波濤の城



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初公開日(参考)2017年10月
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長編小説

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波濤の城 (祥伝社文庫)

2020年10月15日 波濤の城 (祥伝社文庫)

巨大台風が九州に迫る頃、カジノ誘致を目論む代議士の要請で、十一階建ての豪華クルーズ船が航路変更の上、強行出航した。乗員乗客二千名の中には銀座第一消防署の女消防士・神谷夏美の姿もあった。深夜、突如、異音と共に排水が逆流し船が傾き始める。避難誘導されるなか、業火が夏美と逃げ遅れた乗客の退路を塞ぐ。装備も救援もない状況で、夏美たちは脱出できるのか!?(「BOOK」データベースより)




書評・レビュー点数毎のグラフです平均点6.67pt

波濤の城の総合評価:7.44/10点レビュー 18件。Cランク


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全3件 1~3 1/1ページ
No.3:
(7pt)

波濤の城の感想

シリーズ2作目は『ポセイドン・アドベンチャー』のオマージュ作品となる豪華客船を舞台としたパニック小説。
1作目未読でも本書単体で楽しめます。相変わらずの面白さでありました。
ただ期待し過ぎてしまったからなのか、1作目が素晴らしかったからなのか、やっている事は前作と同じような展開な為に新しい刺激があまり感じられなかったのが正直な気持ちです。

登場人物達の役割、悪い人、現場に詳しい人、男女、年配の方、といった配役の設計が前回と似ています。船長や国会議員の上の存在が原因となる事故模様。テンプレート感が良い意味では安心して楽しめるのですが、悪い意味では同じものを読んだ感覚となってしまう次第。
事故原因となった船長や議員についても、私欲や自己保身による理不尽な内容なので読んでいて気分が悪かったです。前作の『炎の塔』では経営者側のバックグラウンドや役割がちゃんと描かれていたので、それぞれがちゃんと仕事をしている上での事故という多少の納得があったのですが、今作はそれが感じられなかったので理不尽な気持ちになる読書となった次第。ただこれは著者あとがきにある海難事故における事例が示す通り理不尽なものをあえて描いているのかもしれません。

台風接近の海洋事故の脱出もので主人公は消防士。という条件で本書が描かれたのは中々凄いなと感じました。消防士が主人公なら敵は炎となりますが、台風で大雨のシチュエーションな訳で火事の見せ所が描き辛いのです。そんなわけで船内の救護活動や迷路のような脱出劇、炎が生まれる小道具など、作り方の面白さの方が目に留まりました。定期的に船の中で起きている物語だと忘れさせないように、船内が傾いている状況が描かれたり、群像劇として外の台風や海洋の様子を描いたりなど、小説家の巧さを感じます。

前作からの期待値が高すぎてしまった故の感想となってしまいましたが面白さは確かです。三部作ということで次巻も楽しみです。

egut
T4OQ1KM0
No.2:1人の方が「ナイスレビュー!!」と投票しています。
(7pt)

波濤の城の感想

消防士・神谷夏美シリーズ。舞台は乗員乗客二千名の豪華クルーズ船。乗客として乗り込んだ二人の消防士がこの規模の事故に置いて何が出来るのか?、非常に興味深く読みました。やはり内容としては、消火活動よりは人命救助に比重が有ったかとは思います。いずれにしても、絶望的な状況の中諦めずに何とかしようと戦う姿勢は感動的で、読んでいて力が入る。良い人、悪い人、巻き込まれる人、改心する人、様々に描かれた人物達の運命と、映像が浮かぶ様な船内の描写、そして序盤から張られた伏線の回収されて行く様をぜひ楽しんで欲しい。面白かった。

なおひろ
R1UV05YV
No.1:1人の方が「ナイスレビュー!!」と投票しています。
(6pt)

船長のクズぶりばかりが目に付いて、腹立たしさだけが残りました。

巨大な客船の沈没事故を描いたパニック小説です。
そういう意味では手に汗握る面白さなんですが、
とにかく沈没の最大の戦犯である船長がクソ過ぎて
その怒りばかりが胸に沸いてきて素直に楽しめませんでした。

小説の中では、鹿児島の種子島にカジノが作られるという
設定になってます。実際はご存知のようにお台場なんですが
種子島にカジノの客を運ぶには船が必要なんですね。
それを一手に引き受けたいという利権欲しさにこの船長は
いろいろ無理をするんですね。
もちろん悪いのは船長ではなくこの船会社なんですが
この船長には全く同情できません。

種子島選出の議員を、早く鹿児島に連れて行きたいがために
台風が来るということがわかっていながら無理に出港し
船底に亀裂は入って水が入っているのに、認めないところは
メルトダウンはないと言い張る東電みたいで、怒りを覚えずに
いられません。
結局暴風雨のなか船は火災炎上しパニック状態になるのですが
この船長は自分と政治家が助かることしか考えていません。

主人公ともいえるたまたま客として乗り合わせた女性消防士ふたり組
の活躍、そしてかつて別の会社の船で同様の事故を起こし、
今は客室係としてこの船で働いている男などの奮闘が感動を呼ぶのですが
どうもこの船長のクズぶりばかりが目立って楽しめませんでした。
難しいでしょうが映画化すれば面白いかもしれませんね。






いわし雲
78XRDN1A
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※以下のAmazon書評・レビューにはネタバレが含まれる場合があります。
未読の方はご注意ください

No.15:
(3pt)

クォリティはともかく・・・

暇つぶし程度には楽しめる。
6万トンを超える大型クルーズ船が事故をきっかけに火災を伴って沈没してゆくパニックを文字で表現しようということに、そもそも無理がある。
政治家の野心、船会社の思惑、船長の自己保身・・・そういった周辺の要素は単なる“装飾”でしかないから安っぽくても仕方ないものの、主人公を中心とした肝心の“脱出劇”に臨場感がない。船内の火災、爆発、損壊など、現実味のある筆力が伴っていない。

ところで物語とは別の話・・・五十嵐貴久 の日本語力、言語力は大丈夫か?
船が四国沖を西に進むのを、四国に対して“水平”に航行するとか、台風が北へ進むのを“垂直”に進むと表現している。“垂直”の誤用は何度か出て来る。“水平”に関しては、傾いた船のデッキの手すりと“水平”に台風の雨粒が飛んでいくとか、水平と垂直の意味を知らずに書いている。
冒頭に「トリコロールカラー」という単語が出て来る。五十嵐貴久 は“横文字”ができていない。「トリコロール」はそれだけで「三色」という意味である。そこに「カラー」をくっつけている。「トリコロールカラー」が「三色」になることが理解できていない。
他には「船の出向時間になった」とある。“時間”と“時刻”の区別がついていない。更に 五十嵐貴久 は確か別の作品で昼の12時を“午後12時”と書いてなかったか? 
作家は物語作りのプロかもしれないが、日本語のプロではないから中学生以下でも仕方ないのか。祥伝社の“校閲”は一体何をやっているんだ。
波濤の城 (祥伝社文庫)Amazon書評・レビュー:波濤の城 (祥伝社文庫)より
4396346735
No.14:
(4pt)

非常時に見える人間の醜さ。映画「タイタニック」が思い出される。

この本の魅力は「非常時の人間の醜さ」が見えること。

映画「タイタニック」でも体感したことが蘇ってきます。見張りの不手際、全員乗れなかったりうまく作動しなかったりする救命ボート、自分だけは助かりたいと願う人々。

船に乗るのが怖くなってしまうくらいのリアリティもあります。読んで損はありません。
波濤の城 (祥伝社文庫)Amazon書評・レビュー:波濤の城 (祥伝社文庫)より
4396346735
No.13:
(5pt)

現実感がすごい

人物像というよりも火災現場の緊張感がすごい。これだけの迫力は少ないだけに価値はある。
警察小説は多いが、このような消防士の話は、もっと多くて良いと思う。
波濤の城 (祥伝社文庫)Amazon書評・レビュー:波濤の城 (祥伝社文庫)より
4396346735
No.12:
(5pt)

研究バツグン

3部作のラスト
消防士、火災、防火、仲間
期待した通りの内容
久しぶりに、満足しました。
波濤の城 (祥伝社文庫)Amazon書評・レビュー:波濤の城 (祥伝社文庫)より
4396346735
No.11:
(3pt)

クルーズ船に密封される恐怖

もちろん「ウイルス」が原因ではないのだが「台風」「火災」によって鹿児島沖で刻々と沈没にむかうクルーズ船が舞台。「ポセイドン・アドベンチャー」と「スピード2」を足して2で割った感じです。

前作と同様にキャラ立ちを重視して善悪わかりやすい登場人物たちが続々と登場。「傲慢な政治家」「追従して職務をはき違える船長たち」に対して「トラウマからアルコール依存になりながら自分の務め以上の働きをする船員」「余命いくばくもない僧侶」「男気を見せる極道」「ダメ男と身重の妻」「老齢の作家夫婦」などを配置し、いつもの消防士コンビが大活躍します。

もちろん「ポセイドン・アドベンチャー」でもいましたが、自らの選択で英雄死する無名の乗客も。そして「搭載物」がまたしても意外に役立ってしまうという偶然もありました。最後に登場する「アジア人スタッフ3人」にも名前、背景を与えればさらに深みが味わえた気もしました。
波濤の城 (祥伝社文庫)Amazon書評・レビュー:波濤の城 (祥伝社文庫)より
4396346735



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