(短編集)
ブランケット・キャッツ
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わたくし事に聞こえるでしょうが、日本の文化(や芸術)や科学などが海外に外国語(わたしの場合、 英語)に翻訳されるのに強い賛同と願望がある。日本の現代文学も同様である。出来るだけ読むように している。が、 '90年代以降21世紀になってからの現代日本文学の英訳版には違和感を覚えることが多い。すなわち風 変り・いささか異常・気味が悪いものに出くわす。 (もちろんそうでは「ない」現代日本文学も多い。わたしの読書例がたんに少なすぎるためだと思う。) 現代日本文学のすべてに精通しているわけではないし、英訳される日本文学がそういうものに偏重して いるのだとも思いたくない。 (世界的にこういう雰囲気の文学が好まれる風潮なのかと勘繰らないでもないが、おそらくちがうだろ うと思う。なぜならイシグロ・カズオなんか、"Never Let Me Go"でも、こういう範疇にくくれないか ら。) 重松清は、教科書にも載る作家らしいから、過去にどんな作品を書く人なのかわかる程度にまでは読ん でみたいと思いつつ、小、中学生の心情の機微を扱った小説が多い人なのかな? くらいに想像して、 今まで読まなかった。たまたま折角の機会で、ある作品の英訳を読んだが、上のような感想を持った。 重松清以外の作家も同様の印象であった(例えばその英訳書では、江国香織、吉本ばなな、橋本治)。 本書もそうだった。はじめの3作まではほとんど拒否反応的な印象をもった。とても英訳を読もうと言 う気にならなかった。多様な読者に”当たる”ためには、モチーフも作風も多様であるのが、プロたる ゆえんであろうと思うことにした。しかし、 4作目(身代わりのブランケット・キャット)で深く考え込まされた。自分たちも歳をとって、必然的 に老親の介護に追われる確率が高くなるであろうことを想像すると、実によく考えられた作品だと思っ た。 5作目(嫌われ者の~)には泣かされた。人は外観だけからではその人の生きざまの経歴はわからない。 6作目(旅に出た~)にはある意味身につまされた。漱石の「吾輩は猫である」以上に”猫語”が語られ た秀作である。作者もかなりの猫好きで、その形態・生理・生態・歴史に詳しいと思う。 わたしごときが文学を語るのはおこがましいが、大変”好い意味”で、プロの作品だと思う。この英訳が 今秋新刊発売されるらしい(?) 4、5、6作は(わたし好みの)英訳されるにふさわしい作品であ ると思う。 (出版されたらそこだけは読ませていただくつもりである。反例的には、他も読むかも知れない。) | ||||
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読んでる最中も、読み終わった後もつきなみですが心が爽やか感で満たされます。 嫁に勧めました。 | ||||
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ご免なさい、未だ読んでおりません。先に読んだ家族の意見もまだ聞いては居りませんが、一言、「良かった」と申しておりました。 | ||||
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ペットショップが、二泊三日で猫を貸し出すサービス。それがブランケット・キャッツ。猫は、幼い頃から愛用している毛布にくるまれて貸し出される。だからブランケット・キャッツ。 猫を借りに来る家族たちはそれぞれ、心に隙間や悩みを抱えている。そんな家族に、猫は、何をするでもなく、ただ寄り添う。 ただ寄り添う。たったそれだけの事なのに、猫を返す頃には、気持ちが少しだけ、前向きに変わっている。そんな話をつむいだ、短編集。 | ||||
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重松さんの小説は、いつも普通に生活の中で忘れがちな、優しさって何だろうと考えさせてくれます。夫婦で回し読みしています。 | ||||
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