(アンソロジー)

(編集)

硝子の家 本格推理マガジン



※タグの編集はログイン後行えます

※以下のグループに登録されています。


【この小説が収録されている参考書籍】
オスダメ平均点

6.50pt (10max) / 2件

7.00pt (10max) / 3件

Amazon平均点

4.00pt ( 5max) / 2件

みんなの オススメpt
  自由に投票してください!!
0pt
サイト内ランク []C
ミステリ成分 []
  この作品はミステリ?
  自由に投票してください!!

0.00pt

87.00pt

3.00pt

0.00pt

←非ミステリ

ミステリ→

↑現実的

↓幻想的

初公開日(参考)1997年02月
分類

アンソロジー

閲覧回数2,086回
お気に入りにされた回数0
読書済みに登録された回数9

■このページのURL

■報告関係
※気になる点がありましたらお知らせください。

硝子の家―本格推理マガジン (光文社文庫)

1997年02月28日 硝子の家―本格推理マガジン (光文社文庫)

伝法探偵のもとに現われ、叔父を殺すと宣言する若者。ガラス張りの家での密室殺人、不可思議な脱出…。島久平「硝子の家」は、旧「宝石」誌で注目を集めながら、約半世紀ものあいだ単行本化されることのなかった“幻の名作”である。本書は長・中・短編の幻の傑作に加え、本格推理の基本論文などを併録。ミステリー界のバイブルともいえる「事件的一冊」。(「BOOK」データベースより)




書評・レビュー点数毎のグラフです平均点6.50pt

硝子の家 本格推理マガジンの総合評価:7.25/10点レビュー 4件。Cランク


■スポンサードリンク


サイトに投稿されている書評・レビュー一覧です

新規レビューを書く⇒みなさんの感想をお待ちしております!!
全2件 1~2 1/1ページ
No.2:
(7pt)

硝子の家は読む価値あり

この本格推理シリーズにおいて初めて『このミス』’98年版にランクインしたアンソロジー。2004年現在、この作品以外にランクインしたこのシリーズの本はない。そういった背景からかなり興味深く読んだ。

本書には3つの作品と3つの評論が掲載され、3つの作品はそれぞれ長編、中編、短編となっている。
まず表題作の『硝子の家』。一番初めに驚いたのは昭和25年に書かれた本作が平成の世においても読みやすかった事。また風景描写に違和感が無かったことだ。作者島久平氏の筆致は隙が無く、しかも読み易い。
この作品においては4つの殺人が成されるわけだが、それらが全て何らかの形で『ガラス』が関わっているのが特徴。4つの殺人の内、加戸雲子(しかし、なんというネーミングだろう…)に成された遠隔殺人については容易にトリックは判ったが、大峯幸之進と黒部医師の殺人のトリックはあまりこちらのカタルシスを誘わなかった。
しかし、一番最後に明かされる大峯幸一郎の殺人は密室が成立する真相が非常に面白かった。なぜ被害者は自ら密室を作ったのか?それは犯人を再び入室させたくなかったから。ではなぜ被害者は犯人を二度と入れさせまいとしたのか?
このロジックの畳掛け、そして身の凍る、これならば絶対に犯人の入室させたくないであろうという理由が平成の現代においても読んだことの無いほどのおぞましい内容で脱帽した。しかもこの真相も『ガラス』に纏わるもので、題名にダブルミーニングを持たせている。この作品の評価は☆☆☆☆であった。

次の中編『離れた家』。これは自宅で男友達を読んでトランプに興じていた女性が突如消え、10キロ以上離れた家に現れる、それも死体となって…。題名はこのメインの謎による。このメイントリックについては解ったが、そこに隠された二重三重のどんでん返しは解らなかった、というよりも解る人は存在しないのではないかというぐらい複雑さを極めている。
鮎川哲也氏の序文に寄れば元々短編だったのを複雑すぎて解りにくいという事で中編に改稿してもらったのが本作で、鮎川氏が短編のままだと掲載を躊躇したのも頷ける話だ。真相部分に付されたタイムスケジュール表がなければ30%ぐらいしか理解できなかっただろう。これは☆☆☆といった所。

しかし最後の短編『鬼面の犯罪』は☆のみ。天城氏の作品はその文体のペダンチックさがどうも私には性に合わなく、内容の10%―事件の謎と解明の部分だけ―しか理解できない。最後に付されたあとがきもこの傾向はあり、気障な印象を受け、苦手だ。

第2部として掲載されたヴァン・ダインの『探偵小説作法二十則』、ノックスの『探偵小説十戒』はなぜ載せられたのか、意図が不明である。現代本格の下においてはその内容はもはや古典的であり、失笑を禁じえない。この論文に基づいて本格をものする人が果たしているのだろうか?

全体を通してみればやはり表題作の『硝子の家』が突出しているといった感じで、後は前述の通りである。これらを総合的に評価して星7つが妥当といった所か。

Tetchy
WHOKS60S
No.1:1人の方が「ナイスレビュー!!」と投票しています。
(6pt)

硝子の家 本格推理マガジンの感想


▼以下、ネタバレ感想

※ネタバレの感想はログイン後閲覧できます。[]ログインはこちら

氣學師
S90TRJAH
新規レビューを書く⇒みなさんの感想をお待ちしております!!

※以下のAmazon書評・レビューにはネタバレが含まれる場合があります。
未読の方はご注意ください

No.2:
(5pt)

特にありません。

特にありません。
硝子の家―本格推理マガジン (光文社文庫)Amazon書評・レビュー:硝子の家―本格推理マガジン (光文社文庫)より
4334723713
No.1:
(3pt)

発掘品

鮎川哲也編集の『本格推理』シリーズの特別編として企画されたもの。
 島久平『硝子の家』、山沢晴雄「離れた家」、天城一「鬼面の犯罪」の3編が収録されている。『硝子の家』は長篇、「離れた家」は中篇、「鬼面の犯罪」は短篇である。それぞれ鮎川による序、山前譲や芦辺拓による解題が付けられている。
 いずれも入手困難だった幻の名作であり、貴重な一冊となっている。「離れた家」はかなり改稿されたもの。
 確かに面白いのだが、どれも欠点があるのも事実。これまで日の眼を見なかったのも無理はない。
 ヴァン・ダイン「探偵小説作法二十則」、ノックス「探偵小説十戒」、山前「必読本格推理三十編」も合わせて収められている。
硝子の家―本格推理マガジン (光文社文庫)Amazon書評・レビュー:硝子の家―本格推理マガジン (光文社文庫)より
4334723713



その他、Amazon書評・レビューが 2件あります。
Amazon書評・レビューを見る     


スポンサードリンク