棟居刑事の複合遺恨



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初公開日(参考)1996年08月
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長編小説

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棟居刑事の複合遺恨 (角川文庫)

2007年04月30日 棟居刑事の複合遺恨 (角川文庫)

新任教師の佐倉弥生が不良グループのリーダー・後藤龍雄に犯された。少年と級友にとって、弥生は憧れの女神だった。悲惨な現場を目撃した二人は弥生のために、龍雄の殺害を計画する。だが、二人はまだこの時点で知る由もなかった。この無垢なる一途な行為が、呪われた運命の序曲だということを―。棟居刑事が、錯綜する事件の奥に秘められた男と女の愛憎と心の葛藤を紐解いていく。社会派ミステリー。 (「BOOK」データベースより)




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No.4:
(5pt)

初めて森村誠一を知った、面白く大好きな作品

少女のころ本放送でドラマを見た今作で、私は作家・森村誠一さんを知ることになり、とても思い出深い作品です。そこでは、棟居刑事が本宮桐子にプロポーズし、次から夫婦になってました!
今作はとにかく内容が深く、森村さんっておもしろいなあと思えたものです。今回も読み終わってとてもやるせなく、切ない余韻にかられました・・
私はここで、この作品の軸になっている「純愛」というか「純粋な気持ち」を考えました。基本は一緒でも、その全く同じ気持ちを保つことは難しく、少しずつ形を変えながら生きていると思うんです。私も、同じであってくれたらと何度も思っても、1ヵ月後にはまったく違うこともあり、応えることができないどうしようもない苦しみと闘いました。。それでも、人生取り返しのつかない過ちは犯してはいけませんよね!
そして皮肉にも「現実の現象」は逆に、この作品でも最初の事が起きなければ次々に起きないという悲しい連鎖も続きます・・その「ピュアな想い」も全体の方向性が違う方向を向いてしまい、もう誰にも止められなかったのです。結局は「複合遺恨」なのですが、人の心の連鎖反応が積もってしまった結果だと感じました。
作中の佐倉ほどの女性だと、ドラマチックな人生になりすぎて、やっぱり平凡に生きるっていいなと変なところで(^_^;) 総じて、この人教師には向いていないと思いましたし。。
・・といろいろ書きましたが、最初に知った作品が、自分と古田を重ねて原点の気持ちに戻れるような気がして、これまた作者には脱帽です! 機会があったら、ぜひ読んでみて下さい!!
棟居刑事の複合遺恨 (角川文庫)Amazon書評・レビュー:棟居刑事の複合遺恨 (角川文庫)より
4041753775
No.3:
(5pt)

愛に関しての森村誠一の深さが凄い!。

森村誠一の人間の底にある愛に関しての考え方、見方が、凄い!。
棟居刑事の複合遺恨 (角川文庫)Amazon書評・レビュー:棟居刑事の複合遺恨 (角川文庫)より
4041753775
No.2:
(5pt)

恐るべき「因果律」の世界に挑む棟居刑事の奮闘記!

森村誠一作品としておそらく最も著名な『人間の証明』において初めて登場するのが棟居弘一良刑事である。今や彼を主題とした数多くの作品がシリーズ化されている。森村作品を象徴する(影を伴った)ヒーローであるといっても過言ではない。本作品においても彼の大胆な推理力と地道な捜査が最終的には功を奏し、むろん事件は無事に解決される。最後の最後まで決定的証拠を掴めない刑事らの苛立ちもよく分かるストーリーに仕上げられており、それは読者の興味を途切れさせない配慮にも感じられる。棟居自身、「これまで手がけた事件の中で、これほど自信のない捜査をしたことがない」(228頁)と述べているほどである。とはいえ、本作品で描かれた世界に対して、読者の多くは「恐るべき因果律」という強烈な印象を持たざるをえないであろう。現実にこんな事件があったとしたら驚嘆するしかない(事件の発端は被害者と犯人の20年以上前の繋がりにまで遡る)。複数の事件が密接に絡み合い、それらの関連構図がなかなか見えないというケースはよくあるが、そこには当然のように人間の葛藤や深層心理が色濃く刻まれているのであり、そこまで見極めないと事件の真相は解明できない。愛する妻子を凶悪犯によって無残にも殺害されたという暗く重い過去・負債を背負った棟居であるからして、そこまで踏み込めるに違いない。単なる刑事の執念にとどまらない、ある意味では「宿命」ともいうべき境遇に彼は立っているのだ。「複合遺恨」というタイトルに含まれている言葉にもどことなく興味をそそられる。というのは、さまざまな人間関係を形成する社会の根本にある「男と女」という普遍的なテーマに鋭く切り込んだ作者の意思が込められているように思うからである。作者の人生経験の豊富さがこうした主題に読者をすんなりと招き入れる主要素なのかもしれないが、「因果応報」という言葉の意味がよく分かった作品であった。
棟居刑事の複合遺恨 (角川文庫)Amazon書評・レビュー:棟居刑事の複合遺恨 (角川文庫)より
4041753775
No.1:
(5pt)

デートは死体発見現場で

棟居刑事は、いつも比較的控え目であるが、本書では割合目立つ存在だ。
山を愛する棟居刑事と桐子は二度登場するが、二度目は、二人が死体発見現場でデートする。
桐子の洞察力も、敏腕刑事並である事には、いつも感嘆させられる。

さて、事件とその捜査は、いつもの森村節だ。
本書では、犯人は誰か?という事を追求するより、その動機に鋭く深く迫ろうとしている。
作家生活の長い著者は、推理の対象を、犯人を追うという表面的な点のみに留まらず、
その対象を人間の心の深層部分を追う事に、重点を移してきた。
その点で、本書の内容は深く、最後まで完全に読了しなければ、納得しにくい。

また、社会派的テイストも加味されているが、
本書は、本格的な社会派推理というより、深層心理テイストの作品だ。

文章の体裁なども、読みやすく親しみやすい。
完成度の高いエンターテインメントだと言える。
棟居刑事の複合遺恨 (角川文庫)Amazon書評・レビュー:棟居刑事の複合遺恨 (角川文庫)より
4041753775



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