ぬきさしならない依頼
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先だって読んでいる本、読む本があるので順番待ちです。もちろん期待してますよ。 | ||||
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ハードボイルド探偵の代表格の一人であるエルヴィス・コールのシリーズを未だ全部読み切っていないので、折を見て旧作に取り組むように心がけているが、いつかしらだいぶ間が空いてしまった。翻訳者が翻訳ミステリー札幌支部のおひとりということもあり、とても近しく感じられるシリーズながら、四半世紀ほども前の作品なので改めてトライしないとなかなかこうした大切な読書時間を捻出することができない。それほど忙しい日常か? と自分に問い質しつつ、ともあれ本作に取り掛かった。 最初はいつもながらお洒落でユーモラスでひねりの利いた会話など、お馴染みのコール節が依頼人を向かるところから本書は始まる。本書では費用を一括で払えないほどの若い娘で、内容は彼女の恋人である警察官の彼氏が最近おかしいので原因を探ってほしいという内容の依頼から始まる。ぬるいかな? との出だしは、作者のひっかけ。実はその奥にはとても救いがたい黒人マフィアの支配と、その力に弱みを握られ操られる汚れた警察チームメンバーたちによる惨たらしく容認しがたい暴力が潜んでいた。 前半は捜査、後半は対決といった構図で、まるで前後半が他の作品であるかのように様相を変えるというところが、本作の大きな特徴だろうか? 思いの他、悪党たちの酷薄さは目立って行き、エルヴィスの取り組んでいる事件の闇の深さに歯噛みする想いで、ジョー・パイクの支援も得て、バイオレンス満載の情無用のクライマックスへと突入してゆく。 これには実は作品の書かれた時代が関係している。本作出版前年の1992年は、実はロドニー・キングへの警察官による暴行事件のニュース映像を発端に、ロス全体に黒人暴動が起こった年である。人種間暴動としては歴史的に記録される事件であり、警察署・裁判所のみならず一般人(特に韓国人移民の店など)が暴動の被害にあったことは、当時の生々しいニュース映像として記憶にまだまだ新しい。 本書では、ロス一帯に広がる人種間暴力支配の構図の縮図的事件を敢えて前面に出している。シリーズ主人公のエルヴィスやパイクのみならずレギュラーメンバーである刑事、その他をも巻き込む暴力の拡大を通して、その犠牲者たち、犠牲者の家族たちの悲惨な状況や悲しみ、そこに個としての答えを与えざるを得ないエルヴィスの苦悩。いつもながらのへらず口とユーモアは健全でありながら、語り口の陰影がなぜかいつも以上に濃く、悲しみに満ちて見える。 そんなわけで、シリーズ中でもきっと忘れ難い作品となる気がする。ある意味ロスという街を軸に展開するエルヴィス・コール・シリーズの宿命とも言える作品と言えるのかもしれない。おそまきながらだが読んで正解であった。 | ||||
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この作品の日本語訳をアマゾンで購入しようと調べていたら、20年前以上の文庫本がなんと50万円~100万円となっていました。驚いてペーパーバックを調べてこちらを購入いたしました。読みたい本が読みたいときに手に入るのは幸せなことです。キンドルで読めればよいのでしょうが、寝転がって読みたい性分なので。大満足・大感謝です。 | ||||
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エルビス好みの、金髪のか弱い美人は、「恋人が悪事に巻き込まれて、殺されるかも?」と。「ならば、警察に行ったほうが、安全だ」と忠告すると、「だって、彼は警察官なんです。」と。そうしたら、彼が事務所に押し込んできて、「余計な事をするな!」と。これは、関わらずにはおけないですよね~。 | ||||
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警察の特務チームが、街のギャングと組んだら最強だが、これを特務チームの若い警官のガールフレンドの依頼でエルヴィス・コールが助ける話。特務チームやギャングとのやり取りがかなり迫力あり、話も面白い。シリーズ中でも1,2の出来ではなかろうか。ラストも頷ける内容だし、悪いけどスペンサーものより遥かにいい。ただし、パイクよりホークの方が強そうだけど(^^;。それにしても、非常に共感できる主人公だ。 | ||||
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