“天才ジャズ・ピアニスト”と賞讃されながら、麻薬の揉めごとからヤクザに左手首を切断された男、風間四郎。

家裁調査官の武藤は貧乏くじを引くタイプらしい。無免許事故を起こした19歳は、近親者が昔、死亡事故に遭っていたと判明。

警視庁捜査二課主任代理、郷間彩香。三十二歳、独身、彼氏なし。

白く光ものが、ゆっくり揺れている…。それに気づいたときには、もう遅い。

祖母の蔵書に挟まっていた一通の手紙。宛名はヒッチコック。

幼少期の記憶の一部を失くしている大庭実那子は、ある時「十五年後に、僕たちの森で会いましょう」と書かれた古い手紙を見つける。

水没するまでのタイムリミットは約5時間。それまでに洞窟に閉じこめられた調査隊を助け出さなければ―。

小説家・マッツ夢井のもとに届いた一通の手紙。それは「文化文芸倫理向上委員会」と名乗る政府組織からの召喚状だった。

「わたしたちの命を救えるのは、あなただけです」―突然、姿のみえない男の人たちにささやかれて、ビックリの天宮志織。

テーマは「名探偵」。新本格ミステリブームを牽引したレジェンド作家による書き下ろしミステリ競演。

群雄割拠の血で血を洗う戦乱の渦が静まりつつあった後漢王朝の時代。17歳の班超は憧れの地、西城へと出陣する夢を抱いていた。

驟雨に洗われた坂道を疾走し、三途の闇に向かって崖縁を飛び越えた真新しいブルーの車体。

愛する妻子を惨殺した凶悪犯、永倉を七年間追い続ける警視庁強行犯担当刑事・神条俊輔。

裏口入学、不正請求、色恋沙汰、診療ミス…。東京・北区を舞台に、あまりに生臭い医者たちの生態を赤裸々に描き出す。

産婆のおりきと南町奉行所定廻り同心早瀬惣十郎の養子・末三郎は、ある日、鉄砲洲稲荷で苦しんでいた身重の女を助ける。

悪魔に見込まれた男の“取りひき”を描く表題作ほか、ミステリー、ホラー、時代小説、SFと幅広い活躍を続け、昨年、急逝した著者の数多い短篇の中から、最も魅力ある「恐怖短篇」の傑作を全3冊にまとめるシリーズ第一弾。

怪奇小説の特選短篇集。恐くてショッキングなお話ばかり。

江戸、四代将軍家綱の御代。ある「プロジェクト」が立ちあがった。

北半球に横たわる北極大氷原の氷を融かし、シベリアを肥沃な穀倉地帯に変革したい―ソ連建国以来の夢だ。

アレクサンダー大王の末裔が住むというアフガンの秘境を、2人の日本人学者が学術踏査した。

わたしの夫は小説家だ。その彼が奇妙な頼みをしてきた。

幼稚園児が誘拐され、犯人は身代金1億円を要求してきた。応じない場合は子供を爆殺すると通告。

元「秘密諜報員」で、いまは不良中年私立探偵の親父のもとに内閣調査室副室長が持ち込んできた依頼は17歳の王女様の護衛だった。

向かいのマンションの一室に明りがつくと、阪藤重夫はニヤリとして望遠レンズを構えた。

CM業界を舞台に自動車メーカーの宣伝室長と広告代理店の担当者、TV関係者と女性達をめぐる二件の殺人事件。

犯人はなぜ木々を移動させるのか? 三十メートルの巨樹までもが移動し、さらには墜落死体が発見されたとき、植物写真家の猫田夏海は旧知の〈観察者〉探偵に助けを求めた!

「さあ、第六のゲームを始めよう。……ヱリカ、そしてベルンカステル。

自宅近くのマンションの窓から男が墜落死した。その報を聞いて、高校生・坂口恵一は驚愕した。

松崎小学校のそばで身元不明の死体が発見されたというのに、写楽ホームの軍平さんと乙松さんは、捜査にぜんぜん興味がないみたい…。

本屋大賞候補の音楽小説三部作、新装文庫化 新生学園大学音楽科の創設者を祖父に持つ津島サトルは、プロのチェリストを目指し、一家の敷いたレールに乗っていたはずだった。

私立探偵の工藤俊作は、電話のベルで起こされた。失踪した十七歳の少女を四日間の期限付きで探して欲しいという。

〜２０１２年、世界は終末を迎える！／世界はどうなってしまう？／究極の密室ミステリー！〜 「西暦二〇一二年、世界は終末を迎える。

資産家の未亡人が自宅で殺された。逃亡する犯人を目撃した家政婦の証言から、外車セールスマンの浦上が逮捕された。

家族の絆に亀裂を入れたあの女が憎い…顔に醜いあざがあるためドリーは人づきあいを嫌い、母亡き後、父と弟の世話に喜びを見出してきた。

交通事故で記憶をなくした女が自らの身元を捜し求めてバースを訪れ、消息を絶つ。

ジェークにとって、それはこよなく愉しい夢見心地の宵だった。以前から恋こがれていたヘレンとやっと結婚できたのだから。

不動産会社の支店で店長の遼は、故郷にある店舗に一時的に赴任することとなった。

禁裏付役屋敷に押し込み捕縛された南條蔵人は、 身柄を京都所司代に移された。 二条大納言に動揺が走る。

自殺と見せかけて妻を殺し、莫大な保険金を欺し取る―その戦慄の計画を考えついたのは、ラヴィネルの愛人の医師リュシエーヌだった。

英国が誇る秘密情報部。なかでもダブル零のコードをもつのは、どんな状況をも冷静に切り抜ける腕ききばかり。

黒木理沙は魔女である。三百年余りの人生で、得意になったことと言えばお料理と人助け。

1月12日の日曜日、スーパー・ボウルが行われる競技場を、大統領と8万人の観客もろとも爆破する―米政府の対イスラエル武器供与に報復するため、パレスチナ・ゲリラ『黒い九月』は想像を絶する方法による無差別テロを計画した。

世は平安、道長が栄華を極めている。紫式部は「源氏物語」の人気に少々困惑気味。

鋭敏な頭脳をもつ貧しい大学生ラスコーリニコフは、一つの微細な罪悪は百の善行に償われるという理論のもとに、強欲非道な高利貸の老婆を殺害し、その財産を有効に転用しようと企てるが、偶然その場に来合せたその妹まで殺してしまう。

時は2084年、美しい妻と暮しながら火星への夢を絶ちがたいダン・クウェイドは、思いあまってリコール社を訪れる。

容疑者は、 天久鷹央！？ 天才医師、絶体絶命の窮地。 長野県の山奥に聳え立つ洋館、 九頭龍邸に招かれた天久鷹央。

8月も盛りのむし暑いニューヨーク。

大坂夏の陣で愛する秀頼と引き離された千姫。

ロンドンから40マイル、このところ首都のベッドタウンとして不動産業者の着目するところとなったリトルボーンの村は、しかし、たたずまいあくまでものどか、もちろんパブもある。

ポンスン卿殺しの容疑者は三人いた。ミステリの愛読者は冒頭の一行のヒントから犯人を推定しだすだろう。

ミセス・ポリファックスは、自分の住む市のガーデン・クラブの役員で、病院でボランティアをする、要するにどこにでもいるアメリカのおばちゃまだ。

プレシャス・ラモツエ―ボツワナでただひとりの女探偵。34歳、かなり太め。

第66回江戸川乱歩賞受賞作! 綾辻行人氏(選考委員)、推薦。

半沢直樹が帰ってきた! 今度の敵は政治家だ! 出向先から東京中央銀行本店に復帰した半沢直樹に頭取から大仕事が降ってきた。

「関根パン」の製品を小売店に配達する営業員の岡田は、得意先の女主人・幸江との情事を楽しんでいた。

牛乳配達の青年が、朝露に濡れた雑草の上に俯伏せに倒れている人間を見つけた。その男の後頭部は血に染まっていた。

日本シリーズ2戦目、人気投手小野が突然、マウンドの上で殺された。

東京湾で発見された若い女性と老人の遺体。地を這うような捜査が、遠い昔に見上げた星空の美しくも哀しい記憶を呼び起こす―。

〈当雪見ホテルはオープニング記念として貴方を無料招待致します〉突然届けられた招待状が、5人の招待客の運命を狂わせた!雪に閉ざされ、人里離れたホテルで次々と起こる血の惨劇。

西村京太郎作品の中でも、数少ない“青春推理小説”。

ブラジルへ渡航寸前、ふとした口論から1人の男を刺殺してしまった混血児・岡田サチオ。

恋人に捨てられた和美は妊娠していた。

豆崎空也は元同級生の入瀬ミサキへの恋を引きずる浪人生。

研ぎ澄まされた感覚と推理で、全盲の探偵が難事件に挑む!! 事故によって失明したが、まとめサイト「魔と眼」を運営しながら 東京北区・赤羽に暮らす元雑誌記者の川田勇。

書簡体形式を用いた独自の文体で読者を幻惑させる、唯一無二の怪奇探偵小説の名手・夢野久作。

清純派女優八木橋紀子との密会に溺れている最中だった。助教授宮本の妻は暴行殺害され、幼子が消えていた。

存在が確認できている長編・中編を含む277編を、執筆年代順に網羅する初の事実上の全集化。毎月１冊ずつ刊行予定。

奈緒美は十歳年上の町田雄一と結婚した。自分は初婚だが、彼は四年前に離婚歴がある。

十一月の深夜、歴史教師のキャロラスはミンコット荘のレディー・マーガレット・ピップフォードから電話を受ける。

新人警察官アリ=ソウルの赴任先は、アイスランド北端の小さな町、シグルフィヨルズル。