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本格推理5 犯罪の奇術師たち



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初公開日(参考)1994年11月
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本格推理〈5〉犯罪の奇術師たち (光文社文庫)

1994年11月01日 本格推理〈5〉犯罪の奇術師たち (光文社文庫)

本格推理―無限の広がりをもつこの世界に、新たな不可能犯罪の奇術師たちが、出現した。鮎川哲也編集長に寄せられた力作のなかから厳選された13編。動機は、トリックは、そして、犯人は。―難事件解決の鍵は、すべて作品に示されている。読者の推理は、果たして奇想の作者たちを超えられるのか。斬新な作品群で注目を集める『本格推理』、第五の挑戦。(「BOOK」データベースより)




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本格推理5 犯罪の奇術師たちの総合評価:7.00/10点レビュー 1件。Cランク


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No.1:
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及第点です

前回セイヤーズの感想で、「推理」小説ではなく推理「小説」を(セイヤーズに)求めているのがよくわかったという感想を書いたが、今回、この公募原稿からなるアンソロジーを読むに際し、奇抜なトリックよりもやはり読ませる短編に興味が自然と行った。特に最初の「犬哭島の惨劇」、終盤の「シャチの住む密室」あたりはかつて私が綾辻作品に触れた時には感じなかった素人のあまりにもいやらしい筆の滑り具合をまざまざと見せつけられ、吐き気に似た嫌悪感を憶えた。思えばあれが大学1年の時の頃だからもう12年以上経っているのだなぁと感慨に耽った。
あの頃の私は寧ろ綾辻作品のミステリマニアの手による本格物というテイストを好んでおり、書評子がかなり手厳しい評価を下していたのに首を傾げていたのだが、この歳まで来るとその気持ちがよく解る。
おっと閑話休題。本題に戻ろう。

さて今回、最も印象に残ったのは「クロノスの罠」、「黒い白鳥」、「鳶と鷹」の3作品。「クロノスの罠」は本格推理に相応しい大トリックで綾辻氏の『時計館の殺人』の本歌取りともいえる作品で見事に消化していた。
また実作家の手による「黒い白鳥」、そして公募による「鳶と鷹」は本格のトリック、驚愕の真相はもとより、その登場人物に血が通っていること、また特に「鳶と鷹」は小説を読ませる事を素人とは思えないほど熟知している構成の確かさを感じた。まさか素人の短編で落ちぶれた刑事の復活劇が読めるとは思わなかった。
前々巻の「マグリットの幻影」のような新たなる知識を与えてくれるほどの傑作は無かったにせよ、まずは及第点のアンソロジーであった。

Tetchy
WHOKS60S
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