恐怖の存在
- 南極 (26)
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中身がとても綺麗でした。表紙もそこそこ綺麗。何も問題ない状態でした。 | ||||
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配送に問題はなかったのですが、本の1ページ目が破れていました。新聞・雑誌等の書評の内容のページだったので、本の中身には影響はありませんでした。 今回、返品交換は希望しませんが、今後は検品をちゃんとしていただきたく思います | ||||
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二酸化炭素、地球温暖化、気候変動というレトリックに我々はだまされ続けている。毎日阿呆のようにこれを連呼し続けるマスコミと不誠実な気候学者が問題なのですが、その後ろにいる本当の巨悪がこの小説では描き切れていないのが残念。小説用にドラマチックに書きすぎているのも減点の理由です。 さて気候変動に関して自分はだまされてないと思っている人にはS.E.クーニン著の「気候変動の真実」をおすすめします。その本の中でトルストイの言葉が紹介されています。なかなか味のある言葉なので以下に書いておきます。 「いかに難しい話であっても、そのことに関して先入観のない人に対しては、いかにその人の頭が悪くても説明が可能である。だが、いかに単純な話であっても、そのことをとっくに知っていると固く信じている人には対しては、いかにその人の頭がよくても説明が不可能である」 私が気候変動に関して一番問題だと思うのは、これから世界中で何百兆円ものお金が二酸化炭素削減などに費やされることです。このお金を本当に意味のあることに使えば、世の中もう少し良くなると思うのですが、どうでしょうか。 | ||||
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今となっては、マイクル・クライトンほどの人が、なぜこんな小説を?といぶかしまざるをえない。近年の状況では、気候変動に対する人間活動の影響の証拠は圧倒的で、これを認めない科学者は、よほどの変わり者か、トランプ支持者にあるようなカルト的リバタリアン、または反共主義者でしかないということが常識になっている。ところがこの小説でクライトンは、気候変動に警鐘を鳴らす人々が、まるでデータを故意に操作して、科学とは別な動機で無用の危機を煽っているかのように描いている。事実は全く逆で、実は温暖化否定論者のほうが、主として保守系シンクタンクなどからの要請を受けて、温暖化の証拠に疑いがあるかのように見せる操作を執拗に行っていたことが、様々な調査から明らかになっている(『世界を騙しつづける科学者たち』ナオミ・オレスケス/著 参照)。このようなリバタリアン勢力の行動は過去の、タバコ問題、オゾンホール問題、DDT規制問題などに共通する現象である。従来、科学的なアプローチに定評のあったマイクル・クライトンにして、なぜこのような間違った解釈をしてしまったのか、不思議でならない。私はクライトンの大ファンであったが、当作品は最大の汚点であると思う。 | ||||
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2004年、パリ。おかしな機械が登場する。屋内プールのように見えるのだが、その周りには電子機器が付いている。波を人工的に起こし、圧力などを測る装置らしい。大学院生のマーシャルがマリナという女のために機械を動かし、説明している。 その後、マーシャルとマリナはいい仲になるが、突然マーシャルの部屋に正体不明の男たちがなだれ込んできて、マーシャルに暴力を振るう。その結果、マーシャルは死に至ってしまう。 一方、地面を震動させる装置を3つも買った、ピーターソンという謎の男。何に使うのだろうか? そして、ミサイル用のワイヤーを手に入れた人物もいる。そこで、殺人まで起きてしまう。 何か大きなことが起きようとしている。そう感じさせる序盤である。 場面は変わってカナダ。ナット・ダモンは困惑していた。彼は石油地質学者で、石油関係のメーカーで働いていた。そこへやって来た風変わりな客。ダモンは調査用の潜水艦や遠隔操作の潜水艦をリースしているのだが、2000フィートの深海で機器を監視したいというのだ。また、海流やそこの温度も知りたいと言う。だが、ダモンには何のためにそんなデータが必要なのか分からない。そして、相手は8個以上の機器を置くというのだ。一体、この客の目的は何だろうか? 場面はまた変わってアイスランド。火山の近くの氷河で環境団体が地球温暖化の調査をしている。モートンという金持ちの事前事業家がそこに来ていたのだが、電話がかかってきて、彼は奇妙な事実を知る。自分の名前で、25万ドルの小切手が使われていたのだ。使っていたのは有名な環境団体だった。話はモートンとその弁護士、ドレイクとエバンスあたりを中心に展開していく。モートンはNERFという環境保護団体を所有している。ロサンゼルスのモートンの所に、マサチューセッツ工科大学のジョン・ケナーが訪ねてくる。話の内容は分からないが、どうやら何か頼み事があるらしい。エヴァンズの上司、ローゼンステインはケナーがトラブルメーカーだと言う。 そしてエヴァンズはヴァヌ-ツ訴訟という裁判の件でカルバー市に行くことになる。ヴァヌ-ツは南太平洋にある4つの珊瑚礁から成る島である。8000人の島民は現在、地球温暖化による海面の上昇で島に住めなくなるかもしれない状態にある。 そこで出会ったバルダーという人物は、「地球温暖化とは何か?」と聞いてくる。エヴァンズは「化石燃料の使用によって地球の気温が上昇すること」という当たり前の答えを返すのだが、バルダーはそれが間違っているという。それは仮説にすぎないと。そしてエヴァンズはいくつかのグラフを見せられる。そのグラフによれば、地球温暖化と二酸化炭素の増加はあまり関係がないのだ。特に、1940年~1970年の間、二酸化炭素は増加しているのに、地球の気温はむしろ下がっている。これをどう考えればいいのだろうか? その後、モートンが不在の間にエヴァンズはケナーに連絡を取ろうとする。その時、ドレイクが気になることを言う。ケナーは以前米内務省で働いていたのだが、その職歴は記録に残っていないというのだ。それからMITの教授になるのだが、最近になって長い休暇を取り、誰も彼がどこで何をしているのか知らない。そして普段は一人で行動することのないモートンが一人でどこかへ行き、連絡が取れない。その後、モートンは戻ってきたが、ドレイクと会議室で口論している。 モートンたちが「ヴァヌ-ツ訴訟」と呼ばれる裁判をしているのだが、これは環境問題についての裁判だ。そこで酔っ払っていたモートンは証人として出てきて、NERFへの支援を打ち切ると行ったのだ。法廷から引っ張り出された後、酔った状態でモートンが運転したフェラーリは、崖から落ちかけて停止する。しかし、どうやらモートンは転落したようだ。そしてその現場には、なぜかMIT教授のケナーの姿が……。 その後、エヴァンズが家に戻ると、家の中がめちゃくちゃに荒らされていた。その上、何者かに後をつけられているようだ。モートンが持っていて、その後エヴァンズたちに渡された「何か」を探しているらしい。 その上マーゴという関係者が、家捜しをしている強盗と鉢合わせして、暴力を受けて意識がなくなったというのだ。 エバンスがサラという同僚に会いに行くと、サラはエヴァンズの持ち物から2つの盗聴器を見つけ出す。そして、2人はそこで彫像と台座の間から封筒を見つける。これがモートンが渡したかったものらしい。マーゴを襲った連中がその封筒を奪いに来るのだが、そこを助けたのが、何とMIT教授のケナー。モートンが伝えたかったことは何なのか。そして、襲ってきた連中の正体は……。 地球温暖化を否定する証拠が、グラフや数値で次々に出てくる。クライトンの作品は虚実がない交ぜになっているので、どこまで本当なのかは分からないが、私の信じている世界観が揺るがされたのは確かだ。クライトンらしく、環境問題に対する知識をふんだんに盛り込み、アクションもあるエンターテインメント作品に仕上がっている。 | ||||
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