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(短編集)
ブランケット・キャッツ
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ブランケット・キャッツの評価:
書評・レビュー点数毎のグラフです | 平均点3.48pt |
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Amazonサイトに投稿されている書評・レビュー一覧です
※以下のAmazon書評・レビューにはネタバレが含まれる場合があります。
未読の方はご注意ください
全17件 1~17 1/1ページ
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わたくし事に聞こえるでしょうが、日本の文化(や芸術)や科学などが海外に外国語(わたしの場合、 英語)に翻訳されるのに強い賛同と願望がある。日本の現代文学も同様である。出来るだけ読むように している。が、 '90年代以降21世紀になってからの現代日本文学の英訳版には違和感を覚えることが多い。すなわち風 変り・いささか異常・気味が悪いものに出くわす。 (もちろんそうでは「ない」現代日本文学も多い。わたしの読書例がたんに少なすぎるためだと思う。) 現代日本文学のすべてに精通しているわけではないし、英訳される日本文学がそういうものに偏重して いるのだとも思いたくない。 (世界的にこういう雰囲気の文学が好まれる風潮なのかと勘繰らないでもないが、おそらくちがうだろ うと思う。なぜならイシグロ・カズオなんか、"Never Let Me Go"でも、こういう範疇にくくれないか ら。) 重松清は、教科書にも載る作家らしいから、過去にどんな作品を書く人なのかわかる程度にまでは読ん でみたいと思いつつ、小、中学生の心情の機微を扱った小説が多い人なのかな? くらいに想像して、 今まで読まなかった。たまたま折角の機会で、ある作品の英訳を読んだが、上のような感想を持った。 重松清以外の作家も同様の印象であった(例えばその英訳書では、江国香織、吉本ばなな、橋本治)。 本書もそうだった。はじめの3作まではほとんど拒否反応的な印象をもった。とても英訳を読もうと言 う気にならなかった。多様な読者に”当たる”ためには、モチーフも作風も多様であるのが、プロたる ゆえんであろうと思うことにした。しかし、 4作目(身代わりのブランケット・キャット)で深く考え込まされた。自分たちも歳をとって、必然的 に老親の介護に追われる確率が高くなるであろうことを想像すると、実によく考えられた作品だと思っ た。 5作目(嫌われ者の~)には泣かされた。人は外観だけからではその人の生きざまの経歴はわからない。 6作目(旅に出た~)にはある意味身につまされた。漱石の「吾輩は猫である」以上に”猫語”が語られ た秀作である。作者もかなりの猫好きで、その形態・生理・生態・歴史に詳しいと思う。 わたしごときが文学を語るのはおこがましいが、大変”好い意味”で、プロの作品だと思う。この英訳が 今秋新刊発売されるらしい(?) 4、5、6作は(わたし好みの)英訳されるにふさわしい作品であ ると思う。 (出版されたらそこだけは読ませていただくつもりである。反例的には、他も読むかも知れない。) | ||||
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読んでる最中も、読み終わった後もつきなみですが心が爽やか感で満たされます。 嫁に勧めました。 | ||||
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ご免なさい、未だ読んでおりません。先に読んだ家族の意見もまだ聞いては居りませんが、一言、「良かった」と申しておりました。 | ||||
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ペットショップが、二泊三日で猫を貸し出すサービス。それがブランケット・キャッツ。猫は、幼い頃から愛用している毛布にくるまれて貸し出される。だからブランケット・キャッツ。 猫を借りに来る家族たちはそれぞれ、心に隙間や悩みを抱えている。そんな家族に、猫は、何をするでもなく、ただ寄り添う。 ただ寄り添う。たったそれだけの事なのに、猫を返す頃には、気持ちが少しだけ、前向きに変わっている。そんな話をつむいだ、短編集。 | ||||
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重松さんの小説は、いつも普通に生活の中で忘れがちな、優しさって何だろうと考えさせてくれます。夫婦で回し読みしています。 | ||||
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さくっと読める短編集。ブランケットとともにやってくるレンタル猫だが、登場人物は猫を心のよりどころにしており、猫こそが心を温めるブランケットになっている。猫好きだが、キュンキュンするような場面はあまりなし。猫嫌いからすれば、心理を理解できない場面もあるかもしれない。 「旅に出たブランケットキャット」を評価する声もあるようですが、私はこれが最低評価。猫の気持ちは前面に出てこなくていいの。こちらが想像して、心を委ねたいのだから。 NHKのドラマを見損ねたのが残念。 | ||||
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NHKの番組でやっていたので、早くあらすじが知りたくて読みました。重松清の作品は初めてです。猫を飼ったことはありませんが、もしかしたら人間をこのように見ているのかなと、ふと思いました。いろいろな人生でどこにでもある日常を書いていますが、読み進めて行くうちにじんわりと感動させてくれます。テンポはゆったりしたり、少しスピード感のあるところもあり、ちょうどいいです。 | ||||
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ニャンコと登場人物の背景を通しての関わりがほっこりしたりニャンコの持ってる不思議な力にいい作品に出会えてよかったと感じた。ニャンコ目線で書かれているのも楽しかった | ||||
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こころほっこり短編がいくつかはいってます(^^) 猫好きはきゅんきゅんなります(^^) | ||||
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近くの書店(4店舗)は売り切れでした。 猫に対する誤った描写もあるように思います。 (猫は本来、狩猟動物です。臭うと他の動物に直ぐに見つかるし 自身も獲物に近付く前に見つかってしまうので、体臭は殆どしないそうです) 我が家の猫はお風呂ダイキライで洗ったことありませんが、 臭いはしません。他の飼い主のかたも同様の意見です。 文中で獣臭いという描写が度々ありましたが ちょっと疑問です。 この作品を読んで、他の読者の方が勘違いされたら嫌だな~と思いました。 ただ、話としては、面白かったのですが、 読後に読者に結末を委ねる形式は、好き嫌いがあるかも知れません。 重松さんの作品のなかでは、読み易い作品さと思います。 | ||||
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猫の存在がこんなにも人間の心に影響力を与えるんだと感動しました。 一つのエピソードは短いのですが、それぞれのストーリーでブランケットキャットが 家族や人の隙間を埋めてくれる、そんな感じがして心温まる作品でした。 是非お奨めします。 | ||||
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レンタルできる猫はブランケットと一緒にやってくる。 借りる人はそれぞれの事情があって、それぞれの悩みを持っていて、猫にそれを語ってみたり、猫の生き方に自分を重ねてみたり…… 7つの短編で、雰囲気も色々なので巧いなぁと思いながら読みました。 こういう雰囲気ならいくつかまた読んでみたいなぁ。 | ||||
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家族をテーマに創作を続ける重松氏が、「猫」という動物を介在させて改めて「家族」を見つめた7編の小説集。 人の人生に起こりうる、さまざまな試練。それらを乗り越えていくとき、「家族」の存在がいかにかけがえのないものなのか、物語は教えてくれます。2泊3日で飼われる「ブランケットキャッツ」も短い間とはいえ、「家族」としてともすれば後ろ向きになりそうな家族の背中をすっと押してくれるのです。 人間に忠実な「犬」ではなく、わがままのイメージの強い「猫」というところもいいですね。 | ||||
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2泊3日で毛布と共にレンタルされる猫たち、ブランケット・キャット。 貸し出された人々は、それぞれに重い悩みを抱えています。 たったの2泊3日で解決できるわけは無いけれど、少しだけ前に踏み出す7つの物語。 重松さん大好きの私の期待通りの物語でした。 年齢的なものもあると思いますが、『身代わりのブランケット・キャット』に号泣してしまいました。 asahi.com2003年3月〜9月までの連載。 | ||||
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子供のできない夫婦、ガン、いじめ、フリーター、 老人介護、リストラなど 猫を借りに来る人々は今の日本で大きく問題視されているような 悩みをそれぞれに抱えています。 猫との数日間によって「気づき」や「発見」を得る人たち。 あくまで猫は脇役だけど、 猫という存在が家庭にプラスされることによって、 家族は自分たちに欠けているものに気づく。 レンタル猫ちゃんたちは借り主に 「自分だけの心のブランケット」を教えてくれるのです。 猫ちゃんたちの毛布に値するようなものを私も見つけたい。 それを知ってる人こそが強くなれるような気がします。 | ||||
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猫を借りる人は様々。 その理由も様々。 だけど、猫を借りることで、何かを変えようと 必死になっている。 夫婦や親子、 その絆を猫の姿を通して、我々に見せてくれている。 重松さんらしく、 重かったり、切なかったり、哀しかったり・・・。 どれも楽しい、と言うことができない短編集でしたが、 でも、みんな楽しいばかりの毎日を送っているわけではないし、 こういう弱さというか、脆さなんかを みんな抱えているわけで。 その中で 先に何か光を見つけられると 人生ってそれだけでまた違ってくるんだ、 なんてことを思い起こさせてくれますね。 | ||||
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二泊三日のレンタル猫が、必ず必要なのは生まれながらに離した事がないどこにでもあるような毛布だから『ブランケット・キャッツ』。借り手の状況次第でレンタル猫は、いろんな経験をすることになる。7話の短編集。★子供のいない夫婦の絆を深めたり、不幸のどん底の女性の命を救ったり、鬱屈した家庭環境からいじめの加害者になってしまった男の気持ちを和ませたり、亡き飼い猫の身代わりをして縁をとりもったり、さびしい偏屈な年寄りの過去をかいま見せたり、逃亡して飼い猫になったり、リストラされてしまった崩壊寸前の家庭をくいとめたりと…。猫の眼を通してかいま見る人間の人生は、ちょっと複雑で欠けているものがある。けれども、ラストにはどこかでそれに気付きほんかわとさせられる作品に仕上がっていると思う。 | ||||
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