シュガータウン
- 十字架 (70)
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本書ローレン・D. エスルマン著『シュガータウン』を、頼んである本が届くまでと思い、つい手にしてしまった。 読み始めて半年ほど前に再読した『ブリリアント・アイ』を思い出したのでレビューを確認したら今年4月に感想をレビューに投稿していた。 その投稿に下の・・・内のように評者が感想を書いていたので転載したい。 ・・・ミステリとしてのプロットとしてはなかなか優れていると感じたのだが、著者が主人公エイモスに語らせる装飾過多な話ぶりには最後まで馴染むことができなかった。次になにを読もうかと在庫を調べていたら、本作(第6作)と同じシリーズ第5作の『シュガータウン』を見つけてしまったのだが、読む気にはならず他の本を手にしてしまった。・・・ このような感想を書いていたのに、つい迂闊にも本書を手にして読み始めてしまったのである 小説の中で交される会話だから、登場人物に何を語らせるかは作者の勝手であろう。 が、探偵エイモスが相手に語る長台詞の比喩など、先に読んだ『ブリリアント・アイ』同様どうしても馴染むことができない。 ローレン・D. エスルマンが、このシリーズを何作刊行したのか調べてみたら、2014年までに、なんと26作もあったので驚いてしまった。 翻訳されて出版されているのは何作か調べてみたら、評者が再読した二作と、2000年4月の『嘆き』、1991年6月の『ダウンリヴァー』のたった4作だけであった。 なるほどと納得したのだが、読み始めた本は最期まで読む主義だからとにかく読み進むことにした。 物語は、デトロイトの街へ移民してきたポーランド人の老夫人マーサ・エヴァンツェクが、私立探偵エイモスの事務所を訪ねて孫息子を探してほしいと依頼するところから始まる。 孫息子を探し始めたエイモスは、二日目には探し出すことができたが、この孫息子はすでに海で泳いでいるとき大波に襲われるという事故で亡くなっていた。 エイモスは、この悲しい報せをマーサに伝えに行ったとき、さらに新たな探し物をするようマーサに依頼された。 時を同じくしてエイモスは、新たな事件の捜査を依頼されるのだが、それはロシア亡命作家フョーダ・アラノスの次作品の出版を阻止しようと狙う美術品故買商のジョン・ヴォルダンスキーへの対応であった。 老婦人マーサが探しているのがエヴァンツェク家に伝来する家宝の古い十字架であった。 本作の前半は冗漫な会話が続きページを繰る手が鈍ってくるが、残るページが少なってきたころからは身をいれれ読ませくれた。 この十字架をめぐりエイモスが謎解きを明かすのが、アラノフの本の出版している会社のアラノフ担当の編集者ルイーズ・スターがニューヨークへ帰るため空港まで送る車中であった。(ネタバレになってしまうが、運転する翻訳者アンドレイ・シゴールネイが、この物語の重要なキャラクターなのである) まあ、結末としてはなかなか良く出来た作品なのだがディテールで評者の好みと重なるところがなく、エイモスへ感情移入することを阻むのである。 たとえば老婦人マーサの面倒をみる看護婦のカレンとエイモスは恋愛関係になり、エイモスのアパートを訪ねたカレンがレコードをかけるのだが ジャケットの女性シンガーの顔写真を見て彼女が選んだレコードがヘレン・モーガンであった。 この『シュガータウン』は、先に読んだ『ブリリアント・アイ』よりは、エンディングに近くづくにつれて少しはページを繰る手が早くなってきた。 訳者あとがきで、「読み終えて、しばらく静かな余韻の時を過ごす小説がある。」と評価していたが、それほどの余韻の時を過ごすこともなく読み終えました。 | ||||
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