結婚を控えた姉が突如失踪、遠く九州からの一報を受けて阿蘇へ赴いた妹美知子は、自殺者が姉であると確認するに至る。

秋田市内の公園で男性の絞殺死体が発見された。被害者は東京の印刷会社勤務のサラリーマン。

本格推理の魅力に充ちた傑作長編。

人気作家・篠崎豪輔が殺された。軽井沢の彼の山荘に元編集者、挿絵画家、作家志望者、ホステスら関係者が集まっている時だった。

だから、どの亀取二郎が犯人なんだ!?―その亀取二郎は、二年前の犯罪をネタに恐喝されていた。

いま甦る本格推理小説のスタンダード!本格ミステリ界の重鎮・鮎川哲也の代表的傑作集!『赤い密室』には、名作『りら荘事件』の原形として名のみ伝わる幻の初期中篇「呪縛再現」を特別収録!他に、殺人現場から逃走したピエロがトンネルの中で消失してしまう「道化師の檻」、

メディチ家の末裔である美少女・ルチアは、ある日突然、目と口が不自由になった。

相模湾に浮かぶ、竜胆家の私有地・頚木島は「首鳴き鬼」の伝説から、首鳴き島と呼ばれていた。

自分にかけられた呪いを解くため少女が帰った先は、その一族だけが住む孤島。

古離津島へようこそ。これから五日間、心理学研究のため無人島で精神的サバイバル生活が始まります。

『ミステリィの館』へようこそ。もともと当ホテルは密室で死んだ作家・来木来人の館。

最後のレコーディングに臨んだ、売れないロックバンド。「いい曲なんだよ。

会社員の安藤は弟の潤也と二人で暮らしていた。

コンビニ強盗に失敗し逃走していた伊藤は、気付くと見知らぬ島にいた。

1979年、NY―。映画編集者デイヴィッドの作業スペースに紛れ込んでいた邪悪で完璧に美しい一本のフィルム。

ハットン荘のその部屋には、忌まわしい過去があった。百年ほど前、部屋に引きこもっていた文学青年が怪死したのだ。

1948年ロンドン。エチエンヌは故郷アルザス在住の兄から届いた手紙に驚愕する。

頭皮を剥いだ刺殺体が発見された。

1887年英国。ブラックフィールド村に、『デイリー・テレグラフ』の記者と名乗る男が十年振りに帰郷する。

シルヴィアが夫を殺そうと決心したのは、ある水曜日のことだった。

南仏の風光明媚な避暑地に遊びに来た青年のカメラの中に、いつの間にかツーロン軍港を写した機密写真が入っていた。

政治家との密会を暴かれそうになった人妻イーヴァの依頼で、ゆすり専門の新聞社との交渉に乗り出したペリィ・メイスン。

〈二年前のことだ。そのころから、ぼくのあたまはおかしくなり始めた―〉ぼくの名前はチャーリー・デッカー。

“景観荘”ホテルはコロラド山中にあり、美しいたたずまいをもつリゾート・ホテル。

幼い頃を過ごした町に舞い戻った作家ベン。町を見下ろす丘の上に建つ廃墟同然の館は昔と同様、不気味な影を投げかけていた。

黄金期パズラーの名作。4月13日正牛、おまえは死ぬ―著名な外科医カッター博士に届いた不敵な犯行予告。

酔いどれの私立探偵スルーはカリフォルニア州の酒場で、捜索を依頼されたアル中作家トラハーンを見つけた。

そこのあなた、とびきりの悪夢を見てみませんか? ビルから転落し、ひと晩ごとに地面に近づいていく、夜ごとの悪夢を青年が語る「夢判断」など、残忍で皮肉、コミカルで悪魔的な全20編を収めた短篇集。

五大湖のブラックウォーター湾に浮かぶパラダイス島。画家のダリアは、暴力をふるう夫のもとを去り、故郷のその島に逃れてきた。

広告会社に勤める美貌のOLクレアは、ある日何者かに狙撃された。

探偵ネロ・ウルフを、事故死した娘は実は殺されたのではないかと考える父親が訪ねてきた。

全米チャンピオン牛の栄誉に輝いたというのに、シーザーの命はまさに風前の灯。

スコットランドの地方都市で、帰宅途中の女性教師が何者かに襲われ、殺されかけた。

事務所で兄の射殺死体を発見した弁護士サイモン。兄は恐喝者であったが故に殺されたのか。

ロンドン郊外に新設された、超高級住宅地で発生した大量殺人事件。

ダルジール警視は窓から目撃した光景に愕然とした。男が銃を手に女に迫っていたのだ。

【あの警視が死んだ!? そんなこと、信じられない!】 通報してきたのが無能で鳴らすヘクター巡査でなかったら、 通報を受けたのが無頼で鳴らすダルジール警視でなかったら、 事件の様相はまったく違っていたかもしれない。

サーストン家で開かれたウイークエンド・パーティーの夜、突如として起こった密室殺人事件。

アメリカ実業界の大立者がイギリスの別邸で殺害された。

フォークナー兄弟の週末パーティーに招かれたマリリーは、翌日、弟ジョージが寝室で喉を掻き切られているのを発見した。

カーステアズ家の子どもたち、14 歳のダイナ、12歳のエイプリル、 10歳のアーチーは、勇んで探偵に 乗り出した。

これまでも数々の事件に巻き込まれてきたジェーク&ヘレンのジャスタス夫妻。

シカゴの酔いどれ弁護士マローン、もと新聞記者ジェーク・ジャスタス、その妻で殺人的な運転の腕前を誇るヘレン・ジャスタス、この３人組の探偵トリオが、こんがらがった「殺人事件」解明に縦横な活躍を見せるユーモア本格ミステリの代表作。

出版社を経営するエドガー・ブラッカーが放火により殺された。

交通事故で記憶をなくした女が自らの身元を捜し求めてバースを訪れ、消息を絶つ。

世界最古とされる切手「ペニー・ブラック」が、郵便博物館から盗まれた。

強引な捜査が原因で警察を辞職したダイヤモンド。デパートの警備員として雇われたものの、再び失職してしまった。

戦争が終わり、平和をとりもどしたロンドンの街角で、2人の女が再会した。

1888年3月、ロンドンの高級写真館で助手をつとめる男が毒殺された。

手の甲に〈赤い輪〉が現れる者は犯罪者となる―。この呪われた宿命をもつ男ジムは、自らと息子を殺して家系を絶やした。

アーサーが孤独な判で押したような日常生活の中で人知れず行う悦楽の儀式--それはマネキンの首を絞めることだった。

保険金殺人の容疑者、寺田春夫は警察の厳しい追及に一度は犯行を自供するが、公判段階で自白をひるがえし、犯行を全面否認する…。

「この本に書いている連中はミナゴロシ」―刷り上がったばかりの同人詩「月に願いを」に何者かによって挿入された殺人予告状!そしてその言葉通り切って落とされる連続殺人の幕―人気SFミステリ『ルナティック・ドリーム』の結末の予想篇を掲載したその同人詩の中に事件を解

自己破壊衝動に駆られる危うい精神状態の男の物語「落ちる」、万年平行員のささやかな逆襲「ある脅迫」、完全犯罪かと思われた事件の皮肉な露顕「笑う男」―第四十回直木賞を受けた三編のほか、囚われの身となった老人の視点でユーモラスに描く「私は死んでいる」や、青少年期

魑魅魍魎が住まう骨董業界を生き抜く孤高の美人旗師・冬狐堂こと宇佐見陶子。

地元弱小新聞の自称エース記者・折原けいに殺人容疑が?京都の裏情報を取材に来ていたフリーライターが毒殺され、接触していた彼女に警察が目をつけたのだ。

明治十二年、政商・藤田伝三郎は贋札事件の容疑者として捕縛された。

人の不幸のみを予言する謎の占い書「フォーチュンブック」。

日々是好日？　骨董品をめぐって今日も事件が…。 いつも開店休業状態の下北沢の骨董屋・雅蘭堂。

「殺し屋」の異名を持つ天才プロ囲碁棋士・椎名弓彦は、対局で訪れたホテルで日本囲碁協会理事・大村の死体を発見する。

修道会により絶海の孤島に建てられた更生施設。

ミステリと綺想の女王が紡ぎだす、禁忌と官能に満ちた世界 愛する男を慕って、女の黒髪が蠢きだす「文月の使者」、挿絵画家と若い人妻の戯れを濃密に映し出す「青火童女」、蛇屋に里子に出された少女の記憶を描く表題作他、密やかに紡がれる8編。

私の中に巣喰う狂気が、さまざまな夢を見させる―さらなる広がりと魅力を増した皆川博子の恐怖世界。

棘のある舌を持った残虐冷酷な男爵が清純な乙女を苛む物語。

ドイツ・ポーランド国境に、人知れず建つ古びた僧院。そこは、咲き乱れる薔薇に閉ざされた狂気の世界だった。

インパール戦線から帰還した男は、銃で妻と情夫を撃ち、出所後、小豆相場で成功。北の果ての海に程近い「司祭館」に住みつく。

私立探偵の工藤俊作は、電話のベルで起こされた。失踪した十七歳の少女を四日間の期限付きで探して欲しいという。

東シナ海に浮かぶ伊栗島に駐屯する自衛隊の基地で、訓練中に小銃が紛失した。

昭和20年夏、本土決戦に備えて中学生たちは陣地構築に動員された。

めくるめく謎と恐怖とブラックユーモア……有栖川有栖がおくる、異色にして華麗なるミステリ短編集!

今多コンツェルン広報室の杉村三郎は、事故死した同社の運転手・梶田信夫の娘たちの相談を受ける。

蓋を開けたら災いが降りかかるという堪忍箱とは…。

「動くな」。終電帰りに寄ったコンビニで遭遇したピストル強盗は、尻ポケットから赤ちゃんの玩具、ガラガラを落として去った。

雅男は、サッカーが好きなごくふつうの中学生。

記録的な大雪にあらゆる都市機能が麻痺するなか、汚職疑惑の渦中にある大物政治家の孫娘が誘拐された。

ごく普通のありきたりな家庭。夫がいて娘がいて、いたって平凡な日常―のはずだった。

警視庁捜査一課の大谷努警部は30代半ばの二枚目でモテモテだが、大変なマザコン。

森はすべてを見ていた。

片山晴美が受付嬢になった【新都心教養センター】で事件が…。

ゴースト・ライターだった夫が、本当に死んでしまった!!死んでも幽霊になって君を守ると言ったのに。

荻原亮子は恋人の安東匠とともに彼の実家を訪れた。その旧家は二つの棟で卍形を構成する異形の館。

あたしが聖女？　娼婦になり下がり、殺人犯の烙印を押されたこのあたしが。でも聖女と呼ばれるにふさわしい時期もあった。

複雑怪奇な設計のために迷路荘と呼ばれる豪邸を建てた明治の元勲古館伯爵の孫が何者かに殺された。

平和そのものに見えた団地内に突如、怪文書が横行し始めた。