文章作法・小説の書き方
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小説講座の講師でもある著者(1917~2016)の80歳時の自伝的な、主に自作品を介した小説の書き方の手ほどきであると思う。小説では、まず人事(人間関係による人間の存在感の描出)が最重要であり、また小説の魅力は事象を描写することにあって、説明は必要最小限にとどめるのがよいと言う(p317)。 『母の上京』(1951年、34歳)と『雲と植物の世界』(々)を書いたとき、原稿紙が遠のいて、文字がはっきりと見えはじめ、文字を一行ずつ、一字ずつ、吟味しながら書けるようになった、著者が<小説に開眼したとき>だと言う(p48)。両作品を読み比べれるのも楽しい。 「学問として人間研究をしてゆく一方法」である純文学と大衆文学、中間文学の考察も面白い(p201、233、240)。 習作時代に、散文詩『積乱雲』を書いたが、そのとき小説的ムードを感じたことが契機になって、詩作から積極的に散文(小説)の途につけたそうだ(111)。 時代小説『山小屋剣法』の研究では、①作者の説明ではなく、登場人物に語らせるから生きてくる、②会話は作者が作るのでなく登場人物が語るのである、③考証(小説表現上の生きた部分でない)は最小限にとどめるのがよい言う(p279、317)。 リアリズムの文体では陰惨極まる戦場描写などになるとき、文体の次元を叙事詩の段階に引き上げるが、この操作はじっくりと時間をかけるべき小説作りの技術であると言う(p291)。『静かなノモンハン』(1983年、66歳)はこうして書かれた。 | ||||
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例文が長く、それに対する解説が短いので、自分で例文から読み取る力が必要です。散文とか童話とかがどういうものなのか、色んな文体を紹介してるので、文学自体に疎い方にいいと思います。 時代物や戦記を書かれているようなのでそういうものを書きたい方には有効かもしれません。 | ||||
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よく読まずに書かれたらしい無責任なレビューがあるので書いておくが、純文学、詩、大衆小説(時代もの)などを書く作家による小説の書き方で、随筆、私小説から架空小説の書き方まで、丁寧に書かれている。特に、大衆文学で食べている人間としての息遣いが聞こえてくるような箇所があり、派手ではないが着実な作家・伊藤を感じさせて感銘が深い。あと、名は出さずに大岡昇平の悪口を言っているところがあり、ああそうだったのかと思わせられた。別に戦争体験ばかりが書かれているわけじゃあ、全然ないですよ。 | ||||
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いきなり自身の戦争体験から始まるのには参った。勿論必要があってそうするのだと著者は言うのだが、うーん―。あまり実用性はなく、この手の本としては真っ先に読むものではないと思う。 | ||||
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