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(短編集)
ブランケット・キャッツ
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ブランケット・キャッツの評価:
書評・レビュー点数毎のグラフです | 平均点3.48pt |
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Amazonサイトに投稿されている書評・レビュー一覧です
※以下のAmazon書評・レビューにはネタバレが含まれる場合があります。
未読の方はご注意ください
全27件 1~20 1/2ページ
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わたくし事に聞こえるでしょうが、日本の文化(や芸術)や科学などが海外に外国語(わたしの場合、 英語)に翻訳されるのに強い賛同と願望がある。日本の現代文学も同様である。出来るだけ読むように している。が、 '90年代以降21世紀になってからの現代日本文学の英訳版には違和感を覚えることが多い。すなわち風 変り・いささか異常・気味が悪いものに出くわす。 (もちろんそうでは「ない」現代日本文学も多い。わたしの読書例がたんに少なすぎるためだと思う。) 現代日本文学のすべてに精通しているわけではないし、英訳される日本文学がそういうものに偏重して いるのだとも思いたくない。 (世界的にこういう雰囲気の文学が好まれる風潮なのかと勘繰らないでもないが、おそらくちがうだろ うと思う。なぜならイシグロ・カズオなんか、"Never Let Me Go"でも、こういう範疇にくくれないか ら。) 重松清は、教科書にも載る作家らしいから、過去にどんな作品を書く人なのかわかる程度にまでは読ん でみたいと思いつつ、小、中学生の心情の機微を扱った小説が多い人なのかな? くらいに想像して、 今まで読まなかった。たまたま折角の機会で、ある作品の英訳を読んだが、上のような感想を持った。 重松清以外の作家も同様の印象であった(例えばその英訳書では、江国香織、吉本ばなな、橋本治)。 本書もそうだった。はじめの3作まではほとんど拒否反応的な印象をもった。とても英訳を読もうと言 う気にならなかった。多様な読者に”当たる”ためには、モチーフも作風も多様であるのが、プロたる ゆえんであろうと思うことにした。しかし、 4作目(身代わりのブランケット・キャット)で深く考え込まされた。自分たちも歳をとって、必然的 に老親の介護に追われる確率が高くなるであろうことを想像すると、実によく考えられた作品だと思っ た。 5作目(嫌われ者の~)には泣かされた。人は外観だけからではその人の生きざまの経歴はわからない。 6作目(旅に出た~)にはある意味身につまされた。漱石の「吾輩は猫である」以上に”猫語”が語られ た秀作である。作者もかなりの猫好きで、その形態・生理・生態・歴史に詳しいと思う。 わたしごときが文学を語るのはおこがましいが、大変”好い意味”で、プロの作品だと思う。この英訳が 今秋新刊発売されるらしい(?) 4、5、6作は(わたし好みの)英訳されるにふさわしい作品であ ると思う。 (出版されたらそこだけは読ませていただくつもりである。反例的には、他も読むかも知れない。) | ||||
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読んでる最中も、読み終わった後もつきなみですが心が爽やか感で満たされます。 嫁に勧めました。 | ||||
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ご免なさい、未だ読んでおりません。先に読んだ家族の意見もまだ聞いては居りませんが、一言、「良かった」と申しておりました。 | ||||
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ペットショップが、二泊三日で猫を貸し出すサービス。それがブランケット・キャッツ。猫は、幼い頃から愛用している毛布にくるまれて貸し出される。だからブランケット・キャッツ。 猫を借りに来る家族たちはそれぞれ、心に隙間や悩みを抱えている。そんな家族に、猫は、何をするでもなく、ただ寄り添う。 ただ寄り添う。たったそれだけの事なのに、猫を返す頃には、気持ちが少しだけ、前向きに変わっている。そんな話をつむいだ、短編集。 | ||||
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重松さんの小説は、いつも普通に生活の中で忘れがちな、優しさって何だろうと考えさせてくれます。夫婦で回し読みしています。 | ||||
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さくっと読める短編集。ブランケットとともにやってくるレンタル猫だが、登場人物は猫を心のよりどころにしており、猫こそが心を温めるブランケットになっている。猫好きだが、キュンキュンするような場面はあまりなし。猫嫌いからすれば、心理を理解できない場面もあるかもしれない。 「旅に出たブランケットキャット」を評価する声もあるようですが、私はこれが最低評価。猫の気持ちは前面に出てこなくていいの。こちらが想像して、心を委ねたいのだから。 NHKのドラマを見損ねたのが残念。 | ||||
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NHKの番組でやっていたので、早くあらすじが知りたくて読みました。重松清の作品は初めてです。猫を飼ったことはありませんが、もしかしたら人間をこのように見ているのかなと、ふと思いました。いろいろな人生でどこにでもある日常を書いていますが、読み進めて行くうちにじんわりと感動させてくれます。テンポはゆったりしたり、少しスピード感のあるところもあり、ちょうどいいです。 | ||||
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ニャンコと登場人物の背景を通しての関わりがほっこりしたりニャンコの持ってる不思議な力にいい作品に出会えてよかったと感じた。ニャンコ目線で書かれているのも楽しかった | ||||
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NHKのドラマになるというので早速読んでみたが、愛猫家の方たちなら読まないことをお薦めします。 散歩だと外へと連れ出され、ねずみを咥えてきたらそれを理由に嫌われ返品しようとしたり、犯罪者と遠出のドライブへとつき合わされ挙句の果てには化け猫みたいな扱いを受けている。 猫と一緒に居ることで本心を知り、やがては救われるという物語らしいが、ファンタジーとして楽しむならそれでいいと思います。 | ||||
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猫をレンタルする商売、という無神経な設定にまず違和感。 選りすぐりのずば抜けて賢い猫だから殺処分よりましな待遇を受けている、とのことだが勝手極まりない。 しかもレンタルを依頼する人間は問題を抱えた人間ばかり。 レンタル先で猫は案の定、人間のエゴで禁止されている食べ物を与えられたり、時に八つ当たりをされたりする。それなのに、結果オーライ(人間にとって)というオチ。 さらに、この作家の他の作品にも共通することだが、子供がいない夫婦や一人っ子家庭、離婚歴のある者やステップファミリーなどへの偏った価値観が毎度ひっかかる。この作家にとっては人間も猫も、しょせん作品のネタにすぎないだけなのだろうが。 子供や女性の話し言葉も、実際そんな話し方をする子供や女性はいないだろう、とそこかしこでむずがゆくなる。 一見、読む人によっては涙を誘うような彼の作品には、他人や生き物への温かい目線とは真逆のものが根底にあるのだなと、嫌な気持ちになる。作者は猫好きでもなければ人間好きでもないのだ。 この作品はドラマ化になるとのこと、映像化はこれらの問題をうまく解消した出来になるのかが気になるところだ。 | ||||
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ドラマになるということで読んでみましたが、愛猫家としては苦痛極まりない作品でした。 猫を2泊3日でレンタルする動物愛護的に かなり問題あるビジネスへの違和感から始まり レンタル猫をリードなしに散歩させたり 禁止されてるマグロを食べさせる描写に眉をひそめる 物語の各章でレンタルする人間は皆ロクでもなくて 人生に迷ったり、トラブルに見舞われてるけど 問題を先送りしながらモンモンと生きながら どこか他人や社会の被害者づらしつつ 問題解決力、決断力そして責任感の欠如してる人間しかない 著者にしたら「こういう時もあるよね」と やさしく困った人の背を押したいのカモ? しれないけど、欠落した各章の主人公のメンタルは 結局、自己中心的でまーったく肌に合わず どうしたら「読後ほんわかしました」 なんて感想をもてる人がいるのか理解不能な作品です。 NHKでのドラマ化ですので、設定はレンタルじゃなくて譲渡というのも 原作そのままじゃ動物愛護の団体からぜったいクレーム来るからの事でしょう。 各章に出るダメ客たちと主人公、西島秀俊と物語をどう展開させていくのか? ドラマ脚本化は試行錯誤することでしょう。 それにしても、動物モノはある一定の数字が取れるとは言え 重松清は今後気安く猫を題材に小説は書かないでほしいものです。 | ||||
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こころほっこり短編がいくつかはいってます(^^) 猫好きはきゅんきゅんなります(^^) | ||||
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ちょっと切なく、多少醒め気味で、それでもしっかり温かいお話にとても似合う気がします。 何の役に立つでなし…が、そこに「いるだけ」で「居る」効果がある存在なんだと思ったりします。 | ||||
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ルーティンワークみたいで鼻白んだ、みたいなレビューがありましたが、逆に言えばそれは重松氏の個性であり スタイルであるともいえるのではないでしょうか。 淡々と事実を客観的に描きながらも、最後でほろっとさせる、氏の手錬れさに改めて惚れました。 因みに私はどちらかというと犬派なのですが、猫も意外と可愛いのかもななんて思いました。 (レンタルキャットなんて商売がもしかするとあるのかと思ってちょっとググってみましたがやはり見つかりませんでした・笑) | ||||
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想像してたのとは違ったなって印象。 わりと作中で酷い言われよう(嫌われもの、ふしあわせ等)猫好きには顔をしかめてしまいました。 内容も特に新鮮味はありません。 | ||||
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近くの書店(4店舗)は売り切れでした。 猫に対する誤った描写もあるように思います。 (猫は本来、狩猟動物です。臭うと他の動物に直ぐに見つかるし 自身も獲物に近付く前に見つかってしまうので、体臭は殆どしないそうです) 我が家の猫はお風呂ダイキライで洗ったことありませんが、 臭いはしません。他の飼い主のかたも同様の意見です。 文中で獣臭いという描写が度々ありましたが ちょっと疑問です。 この作品を読んで、他の読者の方が勘違いされたら嫌だな~と思いました。 ただ、話としては、面白かったのですが、 読後に読者に結末を委ねる形式は、好き嫌いがあるかも知れません。 重松さんの作品のなかでは、読み易い作品さと思います。 | ||||
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猫の存在がこんなにも人間の心に影響力を与えるんだと感動しました。 一つのエピソードは短いのですが、それぞれのストーリーでブランケットキャットが 家族や人の隙間を埋めてくれる、そんな感じがして心温まる作品でした。 是非お奨めします。 | ||||
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ネット上におすすめの猫小説として紹介されていたので購入しましたが、私の期待していたものとは違いました。 タイトルにキャットと入っていながら、猫が登場する必然性が全くありません。 この内容なら犬でも亀でもなんでもいいと思います。 また、肝心のストーリー構成や文章そのものが、まるで中学生が授業をサボるついでに書きなぐったような稚拙なもので、読んでいて退屈どころか不愉快になってしまいました。 直木賞作家ということで、そこまでひどくはないだろうと思って購入したのですが、まったくのお金の無駄でした。 夏への扉、ジェニィ、猫語の教科書と、そうそうたる名作の後にこれを読んでしまったのも悪かったと思いますが、こんな作家が賞を取れるだなんて、日本の文学界はひどい状況になっているんだなぁと悲しくなってしまいました。 | ||||
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基本的に悪い本ではないです。十分に楽しめます。でも期待以上でも期待以下でも 無いと言うか… 著者がどういうモチベーションでこの本を書いたのか、正直疑問 に思いました。「レンタル猫」と言うフィルターは掛かっているものの、重松作品 に出てくる「どっかで読んだ話」の繰り返しが多いので、重松本初心者の方には良い と思うんですが、何作も読んでいる人には正直退屈かも。 個人的には「旅に出たブランケットキャット」だけが、レンタル猫と言う題材ならでは の作品と思え、非常に印象に残りました。逆にこの作品が無いと本書は時間の無駄と までは言わないものの、非常に印象の薄い作品になってしまったような気がします。 | ||||
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レンタルできる猫はブランケットと一緒にやってくる。 借りる人はそれぞれの事情があって、それぞれの悩みを持っていて、猫にそれを語ってみたり、猫の生き方に自分を重ねてみたり…… 7つの短編で、雰囲気も色々なので巧いなぁと思いながら読みました。 こういう雰囲気ならいくつかまた読んでみたいなぁ。 | ||||
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