終着駅
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2023年7月24日、森村誠一氏が亡くなった。享年90。これでもう昭和を代表するミステリ作家は、いよいよ誰もいなくなったのではないか…と思うと感慨深い。 その時点で、わたしの本棚には未読の森村ミステリが1冊あった。それが本書『終着駅』である。もともとの刊行は1989年9月らしい。奇しくも昭和が終わり、平成に入った時代だ。 新時代が到来したとは思えないくらい、昭和臭あふれるミステリである。高度成長期の話か、と思うほどだ。プロットにはいささか無理があるし、自動ロックのトリックは、今では子どもでも思いつくレベルで、苦笑を禁じ得ない。 さはさりながら、乱歩、正史、清張ときて、森村誠一は間違いなくそれに続く人気作家の一人だったと思う。今やミステリという分野は百花繚乱だが、先達が耕した土壌の上にこそ、その花は咲き乱れていることを忘れてはなるまい。 | ||||
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牛尾刑事の活役を本で読みたかったのですが、店舗より在庫無い、入庫出来ないと連絡があり読めませんでした。残念です。 | ||||
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森村誠一の本を読むのはおそらく初めての著者初心者ですが、面白かったことは面白かったです。 本書が作者の著作の中で、典型的なタイプなのかそうでないのかわかりませんが、何件もの殺人などの犯罪が出てきてその関連が最初は不明で、ものすごく複雑な推理小説だと感じました。 まったく関係ないと思える人物たちや事件の点と点が、やがて線となり最後に面となっていく構成の複雑さには、作者はよくこんな作品が創作できるものだと正直感心しました。 ただ読み終わって各事件って結局どうゆう関係があるんだっけと思い返してみると、他の方もレビューで指摘してるように、偶然に頼ることが多すぎるとは思いました。 たとえば時間軸で最初に事件が起きた一昨年3月24日のことだと(配慮はしていますが一部ネタバレあります)、 1.暮坂武雄の行路病死が起きた同じ日・ほぼ同時刻に偶然マンションでの殺人事件が発生 2.暮坂武雄と発見者の一人の木村重雄が偶然同郷で顔見知り 3.遺体を乗せた作家の水間達彦のBMWがちょうどその日移動中に盗難に会う 4.盗まれたBMWと木村が乗ったトヨタマークⅡがその日に衝突事故を起こす 5.マークⅡに乗っていた男女が二人とも一時意識を失うが救急車が必要なほどのケガはしないため、その間にBMW窃盗犯の2人に荷物を交換される(警察などが関わった事故なら記録が残ったがそうではなかった)。 6.事故現場にだれかが2種類の家のキーを落としてしまい、のちに事件解明の手掛かりとなる。 7.交通事故の一部始終を年配のホームレスが目撃していて後に証言する。 とざっとこれだけの偶然が数時間の間に重ならないと、この作品が成立するための条件がそろいません。 さらに木村が共犯者の裏切りを防ぐために引き合わせたマークⅡの所有者の三上潤子と暮坂武雄の息子・慎也が、木村のたくらみ通りまんまと互いに一目ぼれして結婚したことも含めて、そんな偶然が重なる確率って天文学的に低いと思いました。 偶然に頼りすぎとかうるさいことを言わなければ、この作品はそれなりに面白かったのですが、作者の別の作品を読むかどうかは、他に好きな推理小説作家もいるので微妙ですね。 | ||||
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本書は1989年1月光文社から初出版された作品です。 地方都市に生まれ育った若者たちが大都会東京に憧れる。本当は素晴らしい所なのに、故郷の素晴らしさを知らぬまま、それを捨て東京行きを決断する。20才前後の浅川真、軍司弘之、宮地杏子、暮坂潤子の男女4人の選んだ街は新宿だった。見知らぬ大都会新宿に将来の栄光を予感した。ところが4人は、新宿に潜む巨大な悪の魔物によって若い命を失ってしまうのだ。 縁もゆかりもない4人と思われたが、新宿へ向かう特急のレール上で繋がっていたのだ。4人は、その事も、更にその先に魔物が潜んでいた事も知らなかった。4人が遠方から徐々に繋がっていく過程と悪の魔物に飲み込まれていく残虐な筆致が巧妙であり絶妙の面白さを醸成している作品でした。 事件の解決には、都合の良すぎる証拠が次々と発見され、あまりにも出来過ぎかと感じるのだが、それは、亡くなった若者たちの霊が犯人たちまで導いたという、森村氏が若者の魂の恨みを描いた独特な発想による構成。 このシリーズではお馴染みの牛尾刑事や常連浮浪者プロフなども登場して、事件の解決へ迫る。その総監督役が那須警部。森村作品初期よりのファンにとっては嬉しくて仕方が無い作品です。 | ||||
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本書は1989年1月光文社から初出版された作品です。 地方都市に生まれ育った若者たちが大都会東京に憧れる。本当は素晴らしい所なのに、故郷の素晴らしさを知らぬまま、それを捨て東京行きを決断する。20才前後の浅川真、軍司弘之、宮地杏子、暮坂潤子の男女4人の選んだ街は新宿だった。見知らぬ大都会新宿に将来の栄光を予感した。ところが4人は、新宿に潜む巨大な悪の魔物によって若い命を失ってしまうのだ。 縁もゆかりもない4人と思われたが、新宿へ向かう特急のレール上で繋がっていたのだ。4人は、その事も、更にその先に魔物が潜んでいた事も知らなかった。4人が遠方から徐々に繋がっていく過程と悪の魔物に飲み込まれていく残虐な筆致が巧妙であり絶妙の面白さを醸成している作品でした。 事件の解決には、都合の良すぎる証拠が次々と発見され、あまりにも出来過ぎかと感じるのだが、それは、亡くなった若者たちの霊が犯人たちまで導いたという、森村氏が若者の魂の恨みを描いた独特な発想による構成。 このシリーズではお馴染みの牛尾刑事や常連浮浪者プロフなども登場して、事件の解決へ迫る。その総監督役が那須警部。森村作品初期よりのファンにとっては嬉しくて仕方が無い作品です。 | ||||
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