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波濤の城



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【この小説が収録されている参考書籍】
波濤の城
波濤の城 (祥伝社文庫)

波濤の城の評価: 3.80/5点 レビュー 15件。 Cランク
書評・レビュー点数毎のグラフです平均点3.80pt


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Amazonサイトに投稿されている書評・レビュー一覧です

※以下のAmazon書評・レビューにはネタバレが含まれる場合があります。
未読の方はご注意ください

全5件 1~5 1/1ページ
No.5:
(3pt)

クォリティはともかく・・・

暇つぶし程度には楽しめる。
6万トンを超える大型クルーズ船が事故をきっかけに火災を伴って沈没してゆくパニックを文字で表現しようということに、そもそも無理がある。
政治家の野心、船会社の思惑、船長の自己保身・・・そういった周辺の要素は単なる“装飾”でしかないから安っぽくても仕方ないものの、主人公を中心とした肝心の“脱出劇”に臨場感がない。船内の火災、爆発、損壊など、現実味のある筆力が伴っていない。

ところで物語とは別の話・・・五十嵐貴久 の日本語力、言語力は大丈夫か?
船が四国沖を西に進むのを、四国に対して“水平”に航行するとか、台風が北へ進むのを“垂直”に進むと表現している。“垂直”の誤用は何度か出て来る。“水平”に関しては、傾いた船のデッキの手すりと“水平”に台風の雨粒が飛んでいくとか、水平と垂直の意味を知らずに書いている。
冒頭に「トリコロールカラー」という単語が出て来る。五十嵐貴久 は“横文字”ができていない。「トリコロール」はそれだけで「三色」という意味である。そこに「カラー」をくっつけている。「トリコロールカラー」が「三色」になることが理解できていない。
他には「船の出向時間になった」とある。“時間”と“時刻”の区別がついていない。更に 五十嵐貴久 は確か別の作品で昼の12時を“午後12時”と書いてなかったか? 
作家は物語作りのプロかもしれないが、日本語のプロではないから中学生以下でも仕方ないのか。祥伝社の“校閲”は一体何をやっているんだ。
波濤の城 (祥伝社文庫)Amazon書評・レビュー:波濤の城 (祥伝社文庫)より
4396346735
No.4:
(3pt)

クルーズ船に密封される恐怖

もちろん「ウイルス」が原因ではないのだが「台風」「火災」によって鹿児島沖で刻々と沈没にむかうクルーズ船が舞台。「ポセイドン・アドベンチャー」と「スピード2」を足して2で割った感じです。

前作と同様にキャラ立ちを重視して善悪わかりやすい登場人物たちが続々と登場。「傲慢な政治家」「追従して職務をはき違える船長たち」に対して「トラウマからアルコール依存になりながら自分の務め以上の働きをする船員」「余命いくばくもない僧侶」「男気を見せる極道」「ダメ男と身重の妻」「老齢の作家夫婦」などを配置し、いつもの消防士コンビが大活躍します。

もちろん「ポセイドン・アドベンチャー」でもいましたが、自らの選択で英雄死する無名の乗客も。そして「搭載物」がまたしても意外に役立ってしまうという偶然もありました。最後に登場する「アジア人スタッフ3人」にも名前、背景を与えればさらに深みが味わえた気もしました。
波濤の城 (祥伝社文庫)Amazon書評・レビュー:波濤の城 (祥伝社文庫)より
4396346735
No.3:
(3pt)

ドンッとかバンッとか云わないのね

もちろん船にトラブルが起きるのは分かっている。でもそこへいくまで本当にワクワクしながら進んでいた。そしてその時は来た。たいへんな状況なのだろうが何か爆発するものがない。何だろう。ずうっと登場人物が決死の行動を行っているのに…。そんなこんなで最後まで来てしまった。う~むもったいない。
波濤の城 (祥伝社文庫)Amazon書評・レビュー:波濤の城 (祥伝社文庫)より
4396346735
No.2:
(3pt)

エンターテインメント小説としては中途半端

著者があとがきでインスパイアされたと言っている通り、映画の
「ポセイドンアドベンチャー」「タイタニック」が被ってしまった。

まず、主人公が消防署勤務の二人の女性というのも奇抜すぎて素直に
感情移入しにくい。登場人物はそれなりにキャラは立っているが、悪い
奴はやっぱり、最後は裁かれるという勧善懲悪的なストーリー、その
うえ安っぽいヒューマニズムの押し売りもあった。予想通り主人公を
はじめ、素行のよい人は助かるという結末はつまらなかった。
また、パニックをテーマとした物語はやはり小説では難しいということ。
色彩、音、匂い、臨場感などは映画の方がストレートに伝わりやすい。

ただ一つ感心したことは、著者はこの小説を書くのに大変な勉強していると
いうこと。随所に専門知識が読み取れ、その苦労は甚大だったと予想できる。
これは3連作の一つらしいですが、似たような展開ならはもう読みたくは
ありません。
波濤の城 (祥伝社文庫)Amazon書評・レビュー:波濤の城 (祥伝社文庫)より
4396346735
No.1:
(3pt)

ポセイドンアドベンチャーもそうだったけど・ネタバレあります

生き残り面子に納得いかないw
どっちか残ると思ってた…冬木が警察官で、北条は牧師(神父だっけ?)と想定して読んでた。美由紀お前今までの仕返しに「たぬき寝入り決め込んでんじゃないだろうな?」と思った
ポセイドンアドベンチャーで一番好きな潜水おばちゃんがいなかったなあ。あのシーン好きなんだよねー。「自分の出番だ。役に立てる」の誇らしさと使命感+夫が止めずに送り出した+誰をも責めず悼む、の美しさが。
つい、本書を味わう方向より、ポセイドンアドベンチャーへの追想の方に向かってしまいながら読んでいたらしい。
充分に面白いけれど、幾ら何でも上級職が皆これじゃあんまりだろう、という気もしたりして
次は「大空港」なのかなあ。タワーリング~とポセイドン~は観倒してるから覚えてるけど(この2作は「パニック物の基礎」だから)、大空港は覚えてないなあ。予習しとくか。
と、思いました
波濤の城 (祥伝社文庫)Amazon書評・レビュー:波濤の城 (祥伝社文庫)より
4396346735

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