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波濤の城



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【この小説が収録されている参考書籍】
波濤の城
波濤の城 (祥伝社文庫)

波濤の城の評価: 6.67/10点 レビュー 3件。 Cランク
書評・レビュー点数毎のグラフです平均点6.67pt

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サイトに投稿されている書評・レビュー一覧です
全1件 1~1 1/1ページ
No.1:1人の方が「ナイスレビュー!!」と投票しています。
(6pt)

船長のクズぶりばかりが目に付いて、腹立たしさだけが残りました。

巨大な客船の沈没事故を描いたパニック小説です。
そういう意味では手に汗握る面白さなんですが、
とにかく沈没の最大の戦犯である船長がクソ過ぎて
その怒りばかりが胸に沸いてきて素直に楽しめませんでした。

小説の中では、鹿児島の種子島にカジノが作られるという
設定になってます。実際はご存知のようにお台場なんですが
種子島にカジノの客を運ぶには船が必要なんですね。
それを一手に引き受けたいという利権欲しさにこの船長は
いろいろ無理をするんですね。
もちろん悪いのは船長ではなくこの船会社なんですが
この船長には全く同情できません。

種子島選出の議員を、早く鹿児島に連れて行きたいがために
台風が来るということがわかっていながら無理に出港し
船底に亀裂は入って水が入っているのに、認めないところは
メルトダウンはないと言い張る東電みたいで、怒りを覚えずに
いられません。
結局暴風雨のなか船は火災炎上しパニック状態になるのですが
この船長は自分と政治家が助かることしか考えていません。

主人公ともいえるたまたま客として乗り合わせた女性消防士ふたり組
の活躍、そしてかつて別の会社の船で同様の事故を起こし、
今は客室係としてこの船で働いている男などの奮闘が感動を呼ぶのですが
どうもこの船長のクズぶりばかりが目立って楽しめませんでした。
難しいでしょうが映画化すれば面白いかもしれませんね。






いわし雲
78XRDN1A

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