超高層ホテル殺人事件
※以下のグループに登録されています。
【この小説が収録されている参考書籍】 |
■報告関係 ※気になる点がありましたらお知らせください。 |
書評・レビュー点数毎のグラフです | 平均点0.00pt |
超高層ホテル殺人事件の総合評価:
■スポンサードリンク
サイトに投稿されている書評・レビュー一覧です
新規レビューを書く⇒みなさんの感想をお待ちしております!!
現在レビューがありません
※以下のAmazon書評・レビューにはネタバレが含まれる場合があります。
未読の方はご注意ください
| ||||
| ||||
---|---|---|---|---|
緻密な場面設定と丁寧なcharacter buildingに基づくストーリーなので面白いし、社会勉強も少しできた気になるお得な気分になる本。 時々、flabbergastedなこともあるし、読みだしたら基本的には止まりません。 | ||||
| ||||
|
| ||||
| ||||
---|---|---|---|---|
新築超高層ホテルからの落下殺人の並びにマンション密室殺人のミステリー作品。3連続殺人の間にはホテル経営に携わる社長、外人支配人、部下の専務、さらには彼らと利害関係にある親族や経営権を巡る乗っ取り屋の息子などが複雑に絡み合う。トリック物はそれほど興味ないがまずまずの作品だった。 一般文学通算1846作品目の感想。2017/03/23 17:20 | ||||
| ||||
|
| ||||
| ||||
---|---|---|---|---|
緻密な場面設定と丁寧なcharacter buildingに基づくストーリーなので面白いし、社会勉強も少しできた気になるお得な気分になる本。 時々、flabbergastedなこともあるし、読みだしたら基本的には止まりません。 | ||||
| ||||
|
| ||||
| ||||
---|---|---|---|---|
なんて大掛かりなトリックなのだろう!もし、映像化に際しては、何人も優秀なスタントマンを雇わなければならなかったと思う様な大胆奇抜なトリックです。現在2015年(平成27年)に於いて時代背景の違いや、文明の進化もあり実行性の有無は、考えても意味の無い事だと思います。が、読んでいる最中ハリソン・フォードが小型飛行機を操縦する姿を連想してしまいました。 勿論、本編はトリックばかりでは有りません。本書では巨大ホテル業界の主権を争うトップ同士の競り合いも書いています。他人の失敗は自分達の幸でもある様に。また、高級ホテルの跡目を狙う人間達の欲望を描き、更には男女の情痴関係をも書き、愛情を持たないまま政略的な結婚をし、その異常な性行動をも書いています。さながら山崎豊子さんの「華麗な一族」の夫婦関係を思い出させてしまいました。それらが複雑に絡まり合った動機となり、その動機の背景を書く事によって事件の真実味を引き立て、それがサスペンス的な要素を醸し出しています。森村氏は他の作でも、この部分を重要視する事を怠っていません。 事件はクリスマス・イヴの夜、明日開館予定の地上62階、日本最大級の豪華ホテル「イハラ・ネルソンホテル」で起こります。その16階の窓から、新しく就任予定の支配人ソレンセンが、目撃者の証言によると誰かに突き落とされた形で墜落死してしまうのです。また、奇妙な事に駆けつけてみると部屋は密室の状態でした。 第二の事件はイハラホテルグループの社長秘書、大沢の遺体が大阪茨木市の幅二メートル程の掘割の中でうつ伏せになった状態で発見されるのです。 さらに第三の事件は、それから時を隔てて東京新宿のホテル形式のマンションの1Fのフロアの一室から、イハラホテルグループと対立する芙蓉銀行の御曹司、是成敏彦の腐乱死体が発見されるのでした。こちらも密室状態になっていて再び捜査を錯乱させる事になってしまいます。(ただ、このドアーチェーンの密室は現在では無理が有ります。勿論、現在の話です) 以上、三つの事件が起こり、謎は謎を呼び捜査は混迷します。それは森村氏が設定した人物達の背後関係、男女の繋がりが捜査関係者には分からなかったからでした。 しかし、人間関係の繋がりを探る、地道な捜査を継続する事により、ホテルグループ同士の対決が分かり始め、ホテルの跡目を狙う者達の欲望を知る事になり、更に男と女の愛欲関係までハッキリ解明する事になるのです。そして、捜査上この中で一番の容疑者と思われる人物が絞り込まれてきます。しかし、彼には完璧なアリバイが有り、どう考えても三つの異常な罪を犯す事が出来るはずが無かったのでした。 これ以上は、これから読む方の楽しみの為に遠慮したいと思います。先にも書きましたが奇想天外で大胆なトリックが行われていて、時代こそ違うけれど感嘆してしまいました! 森村氏の小説を初めて読んだのは中学生の頃でした。世の中の仕組みも分からず、読んでもこの様な深い動機も理解出来ませんでした。改めて読み直してみると、犯罪が起こる動機が奥深く書かれている事が改めて感じられました。現在、御健在でなによりです。私は、今日の森村氏の社会活動を深く支持しております。有難う御座いました。 | ||||
| ||||
|
| ||||
| ||||
---|---|---|---|---|
なんて大掛かりなトリックなのだろう!もし、映像化に際しては、何人も優秀なスタントマンを雇わなければならなかったと思う様な大胆奇抜なトリックです。現在2015年(平成27年)に於いて時代背景の違いや、文明の進化もあり実行性の有無は、考えても意味の無い事だと思います。が、読んでいる最中ハリソン・フォードが小型飛行機を操縦する姿を連想してしまいました。 勿論、本編はトリックばかりでは有りません。本書では巨大ホテル業界の主権を争うトップ同士の競り合いも書いています。他人の失敗は自分達の幸でもある様に。また、高級ホテルの跡目を狙う人間達の欲望を描き、更には男女の情痴関係をも書き、愛情を持たないまま政略的な結婚をし、その異常な性行動をも書いています。さながら山崎豊子さんの「華麗な一族」の夫婦関係を思い出させてしまいました。それらが複雑に絡まり合った動機となり、その動機の背景を書く事によって事件の真実味を引き立て、それがサスペンス的な要素を醸し出しています。森村氏は他の作でも、この部分を重要視する事を怠っていません。 事件はクリスマス・イヴの夜、明日開館予定の地上62階、日本最大級の豪華ホテル「イハラ・ネルソンホテル」で起こります。その16階の窓から、新しく就任予定の支配人ソレンセンが、目撃者の証言によると誰かに突き落とされた形で墜落死してしまうのです。また、奇妙な事に駆けつけてみると部屋は密室の状態でした。 第二の事件はイハラホテルグループの社長秘書、大沢の遺体が大阪茨木市の幅二メートル程の掘割の中でうつ伏せになった状態で発見されるのです。 さらに第三の事件は、それから時を隔てて東京新宿のホテル形式のマンションの1Fのフロアの一室から、イハラホテルグループと対立する芙蓉銀行の御曹司、是成敏彦の腐乱死体が発見されるのでした。こちらも密室状態になっていて再び捜査を錯乱させる事になってしまいます。(ただ、このドアーチェーンの密室は現在では無理が有ります。勿論、現在の話です) 以上、三つの事件が起こり、謎は謎を呼び捜査は混迷します。それは森村氏が設定した人物達の背後関係、男女の繋がりが捜査関係者には分からなかったからでした。 しかし、人間関係の繋がりを探る、地道な捜査を継続する事により、ホテルグループ同士の対決が分かり始め、ホテルの跡目を狙う者達の欲望を知る事になり、更に男と女の愛欲関係までハッキリ解明する事になるのです。そして、捜査上この中で一番の容疑者と思われる人物が絞り込まれてきます。しかし、彼には完璧なアリバイが有り、どう考えても三つの異常な罪を犯す事が出来るはずが無かったのでした。 これ以上は、これから読む方の楽しみの為に遠慮したいと思います。先にも書きましたが奇想天外で大胆なトリックが行われていて、時代こそ違うけれど感嘆してしまいました! 森村氏の小説を初めて読んだのは中学生の頃でした。世の中の仕組みも分からず、読んでもこの様な深い動機も理解出来ませんでした。改めて読み直してみると、犯罪が起こる動機が奥深く書かれている事が改めて感じられました。現在、御健在でなによりです。私は、今日の森村氏の社会活動を深く支持しております。有難う御座いました。 | ||||
| ||||
|
その他、Amazon書評・レビューが 10件あります。
Amazon書評・レビューを見る
■スポンサードリンク
|
|