(短編集)

砂時計



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初公開日(参考)1996年11月
分類

短編集

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砂時計 (光文社文庫)

2000年02月29日 砂時計 (光文社文庫)

親友に“離婚した女と一緒になってくれ”と頼まれたら…?二見幸夫は、能勢陶吉の頼みを断われず、彼の元妻・波妙と奇妙な同居生活を始める。半月後、能勢は殺人容疑で逮捕された。波妙は「計画的犯行だった」と二見に告白。親友の確信犯的殺人の背後には何が…!?(表題作)紋章上絵師、仕立職人、奇術師等―奇才が仕掛けた綺羅星の如きトリック。哀歓漂う傑作選。 (「BOOK」データベースより)




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砂時計の総合評価:7.50/10点レビュー 2件。Cランク


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全1件 1~1 1/1ページ
No.1:
(7pt)

泡坂氏が見出した死の美学

恐らく今までの例に漏れず不定期に小説誌に発表された短編を寄せ集めた作品集であろう、内容も怪奇小説、人情小説、はたまたエッセイめいた私小説などヴァラエティに富んでいる。
それらの作品に通暁しているのは透明な視線で描かれた抑揚のない文章。ただこれはけなし言葉ではなく、そういった文章であるのにも関わらず登場人物達の彩りが鮮やかであること。特に紋章上絵師を主人公にした一連の作品群はもう縦横無尽ぶりの独壇場である。それ故、それらが最も印象に残ったことは云うまでもない。
ただ、不思議なのはいやに「死」を結末にすること。特に美しい女性に対し、その色が濃い。これは、使い古された言葉だが、「滅びの美学」を泡坂が老境に入った今、如実に意識しているのではないだろうか。紋章上絵師として、奇術師として、そして作家として去り際は粋で美しくありたい、そういう願望が見え隠れしているように私は思えるのである。

Tetchy
WHOKS60S
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未読の方はご注意ください

No.1:
(4pt)

熟練の筆さばき

熟練の筆さばき

あらすじ

親友に“離婚した女と一緒になってくれ”と頼まれたら…?
表題作の「砂時計」をほか、
紋章上絵師、仕立職人、奇術師等、彼らの人生の一時を
切り取ったベテラン作家による鮮やかな短編集。

感想

若くない男女の大人の恋愛譚が多かったです。

『え、これだけのページ数しかなかった』

どの作品も登場人物の心の綾が丁寧に描かれていて
それなのに、物語の分量自体はとてもコンパクト。

おまけに、その長くない物語の中に
日本の伝統芸能の粋を描いたり
さっとミスディレクションを挟んで思いもよらぬ顛末を用意したりと、
奇術師のごとき手さばきで読み手を翻弄してきます。

さすがベテランと言ったところでしょうか。

派手なイリュージョンと言うよりは
心の奥底に届くクローズドマジックに近しい短編集でした。

読んでからの一言
和装が気になり始めたといったらミーハーすぎるか
砂時計―推理傑作集 (カッパ・ノベルス)Amazon書評・レビュー:砂時計―推理傑作集 (カッパ・ノベルス)より
4334072194



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