路
- 変死体 (165)
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「路」はタクシー、暴走族、業者の人、通行人、刑事・・の網目が、立体的に交差し、また次の出会いとドラマが出来ていく。人は本当に家を一歩出たら、路から様々な人生が始まり、動き出すということを感じずにはいられない作品である。今作は、作者が考える「偶然」が、そういったより具体的な形で根付き、全体でもその佇まいが印象に残った。 作者の作品には、暴走族やチンピラもよく出てくるが、例えばワルにも根っからの輩と、社会の隅でもがく人種、反社会的と様々だ。1つの事件の裏には、芋づる式にそれらが繋がっていることも多いが、もちろんそれらには関係ないのもいる。そういった多種多様な、社会に蔓延る姿がストレートに映し出されていると思う。 上面だけでない、いろんな人を見てきた作者ならではの、息遣いそのものが散りばめられているのが魅力的だ。また背景のタクシー運転手や不動産など、要となる1つ1つの存在感が引き立っているのが良かった。個性的な作品を求められたかもしれないが、現実味が好きな自分は、作風がとても表れやすいテーマで楽しめた。 作者の小説は特に、引き込む映像と同じように、こちらがレビューしたくなる何かを持っていると思う・・それだけ一方通行ではない、それぞれに受け取って読み手とのコミュニケーションが出来るのが好きである。 ここまで割り切れないものが積み重なって、事件の緊迫感とともにこちらも足元を見つめ、他にはないシリーズ(終着駅)になったと思う。 | ||||
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ある資産家の失踪事件と、全然繋がりがありそうもないタクシー強盗事件が発生する。そして、捜査の過程でそれぞれの人間関係から思いも寄らない繋がりが見えてくる。 タクシー強盗事件で犯人の目から捕らえた視点はある種のリアリティがあり、読者をその場に引き込ませてしまう筋書きだ。この辺り著者の筆力を感じさせられる。 いつものように、刑事事件である為得意の推理が織り交ぜられているが、どことなくギクシャクした感じにも取れる。 また、殺しの場に出てくる人物像が暴力団や暴走族といった、いわば一般的な(殺人事件の)背景にある人間に落ち着く点は残念ながら平易に感じてしまう。 もう少し趣向を凝らした人物像を描いて欲しかった。 | ||||
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