映画ですね。この映画、見たいです! 失礼ながら今までずっと下積みだった小松亘監督がいきなりはっちゃけて“狂い咲き”して綿毛をまき散らしているような映画です。これで枯れてしまっては元も子もないのでこれをきっかけに破竹の勢いでブレイクして頂きたいものです。 | ||||
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映画になればすごい感動すると思うし、読んでても最後の方は鳥肌が立った。重松にしては、珍しく救われるのがいい。 | ||||
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