破婚の条件
- 社会派ミステリ (199)
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 | 2012年05月25日 破婚の条件 (角川文庫) 昌枝は自分でも説明がつかなった。相思相愛、理想の結婚を実現した7年後、突然、夫の慎治が嫌いになってしまった。嫌悪を抑えきれず、夫を殺すべく完全犯罪を企てるが、決行当日、夫はすでに殺害されていた。事件に注目した棟居刑事は、巧妙に仕組まれた犯罪を追及する。自由、多額の保険金、新しい恋人を一手にした昌枝が陥った人生の深い罠とは。愛憎と欲望に翻弄される人間たちの悲哀を描ききった、棟居シリーズの白眉。社会派ミステリの到達点。 (「BOOK」データベースより) |
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| これも私のお気に入りで、登場人物の１人、村野真知子と当時同じくらいで１番、入りやすかった作品です！原作を読めて嬉しく、良かったと思います✫ 今作の特徴として思ったのは、とにかく事件を構成する「１つ１つの要素」がよく、工夫されています。そしてそれが入り組む流れと展開にやっぱりドキドキ、まさにサスペンスな傑作です!！これはもう、読んでもらえればわかります✰ そしてこの作品は、やはり最後の方に色々な展開をもってきて、気が抜けないところも魅力になります！他の森村誠一作品にもいえますが、その「１つ１つの要素や場面」がそれぞれ回収、暴かれていくのを改めて楽しめました(^^) けっこう、お薦めです☆ そういえば、現実でも熟年離婚という言葉が流行りましたが、私からすればこの奥さんはとても羨ましいですね。。‥‥私もあまり望まず、ホント、１つ１つしっかり歩んでいこうと思いました。なんか改めてこういう所で納得できるって、いいですねえ。まあタイトルは奥さんの心情とはいえ少し、切ないですけどね。 今回１番思ったのは、ちゃんとあとで村野真知子くらいの頃の自分も、みんなよかったって思えるようにしたいって、本当に色々と教えてくれる作品でした。 | ||||
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| 妻にも内緒で１億円の保険に入っていたとは。 | ||||
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| 推理小説としてはなかなか良く出来た作品だと思います。一通り読み終わった後に感じる作品の構想とドラマの筋書きがとてもいいですね。 突然嫌いになった夫を殺そうと反抗を決意したその妻・昌枝、後に昌枝と親密な関係になる保険社員など、各登場人物の心情が良く描かれており、読み進めていくうちに作品に引き込まれてしまいます。 昌枝が犯罪計画を実行しようとした当日、夫はすでに何者かに殺されていたというミステリアス性から作品に引き込まれていきます。 十年前に起きた殺人事件が迷宮入りしかけているとき、昌枝の夫の殺人事件の捜査段階で、昌枝の夫がある人物と偶然出くわしていたことから二つの殺人事件に何らかの関連性が浮かび上がり、さらに新たな殺人事件へと発展していく構想の筋書きがこの作品を魅了しています。 「破婚の条件」というタイトルよりも、この作品に相応しい何か他のタイトルがありそうな感じを受けました。 | ||||
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