「ぼくはゴールデン街が好きで、嫌いだ」 「日本冒険小説協会公認酒場」と銘打ったバー〈マーロウ〉のアルバイト坂本は、本好きが集まるこの店でカウンターに立つ日々を送っていた。

時は大正時代、東京府――。

怖いもの好きの管徳代と峰岸柚璃亜は、惨劇の現場“無辺館”に忍び込む。

もと消防署だった建物を購入した男は、施設の一部として残った「見張り塔」から、毎日写真を撮りつづけた。

昭和も残り少なくなった、ある夏。

その朝、新聞の広告欄を目にした町の人々は驚きの声を上げた。「殺人お知らせ申しあげます。

探偵小説芸術論を提唱した木々高太郎の代表的長編。直木賞(第4回)受賞作。

県警捜査四課のエースだった片桐誠一は、情報漏洩の疑いで左遷された。

宇治橋で殺人事件が起きた。被害者の横で倒れていた行天珍男子巡査部長に嫌疑がかけられ、彼は被告として法廷に立つことになる。

安政三年、肥前長崎。出島で働く父から英語や仏語を習う十歳のお柳。

肺の病を得て海辺の村に保養にやって来た学生アランは、滞在先の医師の妻イヴリンと親しくなり、ついに関係を結んでしまう。

破滅的な原発テロの教訓から、携帯情報端末による厳格な個人認証が課された近未来日本社会。

幼馴染のダニエルを殺し、自殺したジョナ。二人に何があったのか……。

赤字の海外子会社に赴いた損保マンが、不透明なカネの流れを追う中で知った“悪の構図”とは…。

高校時代にいじめに遭ったことから、ひきこもりとなった小夏。悩みつつ健気に生きる彼女と、小夏を支えつつ青春を謳歌する秋。

深川で放蕩三昧の日々を送る南町奉行所見習い同心八巻卯之吉が、突如同心として目覚める。

社長はライオンの檻に放り込まれて殺された。弁護士は亜酸化窒素と自分を電気冷蔵庫に閉じ込めて“自殺”した。

殺人の容疑者は3人。

活魚料理店で美貌のグルメ評論家が活けじめされ、女拓までとられて発見された。雑誌で批判した料理人の逆恨みか。

落合義夫、２４歳。

時は江戸末期。

最後の最後で読者がそれまで見てきたものとは違った景色を提示する「どんでん返し」。

健康至上主義の妻と美食家の夫の晩餐は、殺意が隠し味の特別料理。

生来内気で、仕事にも女にも引っ込み思案のランバート。すべてにおいて積極的で自信に満ち溢れたチャールズ。

戦争の足音が忍び寄る昭和7年。

新しい高齢者用住宅の準備計画“R・P”の中心人物として活気ある毎日を送る爽香。

「真相はここに書いてあるわ」私立芙藍(フラン)学園―憧れのヨット部に入部しようと、期待に胸を膨らませてその門をくぐった杏莉だったが、ヨット部は突然の廃部!彼女の前に現れた謎の美女は、自分が潰したのだと言って、1枚の紙切れを手渡した。

結婚を意識しながらも、シングルライフを満喫する5人の男たち。

ボストンの大手弁護士事務所に勤めるフィン。前途洋々、輝かしい未来が待っているフィンの元に突然、悲報がもたらされた。

夏生は人工呼吸器なしでは生きられない。ある日入院してきた瑞江と、彼女の恋人の双一郎と出会う。

推理小説愛好者の団体に招待され、京都を訪れた推理作家が次々と殺された！犯人は一体誰か？4人の人気作家が問題編、解答編とそれぞれ書き継いだ新形式の犯人当て小説2編。

故郷で探偵業を営むことになったサラ。

政財界に多大な影響力を誇っていた大物総会屋・税所重信の変死体が雑木林で発見された。

西洋医学伝習所で蘭学を学ぶ夫・亮を追い、弟・誠之助と彼を慕う千沙と共に長崎に移り住んだ鍼灸医の菜摘。時は安政の動乱期。

ある夜、仕事から帰ってみると、二歳になる愛娘が瓜二つの別人と入れ替わっていた。

アングラDVDの人体損壊映像と池袋の秘密クラブの関係は?マコトはネットおたくと失踪した親友の行方を追うが…。

織田信長の二女、冬。その器量の良さ故に、父親に格別に遇され、周囲の女たちの嫉妬に翻弄される。

東京・上野でホームレスのテントが燃え、十六人が焼死した。

「あなた、帰ってこないで」―池畑弘子の夫が行方不明になってからもうすぐ三年。

死体を地中に埋めたり海中に捨てたりという“死体なき殺人事件”は難しいが、三日目ごとに整理されるコインロッカーへの死体投込みは、被害者の身許確認さえ出来れば意外に早い解決をするかもしれない、と捜査員たちは考えたが…。

外科医のリシャールは、愛人を眺める。他の男に鞭うたれ、激しく犯される姿を。

犠牲者ゼロの奇妙な自爆テロ事件がすべての始まり!?テロ現場に遭遇してから精霊が見えるようになった青年、探偵に憧れてテロの謎を探る少年、政府の安全保障シンクタンクに招かれた老経済学者、一大ガス市場詐欺を企むトレーダー、伝説の蜜漬けミイラ「蜜人」を探す美術商、

機動捜査隊・浅草日本堤分駐所のベテラン辰見は相勤者の新米刑事小沼を残し、管轄外の火葬場にいた。

推理トリック研究家の久我京介のもとに衝撃的な知らせが届いた。

温泉宿から行方不明になった男性客が、林中で芸者とともに死体で発見された。

ラブレターが、遺書が、脅迫状が、礼状が、文学賞の受賞通知が、15年遅れで届いたら――？　心温まるはずの善意の企画(？)の裏に、驚愕の真相が……！？　騙しの名手が腕をふるった怪作ミステリーをご堪能ください。

「ある日、一冊の本を読んで、ぼくの全人生が変わってしまった。

自動車修理工場あとで、高校生が殺された!死体は背中を刺されているのに、現場には凶器がない。

あれはもう昔のことだ。あの女も探偵も死んでしまったし、モーテルも焼け落ちてしまった。

異星人が残した遺跡を調査していた考古学者ヘシュケのもとに、驚くべき資料がもたらされた。300年前に撮られた1枚の写真。

放漫経営のツケが祟り、倒産寸前の苦境に陥った栄養剤メーカーのS製薬。銀行は融資を渋り、他社への吸収合併を迫って来た。

野外劇場の搬入口近くのベチで発見された、「義足のダンサー」として有名だった桐生志摩子の奇妙な死体。

弁護士の伯父が何者かに殺害された。

ぼくは、自分の正義を貫くことができるのか 憲法九条が改正され、自衛隊に交戦権が与えられて初めての冬。

地方都市の大学で起きた異変。浮気を重ねた男たちが次々に不審な死を遂げた。

K美を殺してやりたい、という呪いの絵馬を出雲大社に掲げたと思われる、M銀行のOL堀井恵が殺された。

ここ数年めざましい活躍を遂げている柄刀一、石持浅海、三津田信三。

鴨川流と娘のこいし、トラ猫のひるねが京都・東本願寺近くで営む食堂には看板がない。

世界の屋根たるヒマラヤは東洋の盟主・日本人が征服する―。

衆人環視の浜辺で女性が絞殺された。目撃者は皆無で証拠も波に洗われ、被害者の身元さえつかめない。

南太平洋上の島国に、大量のプラスチック爆弾が持ち込まれた疑いが生じる。

朝起きたら昨晩激戦を交えた相手とは違う女がベッドに死体で横たわっていた。

もうすぐ遠子は卒業する。それを寂しく思う一方で、ななせとは初詣に行ったりと、ほんの少し距離を縮める心葉。

取調べ中、呪術医オマルに暴力を振るい、休暇を取らされていたカタルーニャ州警察のエクトル・サルガド。

東京近郊の長浦市で発生した2つの殺人事件。振り込め詐欺グループのリーダー日向毅郎はトラブルからメンバーを殺害した。

呪われし1999年7月生まれ―― 東京郊外で発見された15人の遺体。

2月14日、二階堂警部は美人書記官・琴倉田友美から「さっちんIしている」というメッセージ付きチョコレートをもらった。

〈二年前に生まれたばかりの街。だが胎内では、人の群れが無尽蔵に、饐えた匂いを発し続けていた―。

とっくに死んだはずの人物の遺伝子が、殺人事件現場から発見されたら!?遺伝子治療や体細胞移植を手がける最先端医療企業SOMONグループ。

日本のミステリー界からは、十津川警部、赤かぶ検事、三毛猫ホームズ、タロット日美子…と、そうそうたるメンバーが登場。

「赤痣の女」をはじめとする、警視庁鑑識課技師・緒方三郎もの全短篇などの本格推理作品を収録。

天才科学者・真賀田四季。彼女は五歳になるまでに語学を、六歳には数学と物理をマスタ、一流のエンジニアになった。

かつて少年探偵として名を馳せたモーガン・シェパードは、いまやリアリティ番組で活躍する“名探偵”として数々の事件を解決している。

ヘンリー・Oの元に奇妙な絵が届いた。

第3回富士見ヤングミステリー大賞、大賞受賞作！ 帝大生・河上太一は今をときめく推理作家・平井骸惚の本に出会い、弟子入りを志願する。

若手イケメン俳優の五十嵐海里は、ねつ造スキャンダルで活動休止に追い込まれてしまう。

生命46億年の歴史を辿る、壮大な巡礼の旅 「利己的な遺伝子」の著者リチャード・ドーキンスによる、30数億年の生命史。

新米刑事の三田村豪気が配属されたのは、警視庁捜査二課美術犯罪捜査班。そこは、美術品犯罪に対応する警視庁唯一の部署。

予告状を勝手に送りつけては、謎を解くと宣言し、木塚を連れ回す傲岸不遜な探偵・摩神。

東京駅からTDLの玄関口舞浜、幕張メッセなどを結ぶ京葉線電車の中で、白昼、男が毒殺された。

五月の風ケーキコンクールの会場、ウォルナットホテルに脅迫状がとどき、チビーたちの警戒の目をくぐって、コンクールの出品するケーキがこわされた。

イスラエル建国に寄与し、初代大統領となったハイム・ワイツマン。彼の史料編纂中に、意外な事実が判明した。

殺人事件の容疑者として指名手配中の元刑事・魚住純は、自分の冤罪を晴らすため、これ以上の犠牲者を出さないために、連鎖する凶悪事件の真犯人を追っていた。

木立ちに囲まれた静かなペンション“三人姉妹”。

ベーカー街で出会わなかったホームズとワトスンの“最初の事件”、手塚治虫の原稿紛失を巡るトキワ荘での騒動、死後自分を殺した犯人を推理する明智小五郎、正岡子規が推理する松尾芭蕉の死の真相、〈黒後家蜘蛛の会〉に持ち込まれたアシモフがクラークにしたためたとされる

富豪だが不能の夫を持つヘルガは、ままならぬ欲望のはけ口を求めて、ゆきずりの青年を誘った。

猟区管理官ジョー・ピケットの盟友ネイトのもとへ、政府の男たちが人質を取って現れた。

『このミステリーがすごい！』大賞シリーズ。

わずか三ヶ月の間に惑星ヌーバスを襲った三つの大事故。

「楽にできる金儲けはねぇ。

不死身のイケメン探偵が疾走する。人気絶頂新鋭が放つ、新ヒーローを見よ。

私と夫の住んでいる竜飛村に、おそろしいことが起こりそうです―。