■スポンサードリンク
パイレーツ―掠奪海域
新規レビューを書く⇒みなさんの感想をお待ちしております!!
パイレーツ―掠奪海域の評価:
書評・レビュー点数毎のグラフです | 平均点4.25pt |
■スポンサードリンク
Amazonサイトに投稿されている書評・レビュー一覧です
※以下のAmazon書評・レビューにはネタバレが含まれる場合があります。
未読の方はご注意ください
全16件 1~16 1/1ページ
| ||||
| ||||
---|---|---|---|---|
レビュアーの中に、「緊迫感ゼロ」と酷評している人がいるが、どんだけ要求レベルが高いのか。これでハラハラドキドキしないのなら、何を読めば緊迫感を味わえるのかと、ちょっと驚いている。 クライトンの作品に裏切られたことはない。まあ全部読んでるわけじゃないんですけどね。 この小説も正月休みに読んだが、読み始めてこれはもう徹夜を覚悟した。どうせ休みだしいくら夜更かししてもいいもんね。 とにかく最初の3ページで、最後まで読まされることになるとわかった。。主人公は正直あまり魅力のある人物像ではなく、ハリウッドスターっぽいキャラ。クライトンは映画化を念頭においてこの小説を書いたのだろう。 その主人公に、およそ17世紀のカリブ海で思いつく限りのピンチと困難が襲い掛かってくる。冒頭から引かれた伏線が炸裂し、ピンチを切り抜けた、いや切り抜けかかったところで次のピンチが襲ってくる。 なかにはいささかファンタジーっぽいピンチもあるが、これも映画化することを前提においたものだからだろう。 素晴らしいエンタテイメント小説だった。そして改めて自分が冒険小説好きであることを思い知らされた。 クライトンの逝去が惜しまれる。 | ||||
| ||||
|
| ||||
| ||||
---|---|---|---|---|
最後の作品ということで期待して読みましたがおもしろかったです | ||||
| ||||
|
| ||||
| ||||
---|---|---|---|---|
私は書店でもネットでも、「マイクル クライトン」の名前を見つけたら何でも買っている。 そして、未だかって失望させられたことがない。 血沸き、肉躍る。そして圧倒的な知識と描写に酔いしれる。 | ||||
| ||||
|
| ||||
| ||||
---|---|---|---|---|
Macの中に残っていたという。更に推敲を重ねるつもりだったのではないか。17世紀のジャマイカ、そしてカリブ海。スペイン、フランス、イギリスが錯綜するなかの、巨額の財宝分捕り作戦が、面白くないはずがない。カニバリズムの語源、カリブ族まで登場する。ダイオウイカと思われる海の怪物も出てくる。が、それだけではない、奴隷貿易が常識だった時代の歴史、現地の人々の風習、気候風土など、背景に置かれた部分の確実さに目を見張る思いをする。描き分けるフランス人、スペイン人、イギリス人の性向、特徴。貴族の上品な女性が、いったん海外の島に解放されたときの変貌ぶり。楽しみどころは、ストーリーのほかに数知れない。もっと生きて、もっと書いて欲しかった惜しい作家だ。無名時代からの親友、スピルバーグによって、ただの海賊ものではない、カリブ海の男達を描いて貰いたい。 | ||||
| ||||
|
| ||||
| ||||
---|---|---|---|---|
本書はマイケル・クライトンの死後、彼が残したパソコンから発見された原稿をそのまま出版したものである。だから、マイケル・クライトンの本にしては、やや異例な体裁となっている。「はじめに」もないし「むすび」もない。だしぬけに本文がはじまって唐突に終わる。クライトンお得意の膨大な参考文献リストも付されていない。 クライトンは生涯で1億5千万部の書籍を売りさばいたという。これはすごいことである。1億5千万部といえば、1冊100円としても150億円の印税を稼いだことになる。この他に「ER」や「ジュラシックパーク」「タイムライン」の映画化に伴う収入もある。日本語と言う限られた言語環境で生きる売文業者と比べ、英語圏で成功することが如何に巨大なスケールとなるかをマイケル・クライトンの成功は教えてくれる。 本書の主人公は「海賊」である。ところが、実は主人公は海賊であって海賊でない。主人公は海賊船(Pirates)の船長ではなく、私掠船(Privateers)の船長である。海賊は、それが露見すれば直ちに逮捕されて絞首刑だが、私掠行為は英雄として扱われる。やっていることは同じで、要するに先にカリブ海を荒らしまわり地歩を築いたスペイン帝国の植民地を荒らしまわって殺戮略奪の限りを尽くし、強奪した財宝を本国に持ち帰るだけなんだが、本書ではPiratesとPrivateersは厳しく弁別され、その違いを巡る神学論争が最初のほうで延々と繰り広げられる。両者の違いは何か。Piratesはもっぱら自分の懐を肥やすために略奪行為を働く犯罪者だが、Privateersは英国国王の勅許を得て、そのお墨付きをもって英国国王の為にスペインから富を頂き、成功の暁には強奪した富の一部を英国国王に献上すると、たったそれだけのことだ。要するに英国国王という海賊(ヤクザ)の指示があったかどうかが決定的に重要なのであって、スペイン側から見れば「どっちも同じ」な話である。ここには英国の「近隣諸国」であるはずのスペインに対する配慮は微塵も無い。略奪を働いた英国側は、機略と機知に富み、冒険精神と勇気のある英雄だが、やられる側のスペインは、残酷で強欲で、しかも「間抜け」という描き方だ。こういう見事なまでの善悪二元論的な描き方は、やはり読んでいて面白いし、読後感も清々しい。 ひるがえって我が日本である。私たち日本も、実は海賊の伝統を持った堂々たる海洋国家の歴史をもった国である。それが皆さんご存知の「倭寇」である。ところがマルクス主義に凝り固まった歴史学者は、「近隣諸国への配慮」からか、何か倭寇を「後ろ暗いことをした犯罪者集団」みたいに描く。「日本が近隣諸国を侵略し、ご迷惑をおかけしたのは豊臣秀吉を筆頭にずっとずっと昔からで、私たち日本人はアジアに対し重い重い原罪を背負っている」かのように描くバカが多い。アホちゃうかと思う。英国の歴史では、海賊はあくまで英雄である。植民地拡大の歴史は「栄光の歴史」である。侵略されたのは「遅れた土人、野蛮人」であって、彼らは英国人に殺害され滅ぼされたのだが、そうではなくて「ありがたくも賢くも偉大なる英国によって文明の恩恵を施された」と解釈されている。テレビドラマ化とそのヒットに嫉妬してか、司馬遼太郎の「坂の上の雲」に対してさえ「侵略行為を美化している」という類の「あらぬ批判」が起こる昨今だが、そろそろ日本も「自虐」するのをやめて、英国人を見習って、「倭寇」を再評価してはどうか。本書を読んで、そう強く感じた。 ちなみに、私が日本人一般の平均値を遥かに上回る英語力を持っていることをご存知の諸君なら想像がつくことだろうが、私は本書「も」オリジナル(英語)で読んだ。どうだ、参ったか(笑)。 | ||||
| ||||
|
| ||||
| ||||
---|---|---|---|---|
「NEXT」がクライトン最後の作品だと思っていただけに、新しい作品がでるということが信じられず、どんな作品なのか?と期待して読み進めました。 物語は、海賊物です。 ここ何年かのクライトン作品は、テクノロジー等に対する警鐘を鳴らす(できるかどうかではなく、やるべきかどうかを問う)作品が多かったのですが、本作はちょっと毛色が違います。 掠奪、裏切り、そして復讐と一難去ってまた一難とドロドロした人間臭さに加え、なんとなくファンタジックなシーンもあり。 冒険ものとして楽しめました。 作者マイクル・クライトン氏のご冥福をお祈りします。 | ||||
| ||||
|
| ||||
| ||||
---|---|---|---|---|
20数年前の学生時代にクライトンの小説に出会ってから全て発売されるとすぐに読んできましたが、この作品はだけは読んだら惜しい気がしている間に2年が経ちました。 先日何のきっかけもなかったのですが、ふと思い出して手にとりました。 本作は多くのクライトン作品とは違ってハイテクや社会問題とは無縁ですが、息つかせぬ展開のエンターテイメントです。 また、これまでクライトンが描いてきた人物像や世界観が存分に発揮されており、遺作にふさわしいものであると思います。(余談ながら、掠奪した船が襲われる巨大な怪物はスフィアで出てきたイカと似ているとか、随所に彼のおなじみのキャラも出てきます) 思うに、クライトンは本作の私掠家ハンター船長(ハーバードを出たインテリながら冒険を厭わず、無慈悲ながら友情を大切し、女性には優しい)が理想の男性像で、囚人として島に連れてこられた華奢で美しく勝ち気でストリートスマートな女アン・シャープが理想の女性像なのでしょう。 (これに似た組み合わせは「タイムライン」でも出てきます。) クライトン自身(一度来日時に見たことがありますが)2メートルを超す大男で知的ながら肉体的な男性でした。 大抵知性と肉体は反比例しますが、奇跡的に両方を兼ね備えた人物だったと思います。 引っ越しなどで人にあげたり寄付したりして、クライトンの著作もあらかた無くなってしまいましたが、「トラヴェルズ」だけはいまも本棚にあり時折めくって読みます。 その中では科学と科学が説明できない現象に対する理解についての葛藤が書かれていますが、科学の奥深さを十分に理解した上で、それでも科学だけが全てを説明することもできないことを自分で体験しながら悟っていったクライトンが最後に遺した作品が、科学の進歩前夜の時代のこの痛快な冒険譚というのも、結局長い歴史の中での個別の人間が体験する進歩など大きなものではない、人間はもっと大きなドラマを生きている、と言っているのかなと思いました。 本作品は最終作という意味合いでクライトンファンも楽しめたでしょうし、クライトンを初めての人でも是非手にとってみて損の無い作品と思います。 遅ればせながらのレビューでした。 | ||||
| ||||
|
| ||||
| ||||
---|---|---|---|---|
20数年前の学生時代にクライトンの小説に出会ってから全て発売されるとすぐに読んできましたが、この作品はだけは読んだら惜しい気がしている間に2年が経ちました。 先日何のきっかけもなかったのですが、ふと思い出して手にとりました。 本作は多くのクライトン作品とは違ってハイテクや社会問題とは無縁ですが、息つかせぬ展開のエンターテイメントです。 また、これまでクライトンが描いてきた人物像や世界観が存分に発揮されており、遺作にふさわしいものであると思います。(余談ながら、掠奪した船が襲われる巨大な怪物はスフィアで出てきたイカと似ているとか、随所に彼のおなじみのキャラも出てきます) 思うに、クライトンは本作の私掠家ハンター船長(ハーバードを出たインテリながら冒険を厭わず、無慈悲ながら友情を大切し、女性には優しい)が理想の男性像で、囚人として島に連れてこられた華奢で美しく勝ち気でストリートスマートな女アン・シャープが理想の女性像なのでしょう。 (これに似た組み合わせは「タイムライン」でも出てきます。) クライトン自身(一度来日時に見たことがありますが)2メートルを超す大男で知的ながら肉体的な男性でした。 大抵知性と肉体は反比例しますが、奇跡的に両方を兼ね備えた人物だったと思います。 引っ越しなどで人にあげたり寄付したりして、クライトンの著作もあらかた無くなってしまいましたが、「トラヴェルズ」だけはいまも本棚にあり時折めくって読みます。 その中では科学と科学が説明できない現象に対する理解についての葛藤が書かれていますが、科学の奥深さを十分に理解した上で、それでも科学だけが全てを説明することもできないことを自分で体験しながら悟っていったクライトンが最後に遺した作品が、科学の進歩前夜の時代のこの痛快な冒険譚というのも、結局長い歴史の中での個別の人間が体験する進歩など大きなものではない、人間はもっと大きなドラマを生きている、と言っているのかなと思いました。 本作品は最終作という意味合いでクライトンファンも楽しめたでしょうし、クライトンを初めての人でも是非手にとってみて損の無い作品と思います。 遅ればせながらのレビューでした。 | ||||
| ||||
|
| ||||
| ||||
---|---|---|---|---|
筆者最晩年の作品で少々推敲不足だが、面白く読みました。 但しテーマは似た作品や映画が氾濫しているので、 作者本来の圧倒的面白さは今ひとつ。 ファンなら一抹の寂しさを味わいながら、クライトンを偲ぶ一冊。 | ||||
| ||||
|
| ||||
| ||||
---|---|---|---|---|
筆者最晩年の作品で少々推敲不足だが、面白く読みました。 但しテーマは似た作品や映画が氾濫しているので、 作者本来の圧倒的面白さは今ひとつ。 ファンなら一抹の寂しさを味わいながら、クライトンを偲ぶ一冊。 | ||||
| ||||
|
| ||||
| ||||
---|---|---|---|---|
ターミナルマン』を最初に読んでから、すでに30年近くにわたり、同氏の小説を読み、監督した映画(『ウエスト・ワールド』/ユル・ブリンナー) を見てきて、ついに此れが最後か... 振り返れば、最近でこそ最新テクノロジー物が多いが、もとは『大列車強盗』『北人伝説』(随分前に読んだんで、筋を忘れていますが、 『北人伝説』は映画『コンゴ』の原作じゃなかったかなぁ)等など、冒険物を結構好んで書いていた作家と記憶している。 (考えれば『ジュラシック・パーク』シリーズも絶海の孤島を舞台にした冒険ものか...) 私には、本書は同氏がその原点に立ち返って、<ここらで、また冒険譚でも書いて見るか>と思い立って執筆していたのではないかと、 思われてしょうがない...それも相当、『パイレーツ・オブ・カリビアン』を意識しながら。 スペシャリストのリクルート(『7人の侍』風よくあるパターン)に始まり、スペイン要塞攻撃、お約束のスペイン艦との海洋の戦いまで、ちょっと 一捻りがあったりして、本書は確かに面白い。3日ほどで読了してしまったので、面白いことは間違いないと思います。 だがやっぱり”書きかけ”の感が否めない。 例えば、主人公のハンターのキャラも登場時は、海賊まがいの私掠船の船長で、作者曰く、とてつもなく敵の多い放蕩者風なのだが、 中盤ぐらいからはやけに正義の輩に変身して、身を挺して総監の姪を助けたりする。(ところが恋愛には発展しない!)、 そして、いつのまにか敵の少ない、街の誰もが敬愛する船長に変身している。 (人相風体の描写がないので、顔はどうしても『パイレーツ・オブ・カリビアン』の俳優の顔が浮かんでしまう。) 最後に漫画みたいな物(この辺りも、『パイレーツ・オブ・カリビアン』風)との戦いがあるんだが、 その後 女性が19歳の兵士を撃ち殺す、やけにストレートな場面が用意されていたりと、どうにもチグハグに感じたのは私だけか? 映画化されるらしいが、パイレーツ・オブ・カリビアンとの違いをどう出していくのか、楽しみな所ではあります。 | ||||
| ||||
|
| ||||
| ||||
---|---|---|---|---|
ターミナルマン』を最初に読んでから、すでに30年近くにわたり、同氏の小説を読み、監督した映画(『ウエスト・ワールド』/ユル・ブリンナー) を見てきて、ついに此れが最後か... 振り返れば、最近でこそ最新テクノロジー物が多いが、もとは『大列車強盗』『北人伝説』(随分前に読んだんで、筋を忘れていますが、 『北人伝説』は映画『コンゴ』の原作じゃなかったかなぁ)等など、冒険物を結構好んで書いていた作家と記憶している。 (考えれば『ジュラシック・パーク』シリーズも絶海の孤島を舞台にした冒険ものか...) 私には、本書は同氏がその原点に立ち返って、<ここらで、また冒険譚でも書いて見るか>と思い立って執筆していたのではないかと、 思われてしょうがない...それも相当、『パイレーツ・オブ・カリビアン』を意識しながら。 スペシャリストのリクルート(『7人の侍』風よくあるパターン)に始まり、スペイン要塞攻撃、お約束のスペイン艦との海洋の戦いまで、ちょっと 一捻りがあったりして、本書は確かに面白い。3日ほどで読了してしまったので、面白いことは間違いないと思います。 だがやっぱり”書きかけ”の感が否めない。 例えば、主人公のハンターのキャラも登場時は、海賊まがいの私掠船の船長で、作者曰く、とてつもなく敵の多い放蕩者風なのだが、 中盤ぐらいからはやけに正義の輩に変身して、身を挺して総監の姪を助けたりする。(ところが恋愛には発展しない!)、 そして、いつのまにか敵の少ない、街の誰もが敬愛する船長に変身している。 (人相風体の描写がないので、顔はどうしても『パイレーツ・オブ・カリビアン』の俳優の顔が浮かんでしまう。) 最後に漫画みたいな物(この辺りも、『パイレーツ・オブ・カリビアン』風)との戦いがあるんだが、 その後 女性が19歳の兵士を撃ち殺す、やけにストレートな場面が用意されていたりと、どうにもチグハグに感じたのは私だけか? 映画化されるらしいが、パイレーツ・オブ・カリビアンとの違いをどう出していくのか、楽しみな所ではあります。 | ||||
| ||||
|
| ||||
| ||||
---|---|---|---|---|
ご本人の死後、PCに残っていた「遺稿」ということで、期待して読んだのですが、、、「タイムライン」と同じくらいつまらなかったかな。。。時は中世、海賊の財宝探し・冒険譚ですからクライトン的には「新境地」であることは間違いないのですが、いかんせん緊迫感ゼロの冒険が最後まで盛り上がりません。映画化決定と言っても相当脚色しないとこれでは? | ||||
| ||||
|
| ||||
| ||||
---|---|---|---|---|
ご本人の死後、PCに残っていた「遺稿」ということで、期待して読んだのですが、、、「タイムライン」と同じくらいつまらなかったかな。。。時は中世、海賊の財宝探し・冒険譚ですからクライトン的には「新境地」であることは間違いないのですが、いかんせん緊迫感ゼロの冒険が最後まで盛り上がりません。映画化決定と言っても相当脚色しないとこれでは? | ||||
| ||||
|
| ||||
| ||||
---|---|---|---|---|
マイケル・クライトンはジュラシック・パークやタイムライン等、多数の作品の著者だが、2008年に世を去ってしまった。彼のパソコンの中からほぼ完成状態の未発表作が見つかった。それがパイレーツである。アメリカでも11月に発売されたばかりだそうで、映画化も決定している。 私はマイケル・クライトンの作品を読むのは、これが初。映画では何作品も観ています。 海賊モノというと、映画パイレーツ・オブ・カリビアンしか知識がないのだが、かなり楽しめた。パイレーツ・オブ・カリビアンは笑い要素も多かったが、こちらはシリアスに掠奪・裏切り・復讐と、正義がない世界がうまく描かれている。読んでいるのだが、映像が見えるようだった。 主人公ハンターはイングランド領ジャマイカ島ポート・ロイヤルの私掠船船長。彼らは海賊ではない。ジャマイカ総督サー・ジェイムズによれば、海賊は犯罪だが、私掠は王の財源を富ませる。そのため、非公式に認められたビジネスである。しかし、やってることは海賊と変わりはない。違いは、私掠の許可を得ているかどうかにある。総督の許可があればいいのだ。 ストーリーは、総督からスペイン領にあるマタンセロス(殺戮島)にスペインの財宝船が停泊していると知らされたハンターは、信頼できる仲間達と財宝を掠奪するためにマタンセロスを目指すが、途中でスペイン艦に拿捕されてしまう。 そこから先は読んでのお楽しみだが、一難去ってまた一難の状態が続き、飽きさせない展開になっている。読む手が止まらず、寝不足にってしまった。おススメの1冊です。 | ||||
| ||||
|
| ||||
| ||||
---|---|---|---|---|
マイケル・クライトンはジュラシック・パークやタイムライン等、多数の作品の著者だが、2008年に世を去ってしまった。彼のパソコンの中からほぼ完成状態の未発表作が見つかった。それがパイレーツである。アメリカでも11月に発売されたばかりだそうで、映画化も決定している。 私はマイケル・クライトンの作品を読むのは、これが初。映画では何作品も観ています。 海賊モノというと、映画パイレーツ・オブ・カリビアンしか知識がないのだが、かなり楽しめた。パイレーツ・オブ・カリビアンは笑い要素も多かったが、こちらはシリアスに掠奪・裏切り・復讐と、正義がない世界がうまく描かれている。読んでいるのだが、映像が見えるようだった。 主人公ハンターはイングランド領ジャマイカ島ポート・ロイヤルの私掠船船長。彼らは海賊ではない。ジャマイカ総督サー・ジェイムズによれば、海賊は犯罪だが、私掠は王の財源を富ませる。そのため、非公式に認められたビジネスである。しかし、やってることは海賊と変わりはない。違いは、私掠の許可を得ているかどうかにある。総督の許可があればいいのだ。 ストーリーは、総督からスペイン領にあるマタンセロス(殺戮島)にスペインの財宝船が停泊していると知らされたハンターは、信頼できる仲間達と財宝を掠奪するためにマタンセロスを目指すが、途中でスペイン艦に拿捕されてしまう。 そこから先は読んでのお楽しみだが、一難去ってまた一難の状態が続き、飽きさせない展開になっている。読む手が止まらず、寝不足にってしまった。おススメの1冊です。 | ||||
| ||||
|
■スポンサードリンク
|
|
新規レビューを書く⇒みなさんの感想をお待ちしております!!