人間の証明



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初公開日(参考)1977年02月
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長編小説

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人間の証明 (角川文庫)

2015年02月25日 人間の証明 (角川文庫)

「母さん、僕のあの帽子、どうしたでせうね?」。西条八十の詩集を持った黒人が、ナイフで胸を刺されて殺害された。被害者は「日本のキスミーに行く」と言い残して数日前に来日したという。日米合同捜査が展開され、棟居刑事は奥深い事件の謎を追って被害者の過去を遡るが、やがて事件は自らの過去の因縁をも手繰り寄せてくる―。人間の“業”を圧倒的なスケールで描ききった、巨匠の代表作にして不朽の名作。(「BOOK」データベースより)




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人間の証明の総合評価:8.98/10点レビュー 92件。Bランク


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No.92:
(5pt)

面白い。

職場のトラックの運転手の方が読んでいると聞いて、さっそく買ってみた。

感想としては、かなり、面白い。
この作品、それなりに古いはずだが、いま読んでもあまり古臭さを感じない。

むしろ面白さ的には、いまの本にも引けを取らない。
さすが、ベストセラーになっただけはある。

売れた=良い作品、という図式で物を考えるほど、私は単純ではないが、この小説に関しては、売り上げと完成度が比例していると感じた。

場面転換が多いが、それでも(あ、場面が切り替わっちゃった・・・)と思わせず、違うシーンでも面白く読ませてくれる。

正直、昔の小説は、今の目線で読むと、ストーリーを稚拙に感じたり、人物の価値観に共感できないことがある。
しかし、この「人間の証明」は、別だ。

間違いなく、傑作。
人間の証明 (角川文庫)Amazon書評・レビュー:人間の証明 (角川文庫)より
4041025990
No.91:
(5pt)

文章がすばらしい

森村誠一氏には仕事でいちどあったことがあるので思い入れはあるが、客観的に文章がいいなあと思う。ミステリー小説の評価はとかくストーリーに偏りがちだが、ストーリー二厚みと説得力を与えるのは文章である。森村誠一氏は731部隊のことを調べて書いたり、取材を徹底して書くのと、人間観察が鋭く深いので、それらが文章に総動員されている。わたしは筋よりも、氏の物の捉え方と思想を味わいながら少しずつ読み進んでいる。
人間の証明 (角川文庫 緑 365-19)Amazon書評・レビュー:人間の証明 (角川文庫 緑 365-19)より
4041365198
No.90:
(5pt)

証明がなされた人であることの意味

ニューヨークのハーレムで暴漢により最後命を落とした米国人デカ。
彼も人非人としてではなく、人間として生涯を終えることになった。
人間の証明 (角川文庫)Amazon書評・レビュー:人間の証明 (角川文庫)より
4041025990
No.89:
(1pt)

「母性神話の罪」のほうが妥当では

人質司法に物申さんとして出版された角川歴彦さんの『人間の証明』から来ました。「不朽の名作」との煽りでしたが、令和の感覚では読めたものではありません。半世紀近く前はこれが共感を呼ぶ感覚だったのかと隔世の感がすごいです。

「人間の証明」というより「母性神話の罪」というタイトルがふさわしいのではないかと。

作中の悲劇や犯罪は「女は一個の人格ではなく妻として母としてその人生の全てを捧げるべきである」という当時の「常識」に起因しています。

まず登場する男性の思考がとにかく全員気持ち悪い。現代の感覚だと普通に犯罪者予備軍(暴行傷害や虐待や性犯罪の更正プログラムでよく報告される認知の歪みを持っている)です。女性(母親)を自分と同じいろいろな事情も感情もある一つの人格であるとは想像すらしていない。冒頭数十ページの主人公の刑事の回想シーンで読むのをやめようかと思ったくらい。

主人公は戦後警察すら手が出せなかった進駐軍に父を嬲り殺されますが、何故か「自分たちを捨てた母」や父が殺されるきっかけとなった「進駐軍に強姦されかけて、止めに入った父を見捨てて逃げた若い女」を異様に憎んでいます(加害者や面白がっていた野次馬と同じくらいに)。その憎しみから刑事になったと説明建てるのですがちょっと共感するのは無理があり過ぎる。
顔も知らない母や被害者でしかない女性を人生をかけて憎むというのは「母親は(女は)子どものために(夫のために)生きるべきだ」という思想が根底にあるからでしょう。

主人公や被害者の黒人含め、甘ったれた「子ども」の思考が、にじみ出る男尊女卑思考が読んでいてずっと胸糞悪かったです。彼、彼女らは「妻」や「母」が神話通りの献身をしてくれないからと自分を憐れんで罪を犯し、その役割を負わされた女性はその重圧から罪を犯す構造です。

クライマックスで主人公が犯人を追い詰める際の方法も読んでいてうんざりしたのですが、「母親の情に訴える」というものでした。そしてそれがタイトルの「人間の証明」らしい。
おそらく涙を誘うシーンです。しかし犯人の感じたであろう喜びから一転しての恐怖や焦燥、今の家族に対する愛情や責任感についての考察がごそっと抜け落ちてただただ断罪しているので私からみると非常に歪で不快した。

母性神話が、そして男側だけの都合が「常識」として重く立ち込めていた時代の話なのが文章の端々からよく分かります。
作者は「因果応報」な構成をしたかったのでしょうが、因果とは何か。現代の犯罪学で考えれば当時の「常識(認知の歪み)」こそが諸悪(2つの犯罪)の根源です。しかし作者は女性だけを異様に悲惨な形で罰している。
その偏りかたには令和の今も残る堕胎罪が母親(と医師)だけを罰するのと同じ感性を感じます。

随分進んだ、けれど(他国のスピードに全くついていけていない)120位台の男女ギャップ指数は至極妥当だと思いますが、既に女性活躍推進を「行き過ぎ」と騒いでいるz世代が一定数いるとか。いまだクォーター制すら導入されていないのに馬鹿げたことですが、見えていないからこそこの国の病根は深いのでしょう。どこを基準にするかによって見える景色は変わります。自国の内側だけ見て「こんなに進んだのにまだ文句を言う女どもはけしからん(行き過ぎ)」と騒いでいる昨今の言論を見ると暗鬱な気分になります。
人間の証明 (角川文庫)Amazon書評・レビュー:人間の証明 (角川文庫)より
4041025990
No.88:
(4pt)

戦後の混沌時代に秘密の過去がある女性、ってよくある設定と思うけどその原点なのかも。

戦後の混沌時代に秘密の過去がある女性、ってよくある設定と思うけどその原点なのかも。
あの人たちはどうなったの、ってかんじで中途半端に終わるエピソードが多すぎるw
人間の証明 (角川文庫)Amazon書評・レビュー:人間の証明 (角川文庫)より
4041025990



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