あらゆる宇宙船会社の航路のどこからも、はるか遠く離れた暗黒の宇宙の涯。

東京から特急で2時間ほどの山中に山科警部の親威がオープンしたばかりのペンションに幽霊が出没、客足もすっかり途絶えているという。

「現代の最後の秘境」といわれる原乃村。そこには、不気味な「樹霊の塔」が聳える。

艶麗な舞姿で絶頂を極める日舞の名花芳沢胡蝶。198X年、新年の挨拶がわりにシリウスからねらわれたのは、胡蝶の命。

想する、事故なのか自殺なのかわからない同級生の死、親友の不登校、そして突然始まった「ぼく」へのいじめ。

森の狭間に建つ白亜の洋館。 美しく謎 めいた兄弟・実矢(みや)と麻堵(まど)の周囲で相次ぐ奇怪な「死」。

おとなの愉しみを伝えるアンソロジー「ごきげん文藝」第一弾は、「温泉」をテーマにしたエッセイ32篇を収録。

「何者であろう、テントの近くの丘の上で、子供のような人影が、月を背にして踊っていた」―虐待され軽蔑され酷使される弱者の復讐劇を幻想美あふれる筆致で描く、江戸川乱歩の「踊る一寸法師」をはじめ、甲賀三郎、角田喜久雄、橘外男らによる、日本探偵小説界に咲いた異形の

TVドラマの撮影中、作り物のはずのダイナマイトが爆発、主演の美人女優が再起不能の重傷を負った。

「いらっしゃーい」。伊良部総合病院地下にある神経科を訪ねた患者たちは、甲高い声に迎えられる。

ドイツ名家の御曹司ゼバスティアンは、文字のひとつひとつに色を感じる共感覚の持ち主だった。

名門女子高校の近くでよく見かける赤シャツの不審者が、体育館内の密室で他殺死体になって発見された。

高原に建てられた災害用のシェルター。その近くで“僕”は暗闇の中、何者かに襲われて崖から転落し、頭を打った。

ついに、その時がきた 将軍の腹心候補は見つかるのか? 決死の秘命を受けた射貫大伍の 「諸国大名調査行脚」が始まる 旅に出たくても出られない。

ロンドンで半年間の仕事を終え、カースリーの村にようやく戻ってきたアガサのもとに、初の探偵仕事が舞いこんだ。

直子はなんとなくお見合をしようと決心した。

木々高太郎全集〈2〉折芦ほか (1970年) [Jan 01, 1970] 林 髞

花嫁の晴夏は、「新郎を殺せ」と、ある人物から命じられている。

『白澤』に襲撃された狐からの情報を受け、警戒を強める絶対城たち。そんな中迎えた夏休み。

西暦二三八八年、地球から六光年離れた惑星プロキシマとシリウスが手を組み、地球軍との恒星間戦争が始まった。

雪の降りしきるクリスマス・イブ、札幌の芸人宿に偶然泊まり合せた十三人の客の中の一人が絞殺された。

貧困に喘ぐタイの山岳地帯で育ったセンラーは、もはや生きているだけの屍と化していた。

思想・SF・ミステリを横断する80年代の騎手、笠井潔:1980‐1986全短篇を収録。

第15回『このミステリーがすごい!』大賞・隠し玉作品です! 母を癌で亡くした大学生の白木は、遺言に従い、母が30年前に佐伯義春という友人から貰った宝石を返すため、北海道を訪れる。

レマン湖のほとりに建つ美しい館〈アトランティス〉。主は世界中から六人の赤ん坊を養女に迎え、愛情を込めて養育していた。

大手製薬会社社員の藤井賢一は、不祥事の責任を取らされ、山形の系列会社に飛ばされる。

『皆さんにはこれから人狼ゲームをプレイして頂きます。構成:人狼側:人狼1人。

上巻につづいて黄金期の名編を収める。

知られざる戦争の悲劇 終戦間近のアルプスで何が!? 大学で旅行研究会に所属している三杉道久は、 一年先輩でマドンナ的存在の新村桐子と二人きりで北アルプスを縦走する。

光源氏の正妻・女三の宮の不義の子とされる薫大将と、源氏の孫にあたる匂の宮――源氏の亡き後、二人の貴公子の織りなす物語が『源氏物語』でも名高き「宇治十帖」である。

もうひとつの歴史を刻む日本の全寮制高校。

上野発青森行き寝台特急「ゆうづる3号」車中で起きた殺人、しかし容疑者は同時刻遠くはなれた「鳥海」の寝台にいた。

青春小説の旗手・天沢夏月がおくる、迷える高校生たちの物語。 タイムカプセルに入っていた「今の自分」への手紙。

天保院京花には、俗に言う『第六感』が備わっている。

ついに内戦が始まった。

ダンボール箱を頭からすっぽりとかぶり、都市を彷徨する箱男は、覗き窓から何を見つめるのだろう。

驚異のミリオンセラー、ビブリオミステリ最新刊 ビブリア古書堂に迫る影。

人工知能の行く末は、ユートピアか、それとも…?孤独なスパコン研究者・青磁の前に現れた万葉集を愛する謎の美女・千歳。

出会うたび、時間を巻き戻すかのように美しく若返っていく不思議な女性・時尼。

富豪の未亡人が自宅で不可解な転落死。残された遺言と莫大な財産をめぐり義理の子供二人と甥が対立。

時は七世紀末。先の大王から疎まれ、不遇の時を過ごした藤原不比等。

意外な遺言に直面した息子が、亡き父の心を推理していく天祢涼「父の葬式」は、巧みな設定とエモーショナルな展開に膝を打つ。

伊豆諸島の「神ノ出島」でミイラ化した女性の遺体が発見された。首吊りの痕跡から、解剖医は自殺と断定。

「ありがとう、くーたん。

ジャック・カーターが、町に帰ってきた。たったひとりの兄が、酒に酔って車で転落死した。

十歳の誕生日を迎えたアリスは、父親から「極上の謎」をプレゼントされた。

「丸養ハム食品」営繕課で3度も起

ロサンゼルス近郊の原子力発電所が、テロ集団に襲撃された。

人は生きていくかぎり、過去に訣別を告げることは出来ない。

俺たちは悪を裁く闇の検事、お前たちに弁護人はつかない―処刑軍団のリーダー・津場登は、利権の腐肉に群がるハイエナどもに宣告した。

就職活動を目前に控えた拓人は、同居人・光太郎の引退ライブに足を運んだ。光太郎と別れた瑞月も来ると知っていたから――。

亡き親友の未亡人・清江とたった一度だけの肉体関係を持った真山。妻の康子は夫の部下、白川との不倫に走った。

石木律子は何事にも人並の商社員響介と一年前に結婚、姑の文枝と三人で暮していた。

歳月は、人を恋う心の炎を消してしまうのか、あるいは、さらに激しく燃えたたせるものなのか。

「なぜ、どんなふうに死んだの――?」 幼い頃から幽霊が視える赤茨耕一は、彼らの死に様に異常なほど強い関心を寄せていた。

アイオワ州に未確認飛行物体が着陸した。その調査におもむいた捜査官六名は行方不明になってしまった。

家業の薬売りを手伝うために妻の静佳とともに富山に戻った麻史は、祖父が残した書き付けから「曼荼羅道」の存在を知る。

温厚で小柄な紳士ポンド氏には、穏当な筋のとおった談話の最中に奇妙な発言をまじえる癖があった。

2016年第14回『このミステリーがすごい!』大賞・優秀賞受賞作は野球ミステリーです! 28年前、八百長疑惑をかけられてみずから命を絶った伝説の左腕投手K・M。

最新の科学技術を結集したアメリカの軍事宇宙ステーション〈シルヴァー・タワー〉。

1944年、日本軍は占領地アッツ島で飛行場の建設を開始した。この地から爆撃機を飛び立たせ、米本土を攻撃しようというのだ。

特殊能力を活かし、裏のコンサルタントとして生きる女・水原は、旧知の湯浅に堂上という男の調査を依頼される。

人は虚空の中に道を見つけ歩みだす。

『最後の事件』と呼ばれるホームズとモリアーティの対決から5日後、現場を訪れた2人の男―ピンカートン探偵社調査員のチェイスとスコットランド・ヤードのジョーンズ警部。