腐食の構造
- 日本推理作家協会賞受賞 (110)
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森村誠一の主要な作品はだいたい読んだ気になっていたが、重要な一作をスルーしていた。1972年日本推理作家協会賞に輝いた本作『腐蝕の構造』である。 とはいえ長い小説なので「つまらなかったどうしよう」と躊躇したが、いざ読んでみると意外にすらすらと読めた。まあ長いのでそれなりに時間はかかるけれど、『野性の証明』のような退屈な長さではなかった。とても面白かった。 最初は雨村という男が主人公だと思って読んでいると、実は途中から出てくる久美子が主人公で、登場人物もエピソードもてんこ盛りだった。そのごった煮感は、映画ではなくテレビドラマ向きかもしれない。実際1977年にドラマ化されているようだ。 本格っぽさ少々、社会派っぽさ少々、でも結局は男と女のサスペンスロマンみたいな味わいは、いかにも高度成長期に書かれた昭和のミステリらしくて悪くないと思う。こういうのが嫌いじゃない人は楽しめるだろう。僕はけっこう堪能しました。 | ||||
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カップルの遭難死に端を発し、航空機事故や、原発問題や、企業の利権な、不可能殺人や、不倫が錯綜するてんこ盛りミステリ。 読み進めるうちに、どちらの方向へ連れていかれるのかわからくなってしまうという展開だ。少なからず偶然に左右されているので、あくまで物語的に愉しむべきだろう。 人の心のドロっとした部分をあからさまに描いているため、どんよりした雰囲気を漂わしてる。随所のラブラブシーンはいらないように思うが、発散した内容を一気にまとめ上げる力技は流石。クライマックスで盛り上がって、最後の一行で虚しさを感じたりする。【協推賞】 | ||||
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カップルの遭難死に端を発し、航空機事故や、原発問題や、企業の利権な、不可能殺人や、不倫が錯綜するてんこ盛りミステリ。 読み進めるうちに、どちらの方向へ連れていかれるのかわからくなってしまうという展開だ。少なからず偶然に左右されているので、あくまで物語的に愉しむべきだろう。 人の心のドロっとした部分をあからさまに描いているため、どんよりした雰囲気を漂わしてる。随所のラブラブシーンはいらないように思うが、発散した内容を一気にまとめ上げる力技は流石。クライマックスで盛り上がって、最後の一行で虚しさを感じたりする。【協推賞】 | ||||
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これは重厚な作品ですね。著者が社会派推理作家と言われる所以を作った作品で、読み応えが十分です。賞を取っただけのことは有ります。 著者は組織や団体等のグループを扱う作品が多いのですが、この作品ではそれよりも登場人物の姿や心情といったものを前面に出し、それに加えて山岳の背景をこれでもかという具合に描ききって、読者に読ませている筆力を感じます。 物語の時代背景はもう古いのですが、現代にも通ずる場面や事柄などを社会に訴えている感じがしますね。 著者の作品の中でも、スケールの大きな数少ない名作だと思います。 | ||||
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とても面白くどんどんほんの中に引き込まれました森村誠一のファンです | ||||
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