(短編集)

凧をみる武士



※タグの編集はログイン後行えます

【この小説が収録されている参考書籍】
オスダメ平均点

8.00pt (10max) / 1件

8.33pt (10max) / 3件

Amazon平均点

3.00pt ( 5max) / 1件

みんなの オススメpt
  自由に投票してください!!
1pt
サイト内ランク []B
ミステリ成分 []
  この作品はミステリ?
  自由に投票してください!!

0.00pt

46.00pt

39.00pt

0.00pt

←非ミステリ

ミステリ→

↑現実的

↓幻想的

初公開日(参考)1995年04月
分類

短編集

閲覧回数1,291回
お気に入りにされた回数0
読書済みに登録された回数6

■このページのURL

■報告関係
※気になる点がありましたらお知らせください。

凧をみる武士―宝引の辰捕者帳 (文春文庫)

1999年07月31日 凧をみる武士―宝引の辰捕者帳 (文春文庫)

江戸の町を見下ろす三枚の大凧には、なぜか小判が結びつけられていた…。表題作ほか、古道具屋で見つかったご禁制品の謎(「とんぼ玉異聞」)、倒れた雛人形と家中の者の不幸との奇妙な符号(「雛の宵闇」)、吉原で無理心中した花魁の幽霊の謎(「幽霊大夫」)など、江戸情緒溢れる事件に、神田千両町の辰親分が挑む。 (「BOOK」データベースより)




書評・レビュー点数毎のグラフです平均点8.00pt

凧をみる武士の総合評価:7.00/10点レビュー 2件。Bランク


■スポンサードリンク


サイトに投稿されている書評・レビュー一覧です

新規レビューを書く⇒みなさんの感想をお待ちしております!!
全1件 1~1 1/1ページ
No.1:
(8pt)

これぞ江戸情緒!

泡坂妻夫の時代小説もこれで何冊目になるだろうか。当初、『鬼女の鱗』あたりから手を出したのだが、時代小説自体初めて読むと云うこともあり、不慣れな言葉が濫出してくることから自分には合わない物だと敬遠しており、『写楽百面相』の余りの専門ぶりにそれが頂点に達し、やや諦めの境地に至った時もあった。しかし、ここ最近は私自身がこなれてきたせいか非常に愉しく読め、本作もまた同様、読書の愉悦に浸ったのであった。

最初に宝引の辰シリーズを読んだ時は、泡坂のその洗練された文体を無味乾燥という風に受け止め、何とも特徴のない主人公だなと思ったがここに至り、その人情の良さが滲み出てたまらない人物となった。

本作は前半、温かみのある人情話二編で幕を開け、何とも清々しい余韻を残して終えるが、後半の二編はどちらも幸せを望んだ女性の死で幕を閉じる。江戸の町人同士のままならない生き方が泡坂の一歩引いた文体で淡々と語られ、更に切なさを助長する。特に各短編に混じられる当時の江戸風俗模様が物語のエッセンスとして活用されているこの旨さ!!

池波正太郎や柴田鎌三郎を読んだことがない私だが、それでも泡坂は本物の江戸を描ける作家だと確信した。

Tetchy
WHOKS60S
新規レビューを書く⇒みなさんの感想をお待ちしております!!

※以下のAmazon書評・レビューにはネタバレが含まれる場合があります。
未読の方はご注意ください

No.1:
(3pt)

江戸の風物

1995年にNHK出版から出た単行本の文庫化。『鬼女の鱗』、『自来也小町』につづく、「宝引の辰捕者帳」シリーズの第3弾。
 4篇が収められている。
 ちょうどNHKでドラマ化された頃の出版らしい。それもあってか、辰がわりと前面に出てきたり、子分の算治の過去が語られたり、キャラクターへの重視が見られるようになっている。
 物語としては、どれも水準作だが、これと光るものはないように思った。複雑な筋立てのわりには、ちょっとなあというものが目に付く。
 とんぼ玉とか凧とか、小道具の使い方が上手い。
 シリーズとしてけっこう書きつづけてきて、ひとつの転換点に来ているのかなあ。
凧をみる武士―宝引の辰捕者帳Amazon書評・レビュー:凧をみる武士―宝引の辰捕者帳より
4140052104



その他、Amazon書評・レビューが 1件あります。
Amazon書評・レビューを見る     


スポンサードリンク