緊急の場合は
- サスペンス (354)
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ある医師が堕胎の疑いで逮捕されというお話。 堕胎のことをネタにしていますが、堕胎という行為が善か悪か、法で許されるか許されないかという生命倫理の議論はあまりなく、あくまで作品の後景にして、如何にして犯罪が犯され誰が犯人かを追及したストレートなサスペンスでした。といって、著者が全く生命倫理に関心が無い訳ではなく、作品の後ろの附記に堕胎を巡る議論を賛否両方を載せて読者一人ひとりに生命倫理の問題を考えさせるという志の高さを感じさせる小説でした。 最近のアメリカでは堕胎はかなりの白熱した議論を呼び込む大問題で、堕胎をしている病院に爆弾を仕掛けたりと大変な騒ぎになっているそうですが、個人的な見識ではあまりいいことではないないように思います。堕胎するくらいなら避妊に気を使った方が、生命倫理的にいいことではないかと思います。まぁこれは人によって相対的な見識になるであろうと思うので人類全体でよく考えた方がよいでしょう。 一番最初に日本で別名義で出たときはポケミスの1000番記念に出版されたそうで、その英断に驚かされます。これ程面白い小説が処女作なのにも驚愕しました。 後に大成するクライトンの原点。是非ご一読を | ||||
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医療ミステリーとしては秀作です。小説の進行と共にきちんと少しずつ謎が解けて行きます。登場人物が実在人物を模していることは著者のエッセイでも告白されていますが、この小説の面白さはこの奇人変人の医療関係者の「実在感」にあると思います。医療上も無理矛盾の少ない作品です、一つ言わせてもらうなら「非妊娠子宮は妊娠時と異なり固いため、堕胎掻爬で穿孔を起こすことは殆どあり得ない」ので、作中女性の死亡事故は非常に稀なことです。また、最初に出てくる短気な心臓外科医の登場する意味が分かりません。クライトン先生は間違いなく秀才英才なのでしょうが、その後の小説でも?な箇所が出てきます。おそらく、推敲や査読嫌いだったのでしょう。星1つ減点致します。 | ||||
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作者が弱冠26歳で、まだ別名で作品を発表していた68年の作品。ボストンに住む病理学者が同じく医師である親友が犯したとされる罪の真相を解き明かす物語。 名門ハーバード・メディカルスクール卒だけあってボストンの街とそこに住む支配階級の雰囲気をよくつかんでいると同時に、名門ハーバード卒にも係わらず、医療関連の記述を一般人にも分かり易く展開、我々が垣間見ることがない医者の世界を非常に新鮮に描いてみせます。 ストーリーはある意味陳腐かも知れませんが、法曹界と宗教界でもっと女性が重要な地位を占めていたら、中絶は当然の権利として認められていた筈といった指摘を含め、それを補って余りある作者ならではのきらりと光るコメントが随所にあり、楽しく読み続けることが出来ます。おまけに巻末には後の作品で御馴染みとなる懇切丁寧な補足・注記も付いています。 本作の出来の良さがアダとなってボストンに居辛くなり、また物書きとして生きていく決心をしたとのことで、正に40年経っても色褪せない、極めて良質な娯楽作品です。 | ||||
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本書は、『ジュラシック・パーク』のマイクル・クライトンがジェフリイ・ハドスン名義で発表したデビュー作である。アメリカにおけるミステリーの最高峰MWA(アメリカ探偵作家クラブ)賞の’69年度ベスト・ノヴェル(最優秀長編賞)を受賞している。 産科医アーサー・リーが殺人罪で逮捕された。違法とされている妊娠人工中絶手術で患者を死なせてしまったというのだ。友人で病理医のジョン・ベリーは、彼の無実を信じ、真相を探るべく、忙しい職場を放棄して、死んだ女子学生カレンの関係者をあたり始める。リーでなければ、誰が手を下したのか。次第に明らかになるカレンの実像・・・。しかし彼女は有力な心臓外科医の一人娘だった。その父親からの黒い圧力を受けながら、さらに執拗な調査を続けるベリーだったが・・・。 ハーバードの医学部出身のクライトンならではの専門的な医学の世界のリアリティーを随所にちりばめ、緊迫感を高めながらストーリーは進行してゆく。 本書は、ベリーのおもに四日間にわたる奮闘ぶりを描いた医学サスペンス・ミステリーだが、根本で、麻薬・ロック・セックスなど現代の若者の生態・問題もなまなましく関係している点も見逃してはならないだろう。 | ||||
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