エアフレーム -機体-



※タグの編集はログイン後行えます

【この小説が収録されている参考書籍】
オスダメ平均点

0.00pt (10max) / 0件

9.00pt (10max) / 1件

Amazon平均点

4.05pt ( 5max) / 20件

楽天平均点

0.00pt ( 5max) / 0件

みんなの オススメpt
  自由に投票してください!!
1pt
サイト内ランク []A
ミステリ成分 []
  この作品はミステリ?
  自由に投票してください!!

0.00pt

0.00pt

0.00pt

0.00pt

←非ミステリ

ミステリ→

↑現実的

↓幻想的

初公開日(参考)1997年04月
分類

長編小説

閲覧回数2,201回
お気に入りにされた回数0
読書済みに登録された回数1

■このページのURL

■報告関係
※気になる点がありましたらお知らせください。

エアフレーム―機体〈上〉 (ハヤカワ文庫NV)

2000年08月31日 エアフレーム―機体〈上〉 (ハヤカワ文庫NV)

飛行中の大型旅客機に異常事態発生!緊急着陸した旅客機の内部は壊滅的な状態だった。死者2名、重軽傷者多数。折りしも、事故機を製造したノートン社は中国と大規模な契約を結ぼうとしていた。1週間以内に事故の原因を究明しなければ、契約が流れてしまう。急遽、調査チームが結成され、品質保証部に勤務するケイシーは、必死の調査を開始するが…航空機事故の激増を警告し、全世界を震撼させた傑作サスペンス巨篇。 (「BOOK」データベースより)




書評・レビュー点数毎のグラフです平均点0.00pt

エアフレーム -機体-の総合評価:8.10/10点レビュー 20件。Aランク


■スポンサードリンク


サイトに投稿されている書評・レビュー一覧です

新規レビューを書く⇒みなさんの感想をお待ちしております!!

現在レビューがありません


※以下のAmazon書評・レビューにはネタバレが含まれる場合があります。
未読の方はご注意ください

No.20:
(3pt)

社内抗争、運航会社、マスコミと格闘する半沢直樹のような航空機メーカーの女性管理責任者の物語

やや古い内容になるが、航空機メーカーの内部の様子が詳細に書かれていて勉強になった。
得意のSF的な要素がないのでドキドキ感はすくなく、米国の工場は他部門の中間管理職が夜いくと怖い目にあったり、部下から障害事件を受けてもそのままだったり、アクション面にはやや無理を感じた。
エアフレーム―機体〈上〉 (ハヤカワ文庫NV)Amazon書評・レビュー:エアフレーム―機体〈上〉 (ハヤカワ文庫NV)より
4150409625
No.19:
(4pt)

小説を読んでちょっとお利口に

要約すれば、旅客機で発生した事故の調査に、組織内の権力争い、労使抗争、マスコミの偏向報道などを絡めたお話です。
日本でドラマ化するなら、堺雅人を主役に、上司役に香川照之あたりをキャスティングして、日曜夜に放送すれば、ヒットするかもしれません。
クライトンは、「古い皮袋に新しい酒を入れる」というのか、例え手垢のついたストーリーでもテクノロジーを使って目新しいストーリーに仕上げる名人だと思います。
本作でも、プロット自体は目新しいものは無いかもしれませんが、旅客機のテクノロジーに関するトピックを盛り込んで、読者に新鮮な印象を与えます。読者は、小説を楽しんだ後にちょっと知識が増えたように思えるでしょうし、そのあたりのお得感がベストセラーになった要因の一つではないでしょうか。
エアフレーム―機体〈上〉 (ハヤカワ文庫NV)Amazon書評・レビュー:エアフレーム―機体〈上〉 (ハヤカワ文庫NV)より
4150409625
No.18:
(4pt)

安全とは、努力の結果。しかし、規制緩和とコストダウンが、安全を脅かす。

テンポが速く、その展開に興味を覚える。
ホンコンからデンバーへ飛行中の大型旅客機から、ロサンゼルス空港に緊急着陸の要請がはいった。
空中で異常事態が発生し、多数の負傷者と死者が出たというのだ。
かろうじて着陸した旅客機の内部は、壊滅的な惨状を呈していた。
シートはつぶれ、さけた天井のパネルからは、配線や断熱材がむき出しになっている。
一体、何がおこったのか?
事故機を生産したノートン社では、緊急会議が招集され、直ちに事故原因究明チームが結成された。
ボーイングやダグラスと並ぶ業界最大手のノートンでは、中国との大規模な契約が進行中だった。
ケイシー・シングルトン 品質保証部の事故原因究明チーム
ジョン・マーダー 最高業務執行責任者(COO)
シングルトンは、マーダーに引き立てられる。聡明で、真実を追求するのに、全力をあげる。
飛行機というのは、部品が多く、コンピュータで殆ど制御されている。
航空会社の整備というのが大きな問題となる。
規制緩和ということは、逆にコストダウン、経費の節減ということで、
人命を預かる飛行に大きく影響してくる。エアーフレームといっていることに、意味がある。

「フロントはわしらにこういったものさ。可能な限り最良の飛行機をつくれとな。
ところが、いまではこうだ。
ー可能な限り最良の飛行機をつくれ、ただし、できるだけやすくあげろ」エイモス
「労せずしていい目が見られると思いこんでいるということさ。
政府が航空会社の規制を撤廃すれば、誰でもが歓迎する。
航空運賃が安くなれば、誰もが歓迎する。しかし、安全が保たれてきたのは、
それだけの努力をしてきたからじゃないか。新造の安全な期待の補充。
それらが良好な整備を受けることを保証する監督体制。
そういったものに力を注いできたからだ。だから、そんな時代は終わった。」

事故 その原因を探っていく。「スラットの不具合」そして 模造品。
事故は、いくつもの問題が重なってはじめてできる。
ディスクロージャーにでてくる女性が、マーダー側であった。
シングルトンは、あくまでもすがすがしくかかれている。リッチマンは、単なるぼんぼん。
マクダネル・ダグラス社が、ボーイング社に、吸収合併されていく。
規制撤廃がもたらした、旅客機メーカーの大型化。
テレビの報道番組に対する批判
「事実を可能な限り客観的に伝える。」
事件を説明するのに、あまりにも時間が短すぎる。
ヘッドラインだけが主流となっている。

ふーむ。飛行機が空を飛ぶ ということは、人類の成し遂げた重要な技術。
それを、規制緩和やコストダウンによって、安易に操作する。
ニンゲンのおごりが感じられる。それによって、イノチが奪われる。
エアフレーム―機体〈上〉 (ハヤカワ文庫NV)Amazon書評・レビュー:エアフレーム―機体〈上〉 (ハヤカワ文庫NV)より
4150409625
No.17:
(5pt)

テクノサスペンスの名手の本領発揮&マスメディアの怖さ

Kindle英語版です。

テクノサスペンスの名手Michael Crichtonの本領発揮です。「Jurassic park」や「Sphere」といったSF作品と違い、旅客機事故を発端としたストーリーなのでいかにも現実味を帯びており、よりリアリスチックな小説が好きな私にはとてもフィーリングが合っていました。レビュアーの方々が書かれているとおり、飛行機事故そのものよりマスコミとの駆け引きが物語の主体です。航空機製造会社の品質管理マネージャーの女性が、自社製航空機の事故の原因究明をしていく中で、サードメーカー製の偽部品の使用と航空機運航会社のパイロットの人為的ミスの複合的原因であることが浮かび上がるのですが、当の航空機運航会社はまさに旅客機大量発注のビジネスが持ち上がっている最優先顧客である、というジレンマにどう立ち向かうか。事故を社会受けする設計ミスの問題として製造会社の責任を追及しようとするマスコミが追いつめる絶体絶命の状況を如何にかわすのか。Page turnerの面目躍如です。

Crichtonは「State of Fear」でもマスメディアの「科学的根拠を持たない感情的世論操作」を批判していますが、本作でも姿勢は一貫しており(本作の方が出版は早いかもしれません)、彼のマスメディアの世論誘導の危険性に対する批判ともとれます。

振りかえって、日本のマスメディアはどうでしょうか。あくまでも私見ですが、Crichtonの案ずるところの「科学的根拠を持たない感情的世論操作」を行っているのではないでしょうか。民主主義の皮をかぶった全体主義、といった感じもします。至近な例でいえば、ワクチンの副作用の問題も、ワクチンを打たないことによる死者数や社会的費用負担との比較を無視して、ワクチンの副作用を感情論的に扱い結果的に世論を操作し、日本をワクチン後進国に陥れています。科学的検証をベースとしないマスメディアの感情優先の全体主義的傾向を「State of Fear」でCrichtonは強く危惧していますが、彼のそのような視点が本作に反映されていると感じるのは、考えすぎでしょうか。レビューが脱線してしまいましたが、そのようなCrichtonの意図があったにせよ、無かったにせよ、本作は面白いPage tunerです!
エアフレーム―機体〈上〉 (ハヤカワ文庫NV)Amazon書評・レビュー:エアフレーム―機体〈上〉 (ハヤカワ文庫NV)より
4150409625
No.16:
(2pt)

航空躯体製造業者をほめ殺し?

ミステリーとして致命的なのは、事故究明のスタッフが普通最初にすること(乗務員や乗客から事情を聴くことー墜落事故でないため殆どが生存)を大してせずに、壊れたフライトレコーダーや乗客の撮影したビデオを使って謎解きをしようとするするところです。特に操縦士は「帰ってしまった」では済まされませんですよね。この隔靴掻痒を正当化するプロットがなければ、この小説は「航空機製造業にシンパシーを持った人の蘊蓄披露物語」の域を出ません。マスコミ批判はありきたりのレベル。唯一面白かったのは、主人公に攻撃的レポーターから身を守る術を伝授するマスコミ対策のプロのおばさんの登場(本当に実在してそう)。クライトン先生の他の小説でも感じるのですが、彼は推敲や査読なしで(欠陥を発刊前にチェックせず)小説を発表しているでは?もう一つ思うのは彼は実はとても「いいひと」で、今回はボーイング社の友人の話に乗ってしまい航空躯体製造業を賛美しすぎてしまったのかな、ということです。航空機事故の責任の大半が航空会社のメインテナンス不備や人為ミス、航空躯体と関係ないエンジントラブルにあるというのはちょっと主張に無理があるように思います。墜落した日航機の欠陥修理責任者は誰なのかな?
エアフレーム―機体〈上〉 (ハヤカワ文庫NV)Amazon書評・レビュー:エアフレーム―機体〈上〉 (ハヤカワ文庫NV)より
4150409625



その他、Amazon書評・レビューが 20件あります。
Amazon書評・レビューを見る     


スポンサードリンク