パイレーツ―掠奪海域



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初公開日(参考)2009年12月
分類

長編小説

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パイレーツ―掠奪海域 (ハヤカワ・ノヴェルズ)

2009年12月09日 パイレーツ―掠奪海域 (ハヤカワ・ノヴェルズ)

海賊が跋扈する17世紀半ばのカリブ海。スペインの財宝船を奪うべく、百戦錬磨の英国私掠船船長が繰り広げる激闘。巨匠のパソコンの中に眠っていた波瀾万丈の冒険小説。 (「BOOK」データベースより)




書評・レビュー点数毎のグラフです平均点9.00pt

パイレーツ―掠奪海域の総合評価:8.53/10点レビュー 17件。Bランク


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サイトに投稿されている書評・レビュー一覧です

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全1件 1~1 1/1ページ
No.1:
(9pt)

クライトンよ永遠に

クライトン氏の死後、PC内から見つかったという原稿。
それだけでどんなものか早く読んでみたいとそそられていましたが、期待を裏切らない冒険ミステリーでした。タイトルから某ヒット映画を彷彿とさせますが、クライトン流の痛快小説、却ってこっちの方が面白いのでは?と思わせるほどページをめくる手が進みました。
”私掠人”という海賊とは少し違う職を初めて聞きましたが、ハンターや彼と行動を共にするキャラクターたちはどこか「桃太郎」を思い起こさせてくれます。(いい感想だと自画自賛しましたが、巻末の解説にそっくりそのまま書かれていましたね...)後半はあっという間に読み進めましたが、楽しい読書時間を過ごせました。

本好き!
ZQI5NTBU
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※以下のAmazon書評・レビューにはネタバレが含まれる場合があります。
未読の方はご注意ください

No.16:
(5pt)

冒険大活劇 こういうの好き。

レビュアーの中に、「緊迫感ゼロ」と酷評している人がいるが、どんだけ要求レベルが高いのか。これでハラハラドキドキしないのなら、何を読めば緊迫感を味わえるのかと、ちょっと驚いている。

クライトンの作品に裏切られたことはない。まあ全部読んでるわけじゃないんですけどね。
この小説も正月休みに読んだが、読み始めてこれはもう徹夜を覚悟した。どうせ休みだしいくら夜更かししてもいいもんね。

とにかく最初の3ページで、最後まで読まされることになるとわかった。。主人公は正直あまり魅力のある人物像ではなく、ハリウッドスターっぽいキャラ。クライトンは映画化を念頭においてこの小説を書いたのだろう。
その主人公に、およそ17世紀のカリブ海で思いつく限りのピンチと困難が襲い掛かってくる。冒頭から引かれた伏線が炸裂し、ピンチを切り抜けた、いや切り抜けかかったところで次のピンチが襲ってくる。
なかにはいささかファンタジーっぽいピンチもあるが、これも映画化することを前提においたものだからだろう。

素晴らしいエンタテイメント小説だった。そして改めて自分が冒険小説好きであることを思い知らされた。
クライトンの逝去が惜しまれる。
パイレーツ―掠奪海域― (ハヤカワ文庫NV)Amazon書評・レビュー:パイレーツ―掠奪海域― (ハヤカワ文庫NV)より
4150412529
No.15:
(4pt)

よかったです

最後の作品ということで期待して読みましたがおもしろかったです
パイレーツ―掠奪海域― (ハヤカワ文庫NV)Amazon書評・レビュー:パイレーツ―掠奪海域― (ハヤカワ文庫NV)より
4150412529
No.14:
(4pt)

血沸き、肉躍る

私は書店でもネットでも、「マイクル クライトン」の名前を見つけたら何でも買っている。
そして、未だかって失望させられたことがない。
血沸き、肉躍る。そして圧倒的な知識と描写に酔いしれる。
パイレーツ―掠奪海域― (ハヤカワ文庫NV)Amazon書評・レビュー:パイレーツ―掠奪海域― (ハヤカワ文庫NV)より
4150412529
No.13:
(5pt)

クライトン遺作 深みのある作品

Macの中に残っていたという。更に推敲を重ねるつもりだったのではないか。17世紀のジャマイカ、そしてカリブ海。スペイン、フランス、イギリスが錯綜するなかの、巨額の財宝分捕り作戦が、面白くないはずがない。カニバリズムの語源、カリブ族まで登場する。ダイオウイカと思われる海の怪物も出てくる。が、それだけではない、奴隷貿易が常識だった時代の歴史、現地の人々の風習、気候風土など、背景に置かれた部分の確実さに目を見張る思いをする。描き分けるフランス人、スペイン人、イギリス人の性向、特徴。貴族の上品な女性が、いったん海外の島に解放されたときの変貌ぶり。楽しみどころは、ストーリーのほかに数知れない。もっと生きて、もっと書いて欲しかった惜しい作家だ。無名時代からの親友、スピルバーグによって、ただの海賊ものではない、カリブ海の男達を描いて貰いたい。
パイレーツ―掠奪海域― (ハヤカワ文庫NV)Amazon書評・レビュー:パイレーツ―掠奪海域― (ハヤカワ文庫NV)より
4150412529
No.12:
(5pt)

私が本書を英語で読みました(笑

本書はマイケル・クライトンの死後、彼が残したパソコンから発見された原稿をそのまま出版したものである。だから、マイケル・クライトンの本にしては、やや異例な体裁となっている。「はじめに」もないし「むすび」もない。だしぬけに本文がはじまって唐突に終わる。クライトンお得意の膨大な参考文献リストも付されていない。

クライトンは生涯で1億5千万部の書籍を売りさばいたという。これはすごいことである。1億5千万部といえば、1冊100円としても150億円の印税を稼いだことになる。この他に「ER」や「ジュラシックパーク」「タイムライン」の映画化に伴う収入もある。日本語と言う限られた言語環境で生きる売文業者と比べ、英語圏で成功することが如何に巨大なスケールとなるかをマイケル・クライトンの成功は教えてくれる。

本書の主人公は「海賊」である。ところが、実は主人公は海賊であって海賊でない。主人公は海賊船(Pirates)の船長ではなく、私掠船(Privateers)の船長である。海賊は、それが露見すれば直ちに逮捕されて絞首刑だが、私掠行為は英雄として扱われる。やっていることは同じで、要するに先にカリブ海を荒らしまわり地歩を築いたスペイン帝国の植民地を荒らしまわって殺戮略奪の限りを尽くし、強奪した財宝を本国に持ち帰るだけなんだが、本書ではPiratesとPrivateersは厳しく弁別され、その違いを巡る神学論争が最初のほうで延々と繰り広げられる。両者の違いは何か。Piratesはもっぱら自分の懐を肥やすために略奪行為を働く犯罪者だが、Privateersは英国国王の勅許を得て、そのお墨付きをもって英国国王の為にスペインから富を頂き、成功の暁には強奪した富の一部を英国国王に献上すると、たったそれだけのことだ。要するに英国国王という海賊(ヤクザ)の指示があったかどうかが決定的に重要なのであって、スペイン側から見れば「どっちも同じ」な話である。ここには英国の「近隣諸国」であるはずのスペインに対する配慮は微塵も無い。略奪を働いた英国側は、機略と機知に富み、冒険精神と勇気のある英雄だが、やられる側のスペインは、残酷で強欲で、しかも「間抜け」という描き方だ。こういう見事なまでの善悪二元論的な描き方は、やはり読んでいて面白いし、読後感も清々しい。

ひるがえって我が日本である。私たち日本も、実は海賊の伝統を持った堂々たる海洋国家の歴史をもった国である。それが皆さんご存知の「倭寇」である。ところがマルクス主義に凝り固まった歴史学者は、「近隣諸国への配慮」からか、何か倭寇を「後ろ暗いことをした犯罪者集団」みたいに描く。「日本が近隣諸国を侵略し、ご迷惑をおかけしたのは豊臣秀吉を筆頭にずっとずっと昔からで、私たち日本人はアジアに対し重い重い原罪を背負っている」かのように描くバカが多い。アホちゃうかと思う。英国の歴史では、海賊はあくまで英雄である。植民地拡大の歴史は「栄光の歴史」である。侵略されたのは「遅れた土人、野蛮人」であって、彼らは英国人に殺害され滅ぼされたのだが、そうではなくて「ありがたくも賢くも偉大なる英国によって文明の恩恵を施された」と解釈されている。テレビドラマ化とそのヒットに嫉妬してか、司馬遼太郎の「坂の上の雲」に対してさえ「侵略行為を美化している」という類の「あらぬ批判」が起こる昨今だが、そろそろ日本も「自虐」するのをやめて、英国人を見習って、「倭寇」を再評価してはどうか。本書を読んで、そう強く感じた。

ちなみに、私が日本人一般の平均値を遥かに上回る英語力を持っていることをご存知の諸君なら想像がつくことだろうが、私は本書「も」オリジナル(英語)で読んだ。どうだ、参ったか(笑)。
パイレーツ―掠奪海域― (ハヤカワ文庫NV)Amazon書評・レビュー:パイレーツ―掠奪海域― (ハヤカワ文庫NV)より
4150412529



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