熱球
- 野球 (93)
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読ませる文章を書くのが、重松清のタッチであります。今回、私は土日の時間をつくって本書を読み始め、自然な形で最終頁に至りました。多分、リアリティある細かな描写に説得力があったのだと思ひます。そして、現代の風俗的な事象を巧みに取り込んでゐる事で社会性を獲得してゐるのでせう。 本書は、青春の蹉跌を回復し、中年期に差し掛かった人生を再生する物語でありました。高校野球の夢に生きた少年の挫折、その後の二十年の人生の中での挫折。それらを故郷と母校野球部の人間関係の中で見つめ直した一年だったわけです。その中で、主人公の意思が曖昧模糊の状態から徐々に整理され、新しい道が見えて来ます。 それから、主人公を明るく前向きにサポートし、ムードメーカーだった小学五年生の娘さんの存在は光ってゐました。更には、高校野球に繫がる世界が明るい希望を齎(もたら)してくれて居り、爽やかなピュアーさを本書に与へてくれてゐます。故郷でどのやうに生きるかといふモチーフが弱い等一部不満を感じましたが、中々よく出来た作品ではなかったのではないでせうか。 | ||||
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きらきらと輝くすばらしい思い出、記憶から消してしまいたい気持ちになるつらい思い出。青春時代の思い出というのはプラスとマイナスの感情をともなう記憶が絡み合って存在するものなのかもしれません。 「負けること」を赦されなかったために、中年になっても引きずる元野球部員の気持ちが心に流れ込んできて何とも言えない読後感を味わいました。 爽快感はないけれど、すばらしい青春小説です。 | ||||
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夢を絶たれ、故郷を追われた元高校球児が、20年後に一人娘を連れて戻ってきた。そこで直面するのは、田舎のしがらみ、過去との対峙、旧友との再会。 地方出身で、上京してて、長男だったりしたら、心に響かないはずがないでしょう。田舎の嫌な面がさらっと出てくるけど、それでも老いた親を前にして、見捨てることなんかできずにやっぱりうろたえてしまう中年の姿がリアル。それは、ドラマというほど大げさではなくとも、誰しもがいつか通らなければならない、長い旅路の一里塚だったりするのでしょうか。 | ||||
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中年男性の人生再生作品です(^-^*)/ 主人公は高校球児時代に、予選を奇跡的に勝ち進むものの、決勝戦前夜の悲劇が深いトラウマとなり、地元が嫌になって都内へ進学&就職し、一時的に地元に戻ってきた状態ですが、 トラウマの描き方・田舎の地元の嫌な一面の描き方・避けていた同級生との再会からの再スタート・娘の虐めや娘との関わり方・少年への野球コーチ等、 人生のマイナス面からの脱却&再スタートの描き方がとても素晴らしい名作でした! また、『(大人になってから人生面や仕事面で)逃げた経験がない人間はいない』 という下りは深く頷けましたし、 重松さんの虐めに対するメッセージとも繋がるなぁと感じました。 野球要素も上手く組み込まれており、面白さを増す見事な彩りとなっていました。 重松さんの野球要素作品だと、『どんまい』が名作でしたが、今作品も負けず劣らずの素晴らしさであり、 『人生、何歳になっても、心懸け次第で再生出来る。再スタート出来る』というメッセージを感じましたし、僕自身もその通りと深く同意する人生を送ってきたので、より楽しめました。 加えて、今作品はバス旅行の車内で読書しましたが、窓から見える見知らぬ町が作中の舞台と重なって、より新鮮な気持ちで楽しめました! 人生再生作品として、是非オススメです(^-^*)/ | ||||
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弟に頼まれての購入で、探しても見つからず、Amazonさんで発見で即、購入で弟も喜んでます。 | ||||
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