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波濤の城
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波濤の城の評価:
書評・レビュー点数毎のグラフです | 平均点3.80pt |
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Amazonサイトに投稿されている書評・レビュー一覧です
※以下のAmazon書評・レビューにはネタバレが含まれる場合があります。
未読の方はご注意ください
全15件 1~15 1/1ページ
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暇つぶし程度には楽しめる。 6万トンを超える大型クルーズ船が事故をきっかけに火災を伴って沈没してゆくパニックを文字で表現しようということに、そもそも無理がある。 政治家の野心、船会社の思惑、船長の自己保身・・・そういった周辺の要素は単なる“装飾”でしかないから安っぽくても仕方ないものの、主人公を中心とした肝心の“脱出劇”に臨場感がない。船内の火災、爆発、損壊など、現実味のある筆力が伴っていない。 ところで物語とは別の話・・・五十嵐貴久 の日本語力、言語力は大丈夫か? 船が四国沖を西に進むのを、四国に対して“水平”に航行するとか、台風が北へ進むのを“垂直”に進むと表現している。“垂直”の誤用は何度か出て来る。“水平”に関しては、傾いた船のデッキの手すりと“水平”に台風の雨粒が飛んでいくとか、水平と垂直の意味を知らずに書いている。 冒頭に「トリコロールカラー」という単語が出て来る。五十嵐貴久 は“横文字”ができていない。「トリコロール」はそれだけで「三色」という意味である。そこに「カラー」をくっつけている。「トリコロールカラー」が「三色」になることが理解できていない。 他には「船の出向時間になった」とある。“時間”と“時刻”の区別がついていない。更に 五十嵐貴久 は確か別の作品で昼の12時を“午後12時”と書いてなかったか? 作家は物語作りのプロかもしれないが、日本語のプロではないから中学生以下でも仕方ないのか。祥伝社の“校閲”は一体何をやっているんだ。 | ||||
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この本の魅力は「非常時の人間の醜さ」が見えること。 映画「タイタニック」でも体感したことが蘇ってきます。見張りの不手際、全員乗れなかったりうまく作動しなかったりする救命ボート、自分だけは助かりたいと願う人々。 船に乗るのが怖くなってしまうくらいのリアリティもあります。読んで損はありません。 | ||||
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人物像というよりも火災現場の緊張感がすごい。これだけの迫力は少ないだけに価値はある。 警察小説は多いが、このような消防士の話は、もっと多くて良いと思う。 | ||||
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3部作のラスト 消防士、火災、防火、仲間 期待した通りの内容 久しぶりに、満足しました。 | ||||
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もちろん「ウイルス」が原因ではないのだが「台風」「火災」によって鹿児島沖で刻々と沈没にむかうクルーズ船が舞台。「ポセイドン・アドベンチャー」と「スピード2」を足して2で割った感じです。 前作と同様にキャラ立ちを重視して善悪わかりやすい登場人物たちが続々と登場。「傲慢な政治家」「追従して職務をはき違える船長たち」に対して「トラウマからアルコール依存になりながら自分の務め以上の働きをする船員」「余命いくばくもない僧侶」「男気を見せる極道」「ダメ男と身重の妻」「老齢の作家夫婦」などを配置し、いつもの消防士コンビが大活躍します。 もちろん「ポセイドン・アドベンチャー」でもいましたが、自らの選択で英雄死する無名の乗客も。そして「搭載物」がまたしても意外に役立ってしまうという偶然もありました。最後に登場する「アジア人スタッフ3人」にも名前、背景を与えればさらに深みが味わえた気もしました。 | ||||
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もちろん船にトラブルが起きるのは分かっている。でもそこへいくまで本当にワクワクしながら進んでいた。そしてその時は来た。たいへんな状況なのだろうが何か爆発するものがない。何だろう。ずうっと登場人物が決死の行動を行っているのに…。そんなこんなで最後まで来てしまった。う~むもったいない。 | ||||
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休暇を取って船旅に出かけた時に起こった災害。消防士と言う仕事柄色んな勘が冴えわたる。読んでる方もスリル満点。続きがどんどん知りたくなること間違いなし。読み応えあり。 | ||||
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私は「炎の塔」から入った。 「波濤の城」はシリーズ2作品目に辺り、期待の上はいかないのではないか、と思った。 杞憂である。 前回あっさりと人が死にすぎた点が気になっていたが、今回はそれが改善されて、さらに生と死にリアル感が出て面白かった。 夏美が立派に成長した事も含めて推せる作品である。 | ||||
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船の中という狭い閉ざされた空間での火災、沈みゆく船、韓国あのセオル号の沈没を思い出し、ドキドキしながら一気に読みました! | ||||
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船舶関連小説で日本人が書いたものは買ってはいけないという私のポリシーがあったのですが、貰い物で読んでしまいました。感想は著者の船舶・船員に関する知識・知見が非常に乏しくリアリティに欠け読むに耐えない内容でした。排水パイプの破損で機関冷却システムに汚水が入り機関が運転不能になるというシナリオですが、そもそも汚水排出ラインと冷却海水ラインは構造規則上分離せざるを得ず混在出来ません。推進機関が停止すると発電機も停止するという安直なシナリオも、確かに軸発電システムも実船でありますが、船舶機関規則上電圧周波数低下を検知すると自動的に主ディーゼル発電機が直ちに起動しバックアップします(冷却系統は推進機関と別です)。無能な船員が事故を拡大するシーン、雇用を守るため会社に忠誠を誓う船長等出てきますが、この深刻な船員不足時代、会社側が待遇を改善して船員に気を使っている状況で安全対策をケチりような会社に残っているバカな船員はどこにもいません。 フィクションにしても度が酷すぎです。中途半端な技術的表現でごまかしていますが、著者の勉強不足が否めません。船員教育機関・大手船社の監修や技術的サポートを受けるべきだったと思います。 | ||||
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豪華客船レインボー号の沈没に遭遇した船員や乗客たちの生き様を描いた物語。 序盤は登場人物たちの個々の事情が分かりにくく読みにくかったのだが、船内のエンジンが停止し生きるか死ぬかの展開になってきた中盤以降から一気におもしろくなった。 今まで事故は起きていないからこれからも起きないといった安全神話を信じ、何か起きた場合の対処を一切考えずコストカットのみを考える会社や、自分が助かるためなら他人を押しのけてでも進もうとする人間の生存本能などがリアルに描かれていた。 主人公の消防士の活躍はさすがにできすぎな感が否めないが、客室乗務員の北条とやくざの冬木の活躍はよかった。特に北条の船乗りとしてのプロ意識は素晴らしかったし、胸が熱くなった。 その一方で、自分の利益のみを考えて乗客の安全確認を怠った船長や、自分の都合で航路を変更する国会議員など、自分のことしか考えられない人間の狡猾さもうまく描かれていたと思う。 | ||||
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著者があとがきでインスパイアされたと言っている通り、映画の 「ポセイドンアドベンチャー」「タイタニック」が被ってしまった。 まず、主人公が消防署勤務の二人の女性というのも奇抜すぎて素直に 感情移入しにくい。登場人物はそれなりにキャラは立っているが、悪い 奴はやっぱり、最後は裁かれるという勧善懲悪的なストーリー、その うえ安っぽいヒューマニズムの押し売りもあった。予想通り主人公を はじめ、素行のよい人は助かるという結末はつまらなかった。 また、パニックをテーマとした物語はやはり小説では難しいということ。 色彩、音、匂い、臨場感などは映画の方がストレートに伝わりやすい。 ただ一つ感心したことは、著者はこの小説を書くのに大変な勉強していると いうこと。随所に専門知識が読み取れ、その苦労は甚大だったと予想できる。 これは3連作の一つらしいですが、似たような展開ならはもう読みたくは ありません。 | ||||
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神谷夏美とその上司柳雅代は短い休暇を利用して、四泊五日のクルーズ旅行に申し込む。クルーズ船には、過去の海難事故で心に疵を負っている客室係北条、自殺を考えている僧侶やある決意を秘めた暴力団員、船舶マニアの引き籠りの青年など、乗組員乗客とも様々な事情を抱え乗船している。そして、船長の山野辺は自分の会社での立場を守るため、どうしてもこの航行で失敗できない任務があった。 消防士神谷夏美のシリーズ第二弾。一人でも多くの命を救うため、消防士としての矜持を持ち、決して諦めずに海難事故立ち向かう姿や人々との繋がりは感動的です。また、複雑であろう船舶の構造やパニック、救助活動の様子も分かり易く書こうとされていると感じ読みやすいです。本書は危機管理能力の無い人々に警鐘を鳴らし、万が一の時の自らの行動や考え方を今一度見直す機会を得ることの出来るエンターテインメント書です。 | ||||
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生き残り面子に納得いかないw どっちか残ると思ってた…冬木が警察官で、北条は牧師(神父だっけ?)と想定して読んでた。美由紀お前今までの仕返しに「たぬき寝入り決め込んでんじゃないだろうな?」と思った ポセイドンアドベンチャーで一番好きな潜水おばちゃんがいなかったなあ。あのシーン好きなんだよねー。「自分の出番だ。役に立てる」の誇らしさと使命感+夫が止めずに送り出した+誰をも責めず悼む、の美しさが。 つい、本書を味わう方向より、ポセイドンアドベンチャーへの追想の方に向かってしまいながら読んでいたらしい。 充分に面白いけれど、幾ら何でも上級職が皆これじゃあんまりだろう、という気もしたりして 次は「大空港」なのかなあ。タワーリング~とポセイドン~は観倒してるから覚えてるけど(この2作は「パニック物の基礎」だから)、大空港は覚えてないなあ。予習しとくか。 と、思いました | ||||
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最近欠かさず読んでいる五十嵐貴久さん 本作は豪華客船レインボー号に起こった大事故と その中で繰り広げられる人間模様が迫力ある描写と丁寧な心理描写で描かれています。 先日テレビで豪華な船旅の様子を観て、一度は経験したいと思っておりました。 が、いつも真っ先に目を通す「後書き」で自分が想像していたより遥かに船の事故が多い事を知り そして読書中もそのド迫力な描写で恐怖を感じドキドキしながら読み進める事になりました。 登場人物が多いですが、キャラクター設定が明確で解りやすい事もあり、感情移入しやすかったです。 自己中で己の損得勘定で行動する船長の山野辺(やまのべ)に対し 銀座第一消防署の消防士・神谷夏美と柳雅代のプライドを持った行動が対照的に描かれている事で ストーリー的にものめり込んで読む事が出来ました。 大型客船の中での乗客達の様子、船員たち、事故後、逃げ惑う人々等 絶えず脳内映像で動いていてスピーディーな展開に目が離せません。 パニックになった時、他人を蹴落しても自分だけ生き残ろうとする人 他人の為に自分を犠牲にして死を選択する人 色々な人物が登場し、人間のエゴイズムな面も見えてしまいますが 「命より大事なものがある」「不可能と思い込むのは自分の心の弱さ」 など心に響く言葉も随所に出て来ます。 パニック小説ではありながらエピローグでは静かな感動もあり読後感も良い余韻が残りました。 | ||||
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